ランクル250は後悔する?あえて辛口評価|日本では持て余す7つの理由

ランドクルーザー250はカッコいい。

これは認めます。

角張ったボディに大きなタイヤ、本格クロカンらしい堂々としたスタイル。街で見かければ、つい目で追ってしまう存在感があります。

ランドクルーザーとしての悪路走破性能も本物です。

だから普通なら、

「ランクル250はこんなに素晴らしい!」

という記事を書くところでしょう。

でも今回は、あえて逆から考えてみたいと思います。

その性能、日本で本当に必要ですか?

2026年4月改良後のランドクルーザー250 VXは、全長4,925mm、全幅1,980mm。

車両重量は2,240kg。

最小回転半径は6.0mです。

そして2.7Lガソリン車のWLTCモード燃費は7.5km/L、市街地モードでは5.7km/L。

かなり立派な数字が並びます。

もちろん、悪路へ行けば頼もしい。

でも実際の生活はどうでしょう。

家を出る。

子どもを送る。

スーパーへ行く。

狭い住宅街を通る。

ショッピングモールの駐車場へ入れる。

休日に高速道路で出かける。

たまにキャンプへ行く。

……ランクル250じゃなくても、だいたい全部できます。

そこで今回は、いつものように良いところと悪いところをバランスよく並べるのを少しやめます。

あえて辛口でいきます。

ランクル250を買う理由ではなく、買わない理由を7つ考えてみました。

これを全部読んで、

「そんなことは分かっている。それでも欲しい」

と思ったなら、おそらくあなたはランクル250を買っていい人です。

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目次

理由1|全幅1,980mm。日本では普通にデカすぎる

まず最大の問題がこれです。

全幅1,980mm。

ほぼ2mあります。

数字だけではピンと来ないかもしれませんが、一般的な国産SUVと比較するとかなり大きいサイズです。

そして問題になるのは、走っているときだけではありません。

むしろ毎日の駐車です。

スーパー。

コンビニ。

病院。

学校。

古い立体駐車場。

観光地の駐車場。

狭い住宅街。

日本には「ランクル250で来ること」を想定していない場所が大量にあります。

もちろん運転に慣れれば扱えます。

でも、

扱えることと、扱いやすいことは別です。

せっかく577万円以上払って買ったクルマなのに、駐車場へ入るたびにドアパンチを気にし、狭い道では対向車に神経を使う。

これを「ランクルだから仕方ない」と楽しめるかどうか。

購入前に一度考えておきたいところです。

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理由2|その悪路走破性能、いつ使いますか?

ランドクルーザー最大の魅力にケチをつけるようですが、あえて聞きます。

その悪路走破性能、年間何回使いますか?

ランドクルーザー250はフルタイム4WDを採用し、センターデフにはトルセンLSDを搭載。

さらに電動リヤデフロックなど、本格的な悪路走行を想定した装備を持っています。

素晴らしい性能です。

問題は、それを使う場所です。

日本の一般的な生活で、

「今日はデフロックがあって助かった!」

となる場面がどれくらいあるでしょう。

雪国。

山間部。

林業など仕事で悪路へ入る。

本格的なアウトドア。

ボートなどの牽引。

こうした用途なら分かります。

でも都市部で生活し、週末にキャンプ場へ行く程度なら、現在の一般的なSUVでも困らないケースが大半でしょう。

それなのに毎日2トンを超える本格4WDを動かす。

能力として持っていることと、その能力が必要なことは違います。

ランクル250を検討するなら、ここは一度冷静になっていいと思います。

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理由3|市街地燃費5.7km/L。それを毎日走らせる覚悟はある?

2.7LガソリンVXのWLTC燃費は7.5km/L。

そして市街地モードは5.7km/Lです。

ハイブリッドSUVが珍しくなくなった現在、この数字だけを見るとかなり厳しい。

もちろんランクル250は燃費を競うクルマではありません。

そんなことは分かっています。

でも「燃費を気にする車じゃない」と言っても、ガソリン代を払うのは自分です。

特に近距離移動が多い家庭では、

買い物。

送り迎え。

通勤。

週末のお出かけ。

こうした日常のすべてで2.2トン超の車体を動かします。

燃料タンク容量は80L。

ランクルを買えるならガソリン代くらい気にするな、と言われそうですが、それも少し違うでしょう。

クルマは買って終わりではありません。

買った後もずっと大きなクルマを維持することになる。

ここまで含めて購入価格です。

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理由4|577万円払って「使わない性能」を買っていないか

2026年4月改良後のランドクルーザー250 VXは577万9,400円です。

決して安いクルマではありません。

もちろんランドクルーザーとしての耐久性や走破性、ブランド価値まで含めれば納得する人もいるでしょう。

でも一般家庭のクルマとして考えると、500万円台後半には大量の選択肢があります。

SUV。

ミニバン。

輸入車。

ハイブリッド。

PHEV。

中古なら、さらに選択肢は広がります。

そこで考えたいのが、

自分は577万円のうち、何にお金を払っているのか?

ということです。

悪路走破性能なのか。

ランドクルーザーという名前なのか。

デザインなのか。

リセールなのか。

耐久性なのか。

単純に欲しいからなのか。

「ランクルは価値が落ちにくいから」という理由だけなら、少し立ち止まってもいいでしょう。

リセールのために高いクルマを買うというのは、順番が逆になっているようにも思います。

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理由5|盗難まで心配しながら所有しなければならない

そしてランクルを所有するうえで無視できないのが盗難です。

日本損害保険協会がまとめた2025年の車名別車両本体盗難では、ランドクルーザーが5年連続でワースト1。

2025年は825件で、調査対象となった車両本体盗難の30.0%を占めました。

なお、この統計の「ランドクルーザー」にはプラドも含まれているため、すべてがランクル250という意味ではありません。

それでもランドクルーザー系が盗難の標的になりやすいことは無視できないでしょう。

トヨタ側も2026年4月改良で、スマートキー測距システムやT-Connectのマイカー始動ロックなど盗難防止機能を標準設定しています。

対策が強化されるのは歓迎ですが、逆に言えば、

盗難対策まで考えて所有する必要がある車

でもあります。

自宅へ帰って駐車した後までクルマを心配する。

これは購入前には見落としがちな負担です。

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理由6|リセールを気にしすぎるとランクルらしく使えない

ランクルといえば高いリセール。

これは購入理由としてよく聞く話です。

でも私は、ここに少し違和感があります。

ランドクルーザーは本来、

泥道を走る。

雪道を走る。

荷物を積む。

アウトドアで使う。

長距離を走る。

多少汚れても気にせず使う。

そんな道具として非常に魅力的なクルマです。

ところがリセールを最優先すると、

傷を付けたくない。

走行距離を伸ばしたくない。

汚したくない。

悪路へ入りたくない。

となってしまう。

それ、ランクルを買った意味があるのだろうか?

と思ってしまいます。

もちろん大切に乗ることは悪くありません。

でも、価値が落ちることを恐れてランクルの能力を使わないのであれば、本末転倒です。

むしろ傷や泥を気にせず使い倒す人の方が、ランドクルーザーというクルマを一番楽しんでいるのかもしれません。

理由7|「みんなが欲しがっている」ことが最大の購入理由になっていないか

これが一番辛口かもしれません。

ランドクルーザーには強烈なブランド力があります。

街で見れば目立つ。

友人にも分かってもらえる。

中古価格も高い。

人気もある。

だから欲しくなる。

それ自体は悪いことではありません。

クルマなんて、ある意味そういう商品です。

ただ、

人気があるから欲しい

自分の生活に合っているから欲しい

は違います。

全幅1,980mm。

最小回転半径6.0m。

車重2,240kg。

市街地燃費5.7km/L。

こうした数字を全部受け入れてでもランクル250に乗りたいのか。

それとも、

「ランクルに乗っている自分」

に魅力を感じているのか。

購入前なら、一度くらい自分に聞いてみてもいいと思います。

では、ランクル250が本当に必要なのはどんな人?

ここまで散々書きましたが、本当にランクル250が向いている人も当然います。

雪が多い地域に住んでいる。

山間部を頻繁に走る。

アウトドアで未舗装路へ入る。

牽引する。

仕事で悪路を走る。

大きなSUVを置ける駐車環境がある。

こうした人ならランドクルーザーの性能は大きな安心につながります。

ただ、それ以上に重要なのは、

「ランクルが好きだから乗りたい」

という人です。

実はそれでいいのだと思います。

ここまで読んでも欲しいなら、たぶん買っていい

クルマを必要性だけで選ぶなら、世の中の車種は今よりずっと少なくて済みます。

スポーツカーに300馬力も必要ありません。

巨大なSUVも必要ありません。

高級車も必要ありません。

腕時計だって、時間を見るだけならスマートフォンがあります。

それでも人は欲しいものを買います。

だから、

「ランクル250なんて日本では必要ない」

というのは、半分正しくて半分間違っています。

必要だから買うのではなく、

必要ないほどの能力を持っていること自体に魅力を感じて買うクルマ

なのかもしれません。

ここまで挙げた欠点を読んで、

「デカい?知ってる」

「燃費?分かってる」

「悪路なんて行かない」

「盗難対策もする」

「それでもランクル250が欲しい」

と思ったなら。

たぶん、その人は買っていい。

むしろそこまで惚れているなら、他のSUVを買っても駐車場でランクル250を見るたびに後悔する可能性があります。

結論|日本では持て余す。でも、それがランクル250なのかもしれない

ランドクルーザー250は、日本の日常生活だけを基準に考えれば明らかにオーバースペックです。

約5mの全長。

約2mの全幅。

2トンを超える車重。

本格的な4WDシステム。

そして市街地燃費5.7km/L。

普通に生活するだけなら、もっと小さく、燃費が良く、扱いやすいSUVはいくらでもあります。

だから合理性だけで考えれば、

ランクル250が必要な日本人は、それほど多くない。

私はそう思います。

でも、クルマ選びは合理性だけでは決まりません。

駐車場に停まっている自分のランクルを見て、

「やっぱりこれにして良かった」

と思える。

それもクルマにお金を払う立派な理由です。

だからこの記事で言いたいのは、

「ランクル250を買うな」

ではありません。

必要だから買うのか。欲しいから買うのか。それくらいは分かったうえで買おう。

ということです。

そして最後に一つだけ。

スーパーの駐車場で、

「……やっぱりデカすぎるな」

となっても、

この記事はちゃんと警告しました。

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