Hondaフィットが2026年7月10日にマイナーチェンジされました。
今回の変更では、単なる装備追加や価格改定にとどまらず、グレード構成を大きく見直しています。
従来の「BASIC」は「X」、「HOME」は「Z」へ名称が変更され、人気の中心になるZにはRSと共通するスポーティーな外観が採用されました。
さらに、RSにはHonda CONNECTディスプレーやシートヒーター、ステアリングヒーターなどが標準装備されています。
結論からいうと、2026年の新型フィットは、エンジンやハイブリッドシステムを大きく変更したモデルではありません。
主な変更点は、次の5つです。
- グレード構成を4タイプに整理
- HOMEに代わる新グレード「Z」を設定
- Zの外装をRSに近いスポーティーなデザインへ変更
- RSの内外装と快適装備を大幅に強化
- シートヒーターなどの快適装備を幅広いタイプに標準化
この記事では、2026年新型フィットの変更点、旧型との違い、新価格、各グレードの特徴を分かりやすく解説します。

新型フィットはいつ発売された?
2026年モデルの新型フィットは、2026年7月9日に正式発表され、7月10日に発売されました。
今回の変更は年次改良ではなく、Hondaが「マイナーモデルチェンジ」として発表しているものです。
4代目フィットは2020年に発売され、2022年にもデザインや走行性能を見直すマイナーチェンジが行われています。
2026年モデルでは、基本的な車体やパワートレインを維持しながら、グレード構成、内外装、快適装備を中心に刷新しました。

新型フィットの変更点一覧
2026年新型フィットの主な変更点を一覧にすると、次の通りです。
| 変更項目 | 2026年モデルの内容 |
|---|---|
| グレード構成 | BASICとHOMEを廃止し、XとZへ変更 |
| グレード数 | X・Z・RS・CROSSTARの4タイプ |
| Zの外装 | RSと共通するフロント・リアデザインを採用 |
| Zの装備 | シートヒーター、遮熱ガラスなどを標準装備 |
| RSの外装 | ピアノブラック加飾や新デザインホイールを採用 |
| RSの内装 | ブラック内装、レッドステッチ、スエードシートを採用 |
| RSの快適装備 | ナビ、ETC2.0、ワイヤレス充電、各種ヒーターを標準化 |
| CROSSTAR | ステアリング・シートヒーターなどを追加 |
| ボディー塗装 | クリア材変更により艶感を向上 |
| 価格 | ガソリン車180万6,200円から |
2026年モデルの最大のポイントは、従来の親しみやすいHOMEを、よりスポーティーなZへ置き換えたことです。
これまでのフィットは、柔らかく穏やかなデザインが特徴でした。
新型では売れ筋となるスタンダードグレードにもシャープなデザインを採用し、従来より若々しくスポーティーな方向へ寄せています。

変更点1|BASICとHOMEがX・Zに変わった
2026年のマイナーチェンジでは、グレード名が大きく変更されました。
従来のグレード構成は、主に次の通りでした。
- BASIC
- HOME
- HOME BLACK STYLE
- RS
- CROSSTAR
- LUXE
新型では、次の4タイプに整理されています。
- X
- Z
- RS
- CROSSTAR
Hondaは、従来のBASICをX、HOMEをZへ変更したと説明しています。
それぞれの位置づけは次の通りです。
| 新グレード | 旧型で近い位置づけ | 特徴 |
|---|---|---|
| X | BASIC | 装備を絞ったエントリータイプ |
| Z | HOME | 装備と価格のバランスを重視した標準タイプ |
| RS | RS | 走りとスポーティーさを重視 |
| CROSSTAR | CROSSTAR | SUV風デザインのアクティブタイプ |
LUXEとHOME BLACK STYLEは、2026年モデルの通常ラインアップから外れました。
これにより、従来はやや複雑だったグレード構成が分かりやすくなっています。

変更点2|新グレード「Z」が設定された
新型フィットの中心となるのが、スタンダードタイプのZです。
Zは従来のHOMEに近い価格帯と役割を担いますが、外観は大きく異なります。
従来のHOMEは、丸みを帯びたフロントマスクと親しみやすい表情が特徴でした。
新型Zでは、RSと同じデザインのフロントグリルやバンパーを採用しています。
リアバンパーにもRSデザインが使われ、フィット全体が引き締まった印象になりました。
Zの主な外装変更は次の通りです。
- RSデザインのフロントグリル
- RSデザインのフロントバンパー
- RSデザインのリアバンパー
- ボディー同色シャークフィンアンテナ
- シャークグレー塗装のフルホイールキャップ
従来のフィットの穏やかな顔つきが好みだった人には、ややスポーティーすぎると感じる可能性があります。
一方で、「HOMEは少し大人しすぎる」「RSは価格が高い」と感じていた人にとって、Zは選びやすいグレードになりそうです。

変更点3|Zの快適装備が充実した
Zは外観だけでなく、快適装備も強化されています。
主な装備は次の通りです。
- 本革巻3本スポークステアリング
- 運転席・助手席シートヒーター
- UV+IRカットフロントドアガラス
- IRカットフロントガラス
- ブラックのドリンクホルダーガーニッシュ
- ブラックのセレクトレバー周辺加飾
特に注目したいのが、前席シートヒーターと遮熱ガラスの標準装備です。
シートヒーターは冬場の快適性を高めるだけでなく、暖房を強く使用しなくても体を温めやすい装備です。
UV+IRカットガラスは、紫外線に加えて赤外線による車内温度の上昇を抑える効果が期待できます。
フィットは買い物や通勤など日常利用が中心になりやすいため、こうした装備はカタログ上の派手さ以上に実用的です。

変更点4|RSの内外装がさらにスポーティーになった
RSは従来からスポーティーなフィットとして設定されていましたが、2026年モデルでは質感がさらに高められました。
RSの外装変更
RSの主な外装変更は次の通りです。
- フロントグリルをピアノブラック化
- リアライセンスガーニッシュをピアノブラック化
- 16インチアルミホイールのデザイン変更
- ブラック+切削ブラッククリア仕上げを採用
ピアノブラックの加飾が増えたことで、従来型よりも引き締まった外観になっています。
ホイールもブラックを強調したデザインとなり、Zとの差別化が図られました。
RSの内装変更
内装はブラックを基調とし、レッドステッチを組み合わせています。
- ブラックのフロントピラー
- ブラックのルーフライニング
- ブラックのインストルメントパネル
- ブラックのドアライニング
- レッドステッチ入り本革巻ステアリング
- レッドステッチ入りスエードコンビシート
- ステンレス製スポーツペダル
従来型RSもスポーティーな内装でしたが、新型ではルーフまでブラック化され、車内全体の統一感が強まりました。
明るく開放的な室内がフィットの特徴ですが、RSではあえて包まれ感のあるスポーティーな空間を目指したと考えられます。

変更点5|RSの標準装備が大幅に増えた
新型RSでは、従来オプション扱いだった装備を含め、多くの快適装備が標準化されています。
主な標準装備は次の通りです。
- Honda CONNECTディスプレー
- ETC2.0車載器
- ワイヤレス充電器
- ステアリングヒーター
- 運転席・助手席シートヒーター
- UV+IRカットフロントドアガラス
- IRカットフロントガラス
これにより、新型RSは車両価格だけを見ると高くなっていますが、ナビや快適装備を追加した状態で比較すると、単純な値上げとは言い切れません。
特にHonda CONNECTディスプレーとETC2.0が標準装備されたことで、購入時に大型オプションを追加する必要が少なくなっています。
一方で、社外ナビを選びたい人や装備を最小限にしたい人には、自由度が下がったともいえます。
変更点6|CROSSTARの快適装備が充実した
SUV風のデザインを採用するCROSSTARも、装備が見直されました。
新たに標準装備された主な装備は次の通りです。
- ステアリングヒーター
- 運転席・助手席シートヒーター
- UV+IRカットフロントドアガラス
- IRカットフロントガラス
2025年モデルでは、CROSSTARのドアミラーやアウタードアハンドル、内装色などが変更され、ボタニカルグリーン・パールも追加されていました。
2026年モデルではそのデザインを継承しながら、主に快適装備を強化した形です。

変更点7|ボディーの艶感が向上した
2026年新型フィットでは、外装塗料に使用するクリア材が変更されています。
Hondaは、この変更によりボディーの艶感を向上させたと説明しています。
車体形状そのものが大きく変わらなくても、塗装の透明感や光沢が増すことで、実車では質感が高く見える可能性があります。
特に、ブラック、レッド、濃色系ブルーなどは、光の当たり方による違いが分かりやすいでしょう。
ただし、写真だけでは判断しにくい部分なので、購入を検討している場合は実車で確認したいポイントです。
新型フィットで変わらなかったところ
今回のマイナーチェンジでは、デザインや装備が変更された一方、基本的な車体構造やパワートレインの全面刷新は発表されていません。
引き続き、次の2種類が設定されています。
- 1.5Lガソリンエンジン
- 1.5Lエンジン+2モーターのe:HEV
ガソリン車はCVT、e:HEVは電気式無段変速機を採用します。
フィットの特徴である広い室内、センタータンクレイアウト、多彩なシートアレンジ、見晴らしのよい運転席も継承されています。
つまり、今回の新型は走りの仕組みを大きく変更したモデルではなく、次の要素を改善したモデルです。
- 見た目のスポーティーさ
- グレードの分かりやすさ
- 内装の質感
- 冬や夏の快適装備
- 標準装備の充実
燃費や加速性能の劇的な進化を期待すると、変更内容が小さく感じる可能性があります。
一方、フィットの広さや運転しやすさが気に入っており、見た目や装備に不満があった人には魅力的な改良です。
新型フィットの価格
2026年新型フィットの価格は、180万6,200円から295万5,700円です。
ガソリン車の価格
| グレード | FF | 4WD |
|---|---|---|
| X | 1,806,200円 | 2,026,200円 |
| Z | 2,145,000円 | 2,365,000円 |
e:HEVの価格
| グレード | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV X | 2,238,500円 | 2,458,500円 |
| e:HEV Z | 2,499,200円 | 2,719,200円 |
| e:HEV RS | 2,899,600円 | 設定なし |
| e:HEV CROSSTAR | 2,735,700円 | 2,955,700円 |
RSはe:HEV・FFのみです。
CROSSTARも2026年モデルではハイブリッド専用タイプとなり、ガソリン車は設定されていません。

旧型と新型の価格差はどのくらい?
グレード名称や装備内容が変わっているため、完全な同条件比較はできません。
ただし、近い位置づけのグレードを比較すると、次のようになります。
| 旧型 | 2025年価格 | 新型 | 2026年価格 | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| BASIC ガソリンFF | 1,776,500円 | X ガソリンFF | 1,806,200円 | +29,700円 |
| HOME ガソリンFF | 2,050,400円 | Z ガソリンFF | 2,145,000円 | +94,600円 |
| e:HEV BASIC FF | 2,208,800円 | e:HEV X FF | 2,238,500円 | +29,700円 |
| e:HEV HOME FF | 2,404,600円 | e:HEV Z FF | 2,499,200円 | +94,600円 |
| e:HEV RS FF | 2,616,900円 | e:HEV RS FF | 2,899,600円 | +282,700円 |
| e:HEV CROSSTAR FF | 2,710,400円 | e:HEV CROSSTAR FF | 2,735,700円 | +25,300円 |
XとCROSSTARの価格上昇は比較的小さい一方、ZとRSは値上がり幅が大きくなっています。
ただし、Zにはシートヒーターや遮熱ガラス、本革巻ステアリングなどが追加されています。
RSはHonda CONNECTディスプレー、ETC2.0、ワイヤレス充電器、各種ヒーターが標準化されたため、約28万円の価格上昇を単純な値上げと判断することはできません。

新型フィットのおすすめグレードはZ
価格と装備のバランスで選ぶなら、最もおすすめしやすいのはZです。
Zには、日常利用で役立つ装備がひと通り揃っています。
- スポーティーな前後バンパー
- 本革巻ステアリング
- 前席シートヒーター
- 遮熱・UVカットガラス
- Honda CONNECT
エントリータイプのXより価格は上がりますが、購入後に追加しにくい快適装備が標準で備わっています。
一方で、次のような人にはXも有力です。
- できるだけ車両価格を抑えたい
- 通勤や買い物が中心
- シートヒーターを必要としない
- 外装デザインへのこだわりが少ない
- ナビやオーディオを自由に選びたい
RSは価格が約290万円に達するため、単純なコストパフォーマンスよりも、デザインや装備への満足感を重視する人向けです。
新型フィットZとRSの違い
ZとRSは外観が似ていますが、装備と価格には大きな違いがあります。
| 比較項目 | e:HEV Z | e:HEV RS |
|---|---|---|
| 価格・FF | 2,499,200円 | 2,899,600円 |
| 価格差 | - | 400,400円高 |
| フロントデザイン | RS系デザイン | RS専用加飾 |
| ホイール | フルホイールキャップ | 16インチアルミ |
| シート | 標準シート | スエードコンビ |
| 内装 | ブラック基調 | ブラック+レッドステッチ |
| ナビ | Honda CONNECT標準 | Honda CONNECTディスプレー標準 |
| ETC2.0 | 別途確認 | 標準 |
| ワイヤレス充電 | 別途確認 | 標準 |
| ステアリングヒーター | なし | 標準 |
| シートヒーター | 標準 | 標準 |
見た目のスポーティーさを求めつつ、価格を抑えたいならZで十分です。
RSを選ぶ価値があるのは、次のような人でしょう。
- 専用アルミホイールが欲しい
- ブラック内装とレッドステッチが好み
- スエードシートを求める
- ナビやETCを含めた充実装備を重視
- フィットの中で最もスポーティーな仕様が欲しい
ZとRSの価格差は約40万円あるため、見た目だけで選ばず、標準装備の違いまで確認する必要があります。
旧型フィットを買うのはあり?
新型発売後に旧型の在庫車や未使用車が値引きされるなら、旧型を選ぶ価値はあります。
特に旧型HOMEは、新型Zより柔らかく親しみやすいデザインです。
新型のスポーティーな顔つきより、旧型の穏やかなデザインが好みなら、旧型をあえて選ぶ理由になります。
旧型がおすすめなのは、次のような人です。
- 新型の外装デザインに魅力を感じない
- 価格や値引きを優先したい
- シートヒーターなどが不要
- LUXEの本革風内装が欲しい
- HOME BLACK STYLEが好み
一方、新型がおすすめなのは次のような人です。
- スポーティーな外観が好き
- シートヒーターを重視する
- 遮熱ガラスが欲しい
- RSの充実装備に魅力を感じる
- 数年後のリセールを重視する
旧型と新型で走行性能が劇的に変わったわけではないため、価格差と装備差を冷静に比較することが大切です。
新型フィットはフルモデルチェンジではない
2026年新型フィットは、5代目へ移行するフルモデルチェンジではありません。
2020年に登場した4代目フィットをベースにしたマイナーチェンジです。
そのため、次の部分は基本的に継承されています。
- 車体の基本設計
- 室内寸法
- 1.5Lガソリンエンジン
- 2モーターe:HEV
- センタータンクレイアウト
- 後席のシートアレンジ
- Honda SENSING
外装が変わったことで「新型」と呼ばれていますが、まったく別の車になったわけではありません。
新型フィットの変更点に関するよくある質問
新型フィットはいつ発売ですか?
2026年7月10日に発売されました。
Hondaは2026年7月9日にマイナーモデルチェンジを正式発表しています。
新型フィットの一番大きな変更点は何ですか?
グレード構成とデザインの変更です。
従来のBASICとHOMEがXとZへ変わり、標準グレードのZにもRS系のスポーティーなデザインが採用されました。
エンジンやe:HEVは変わりましたか?
Hondaの発表では、パワートレインの大幅な変更は案内されていません。
従来と同様に、1.5Lガソリン車と1.5Lエンジン+2モーターのe:HEVが設定されています。
新型フィットにガソリン車はありますか?
XとZにガソリン車があります。
RSとCROSSTARはe:HEV専用です。
新型フィットに4WDはありますか?
X、Z、CROSSTARには4WDが設定されています。
RSはFFのみです。
LUXEは廃止されたのですか?
2026年モデルの通常ラインアップはX、Z、RS、CROSSTARの4タイプとなり、LUXEは掲載されていません。
上質感を重視する役割は、装備を充実させたZやRSへ統合されたと考えられます。
新型フィットは値上げされましたか?
近い位置づけの旧型と比較すると、各グレードで価格は上昇しています。
ただし、ZやRSは標準装備も増えているため、値上げ額だけでなく、追加された装備を含めて比較する必要があります。
まとめ|新型フィットは見た目と快適装備が大きく進化
2026年新型フィットの変更点は、次の通りです。
- BASICがXへ変更
- HOMEがZへ変更
- グレードを4タイプに整理
- ZにRS系のスポーティーな外装を採用
- Zにシートヒーターや遮熱ガラスを標準装備
- RSの内外装をブラック基調に変更
- RSにナビ、ETC2.0、ワイヤレス充電器を標準装備
- CROSSTARの快適装備を強化
- ボディー塗装の艶感を向上
- ガソリン車180万6,200円から設定
今回の変更は、パワートレインや車体を全面刷新するものではありません。
一方で、従来型の弱点とされやすかった外観の大人しさや、グレードによる装備差が見直されています。
特にZは、RSに近いスポーティーな外観と日常的に役立つ快適装備を備えており、新型フィットの主力グレードになりそうです。
価格を抑えるならX、装備と価格のバランスならZ、デザインと質感を重視するならRS、アウトドア風の外観を求めるならCROSSTARが選択肢になります。
旧型から走行性能が劇的に変わったわけではないため、試乗時には加速や燃費だけでなく、シートヒーター、内装の質感、視界、ナビなどの使い勝手を確認して選びましょう。
