「ソリオは便利そうだけれど、乗り心地がふわふわするって本当?」
「高速道路や長距離運転では疲れやすい?」
新型ソリオを検討すると、室内の広さやスライドドアの便利さだけでなく、購入後に後悔しやすい点も気になります。
結論から言えば、ソリオは街乗りや送迎、買い物を中心に使うファミリーカーとして非常に優秀です。
一方で、背が高く軽量なボディーのため、高速道路での安定感や横風の影響、後席の揺れ、荷室の奥行きなどは購入前に確認したほうがよいでしょう。
また、2025年1月の一部仕様変更では安全装備や快適装備が充実しましたが、上位グレードやナビ、4WDを選ぶと価格も上がります。
この記事では、現行ソリオで後悔しやすいポイントと、それでもソリオが多くの家庭に選ばれる理由を整理します。
新型ソリオはどこが変わった?
現行ソリオは2025年1月に一部仕様変更を受けました。
フルモデルチェンジではありませんが、外観、エンジン、安全装備、快適装備が見直されています。
主な変更点は次のとおりです。
- フロントマスクを変更
- Z12E型1.2LエンジンとCVTを採用
- 全車マイルドハイブリッド化
- デュアルセンサーブレーキサポートIIを標準装備
- 車線維持支援機能を採用
- ACCの機能を拡充
- 上位グレードに電動パーキングブレーキとブレーキホールドを採用
- スズキコネクトに対応
- リヤシートリマインダーを採用
外観だけの変更ではなく、運転支援機能や日常の使い勝手も改善されています。
一方、ボディーの基本構造や背の高いパッケージは継続されているため、旧型で指摘されていた乗り味や高速走行時の特徴がすべて変わったわけではありません。
ソリオの次期型やスズキ車全体のモデルチェンジ情報は「スズキ新型車予定2026~2027|発売日・価格・モデルチェンジ一覧」で随時更新しています。
新型ソリオで後悔しやすい8つのポイント
1.後席では段差の揺れを感じやすい
ソリオは全長の短いボディーに広い室内を確保したトールワゴンです。
街中での取り回しや後席の広さは大きな長所ですが、道路の段差や荒れた路面では、後席で揺れや突き上げを感じる場合があります。
特に確認したいのは、運転席ではなく後席の乗り心地です。
運転席では問題がないと感じても、後席では上下の動きが気になる可能性があります。子どもや高齢者を乗せる機会が多い場合は、試乗時に家族にも後席へ座ってもらいましょう。
ただし、常に乗り心地が悪いというわけではありません。
一般道を穏やかに走る用途では大きな不満にならない人も多く、感じ方は道路状況や乗車人数、タイヤの状態によって変わります。
2.高速道路では横風の影響を受けやすい
ソリオは背が高く、車体も比較的軽いため、強い横風や大型トラックの横を通過するときに車体が動く感覚が出る場合があります。
これはソリオに限らず、背が高く軽量なコンパクトカーに共通しやすい特徴です。
普段の買い物や送迎が中心なら大きな問題にはなりにくいですが、高速道路を頻繁に利用する人は確認しておきたいポイントです。
- 高速道路を使った長距離移動が多い
- 海沿いや橋の上を走る機会が多い
- 山間部など風の強い道路を走る
- ミニバンのようなどっしりした安定感を求める
このような使い方では、試乗コースに高速道路を含められないか販売店へ相談するとよいでしょう。
3.多人数乗車では加速に余裕が少ない
現行ソリオは、1.2Lエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせています。
街中では車体の軽さもあり、発進や低速走行に大きな不満を感じにくいでしょう。
一方、大人4~5人が乗った状態や、荷物を多く積んだ状態では、合流や登り坂でエンジン回転が上がりやすくなります。
ソリオのマイルドハイブリッドは、モーターだけで力強く走り続ける仕組みではありません。モーターは発進や加速を補助する役割が中心です。
静かで余裕のある加速を最優先する人は、購入前に次の状況を想定して試乗しましょう。
- 家族全員で乗る
- 高速道路へ合流する
- 坂道を上る
- エアコンを使用する
- キャンプ用品などを積む
街乗りでは十分でも、満載時の感覚は異なります。
4.後席を広くすると荷室が狭くなる
ソリオは、コンパクトなボディーに対して後席の足元が広い車です。
ただし、後席を一番後ろまで下げると、そのぶん荷室の奥行きが短くなります。
日常の買い物やベビーカーの積載には対応できますが、家族全員分の旅行用品やキャンプ道具を積むときは工夫が必要です。
ソリオの後席にはスライド機構があり、荷物に合わせて位置を調整できます。後席の足元と荷室の広さを両立させやすい反面、どちらも常に最大にできるわけではありません。
購入前には、普段積んでいるベビーカー、クーラーボックス、スーツケースなどが入るか確認しましょう。
大容量の荷室を最優先する場合は、シエンタやフリードなどの上位サイズも比較対象になります。
5.センターメーターは好みが分かれる
ソリオは、速度計などをインパネ中央に配置するセンターメーターを採用しています。
運転席前方がすっきりし、視界を広く取れることはメリットです。一方、一般的な運転席正面のメーターに慣れていると、最初は視線の移動に違和感を持つ可能性があります。
これは優劣というより、慣れと好みの問題です。
試乗時には運転のしやすさだけでなく、次の表示が自然に確認できるか見ておきましょう。
- 走行速度
- 燃費情報
- 警告表示
- ナビ画面
- 運転支援機能の作動状況
短時間でも違和感が強い場合は、毎日使ううちにストレスにならないか慎重に判断したほうがよいでしょう。
6.グレードによってスライドドアの装備が違う
ソリオは全車に後席両側スライドドアを備えていますが、左右両方が電動になるとは限りません。
| グレード | パワースライドドア |
|---|---|
| HYBRID MG | 後席左側 |
| HYBRID MX | 後席左側 |
| HYBRID MZ | 後席両側 |
| バンディット HYBRID MV | 後席両側 |
MGとMXでは、助手席側にあたる後席左側のみがワンアクションパワースライドドアです。
運転席側も電動にしたい場合は、HYBRID MZまたはバンディット HYBRID MVを選ぶ必要があります。
「ソリオなら両側電動だと思っていた」と購入後に気づかないよう、グレードごとの装備差を確認しましょう。
7.電動パーキングブレーキは上位グレードのみ
2025年の変更で、ソリオにも電動パーキングブレーキとブレーキホールドが採用されました。
ただし、標準装備されるのは次のグレードです。
- ソリオ HYBRID MZ
- ソリオ バンディット HYBRID MV
HYBRID MGとHYBRID MXには装備されません。
また、停車保持機能付きACCもMZとバンディットMVに設定されています。
渋滞時の負担軽減やブレーキホールドを重視する場合は、価格だけで下位グレードを選ぶと後悔する可能性があります。
毎日使う装備として必要かどうかを考え、グレードを選びましょう。
8.オプションや4WDで価格が上がる
現行ソリオのメーカー希望小売価格は次のとおりです。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| HYBRID MG | 1,926,100円 | 2,051,500円 |
| HYBRID MX | 2,051,500円 | 2,176,900円 |
| HYBRID MZ | 2,248,400円 | 2,593,800円 |
| バンディット HYBRID MV | 2,303,400円 | 2,648,800円 |
HYBRID MZとバンディットHYBRID MVの4WD車は、全方位モニター付きメモリーナビゲーションとスズキコネクト対応通信機が標準装備されるため、2WDのオーディオレス仕様車より価格差が大きくなっています。
2WD車でも純正9インチナビなどを追加すると、車両価格は20万円以上上がります。
ボディーカラー、ナビ、ドラレコ、ETC、メンテナンスパックなどを加えると、支払総額は想像より高くなる可能性があります。
車両本体価格だけでなく、必要な装備を含めた見積総額で判断しましょう。
ソリオの燃費は悪い?
現行ソリオのWLTCモード燃費は、2WDが22.0km/L、4WDが20.7km/Lです。
| 駆動方式 | WLTCモード燃費 |
|---|---|
| 2WD | 22.0km/L |
| 4WD | 20.7km/L |
コンパクトなスライドドア車としては良好な数値です。
ただし、実燃費は使用環境によって変わります。
- 短距離走行が多い
- 渋滞が多い
- エアコンを頻繁に使う
- 坂道が多い
- 多人数で乗る
- 冬場の走行が多い
このような条件では、カタログ燃費との差が大きくなる場合があります。
また、ソリオは全車マイルドハイブリッドです。ストロングハイブリッドのような長時間のモーター走行を期待すると、イメージとの違いを感じる可能性があります。
燃費だけでなく、室内空間、スライドドア、車両価格を含めた総合的な使いやすさで評価する車です。
デメリット以上に大きいソリオのメリット
ソリオには注意点がありますが、街乗りや子育て用途では、それを上回る長所があります。
小さなボディーで室内が広い
ソリオの魅力は、コンパクトな外寸と広い室内を両立していることです。
狭い住宅街や駐車場でも扱いやすく、後席には大人が座れる足元空間があります。
軽ハイトワゴンより走行時の余裕があり、大型ミニバンほど運転に気を使わないサイズ感です。
スライドドアが便利
後席両側にスライドドアを備えているため、狭い駐車場でも乗り降りしやすくなっています。
子どもの乗降、チャイルドシートへの乗せ降ろし、雨の日の買い物など、日常生活で便利さを実感しやすい装備です。
上位グレードでは左右両側が電動になります。
後席をスライドできる
後席の位置を前後に調整できるため、人を乗せるときは足元を広くし、荷物が多いときは荷室を広げられます。
コンパクトな車体を用途に合わせて使えることが、ソリオの大きな強みです。
視界が広く運転しやすい
アイポイントが高く、ガラスエリアも広いため、車両周辺を確認しやすくなっています。
ボディーサイズも大きくないため、運転に慣れていない人や大きな車から乗り換える人にも扱いやすいでしょう。
安全装備が進化した
2025年の変更では、デュアルセンサーブレーキサポートIIや車線維持支援機能などが採用されました。
上位グレードでは、停止保持機能付きACC、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、ブラインドスポットモニターなども装備されます。
旧型と中古車を比較する場合は、安全装備の違いも確認しておきましょう。
ソリオとルーミーはどちらがいい?
ソリオを検討すると、比較対象になりやすいのがトヨタ・ルーミーです。
| 比較項目 | ソリオ | ルーミー |
|---|---|---|
| パワートレイン | 1.2Lマイルドハイブリッド | 1.0Lガソリン/ターボ |
| 燃費 | ソリオが有利 | グレードにより異なる |
| 室内の使いやすさ | 広く、後席スライドが便利 | スライドドアと室内高が魅力 |
| 加速 | 日常走行向け | ターボ車は力強い |
| 取り回し | 良好 | 良好 |
| 高速走行 | 横風には注意 | ターボ車も比較したい |
| 価格 | 装備とのバランスが良い | 幅広い選択肢 |
燃費や車体の軽さ、後席の使い勝手を重視するならソリオが有力です。
高速道路や登り坂での加速を重視する場合は、ルーミーのターボ車も比較対象になります。
ルーミーの注意点は「トヨタ・ルーミーで後悔する理由と購入前の確認ポイント」で詳しく解説しています。
HYBRID MG・MX・MZのどれを選ぶ?
価格を抑えるならHYBRID MG
HYBRID MGは、必要最低限の装備で価格を抑えたい人に向いています。
後席左側のパワースライドドアは標準ですが、後席センターアームレストやパーソナルテーブルなど、一部の快適装備が省かれています。
営業車やシンプルな移動手段としては合理的ですが、家族用ならMX以上も比較したほうがよいでしょう。
価格と装備のバランスならHYBRID MX
HYBRID MXは、ソリオらしい実用性を確保しながら価格を抑えた中間グレードです。
後席左側のみ電動スライドドアでよく、電動パーキングブレーキを必要としないなら有力です。
LEDヘッドランプはメーカーオプションなので、必要な場合は見積もり時に確認しましょう。
家族用の本命はHYBRID MZ
HYBRID MZは、後席両側パワースライドドア、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドなどを備えています。
停止保持機能付きACCもあり、街乗りだけでなく長距離移動にも対応しやすいグレードです。
家族で長く使うなら、総合的にはHYBRID MZが最も後悔しにくいでしょう。
デザインを重視するならバンディットHYBRID MV
ソリオの実用性を保ちながら、存在感のある外観を求める人にはバンディットHYBRID MVが向いています。
装備はHYBRID MZに近いため、最終的には外観と価格差で選ぶことになります。
ソリオの見た目や世間の評価が気になる方は「ソリオは恥ずかしい?貧乏くさいと言われる理由と後悔しない選び方」も参考にしてください。
ソリオが向いている人
ソリオは次のような人に向いています。
- 買い物や送迎を中心に使う
- 子どもや高齢者を乗せる
- 狭い道路や駐車場を利用する
- 軽自動車より走行性能に余裕が欲しい
- ミニバンほど大きな車は必要ない
- 後席の広さを重視する
- スライドドアが必要
- 燃費と車両価格のバランスを重視する

ソリオが向いていない人
次のような人は、ほかの車種も比較したほうがよいでしょう。
- 高速道路を頻繁に利用する
- 横風に強い安定感を最優先する
- 力強い加速を求める
- 大量の荷物を常に積む
- 3列シートが必要
- 高級感のある内装を重視する
- ストロングハイブリッドを求める
- 5人で長距離移動する機会が多い
試乗で確認したいポイント
ソリオを購入する前に、次の項目を確認しましょう。
- 運転席からの視界
- センターメーターの見やすさ
- 発進と登り坂の加速
- 段差を越えたときの後席の揺れ
- 家族を乗せた状態の乗り心地
- スライドドアの開閉
- ベビーカーなど普段の荷物の積載
- 後席を下げた状態の荷室
- 必要な運転支援機能が選んだグレードにあるか
- ナビやオプションを含めた支払総額
短い試乗では、運転席だけを確認して終わりがちです。
家族で使う車だからこそ、後席、荷室、スライドドアまで確認することが重要です。
よくある質問
新型ソリオの乗り心地はふわふわしますか?
背が高く軽量な車体のため、道路状況によっては揺れを感じる可能性があります。
特に後席や高速道路での横風は確認したいポイントです。ただし、市街地を穏やかに走る用途では、大きな不満にならない人も多いでしょう。
新型ソリオは長距離運転で疲れますか?
街乗り中心の車として設計されているため、高速道路での安定感や静粛性は大型車に及びません。
長距離移動が多い場合は、HYBRID MZの運転支援機能を確認し、高速道路を含めて試乗することをおすすめします。
ソリオの燃費はどのくらいですか?
WLTCモード燃費は2WDが22.0km/L、4WDが20.7km/Lです。
実燃費は渋滞、短距離走行、エアコン、乗車人数などによって変わります。
ソリオは5人家族でも使えますか?
乗車定員は5人ですが、大人5人での長距離移動や、多くの荷物を積む用途では窮屈に感じる可能性があります。
日常的に5人で利用するなら、実車で座席と荷室を確認し、シエンタやフリードとも比較しましょう。
一番おすすめのグレードはどれですか?
家族用として総合的におすすめしやすいのはHYBRID MZです。
後席両側パワースライドドア、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、停止保持機能付きACCなどが装備されます。
価格を抑えたい場合はHYBRID MXが有力です。
まとめ
新型ソリオは、コンパクトなボディー、広い後席、スライドドア、良好な燃費を兼ね備えた実用性の高い車です。
特に買い物、送迎、通勤など、日常生活を中心に使う家庭にはよく合います。
一方で、購入前には次の点を確認しておきましょう。
- 後席の揺れや乗り心地
- 高速道路での横風
- 多人数乗車時の加速
- 後席を下げたときの荷室
- センターメーターの見やすさ
- グレードごとのスライドドアと安全装備
- オプションを含めた支払総額
ソリオは、走行性能や高級感を最優先する車ではありません。
限られたボディーサイズのなかで、人が快適に乗れる空間と日常の使いやすさを重視した車です。
普段の生活に合っていれば、デメリット以上に便利さを実感できる一台になるでしょう。
