豪雨や台風で車が冠水・水没したとき、焦ってエンジンをかけたり、すぐに買取業者へ車を渡したりすると、被害やトラブルがさらに大きくなる可能性があります。
特に注意したいのが、電気系統のショートや車両火災、EV・ハイブリッド車の高電圧部品、車両保険の損害確認、残価設定型クレジット(残クレ)やローンの精算です。
結論からいうと、車が一度でも浸水したら、水が引いてもエンジンをかけず、保険会社・ロードサービス・販売店へ連絡するのが基本です。残クレやローンが残っている車は、保険会社と信販会社の確認が終わるまで、売却や廃車を決めてはいけません。
この記事では、車が水没した直後の行動から、レッカー、車両保険、残クレ、修理・廃車、悪質な買取業者への対処まで順番に解説します。
いま車内にいて水位が上がっている場合
この記事を最後まで読むより、脱出と救助要請を優先してください。可能なら窓やドアから脱出し、難しい場合は緊急脱出用ハンマーを使います。身の危険があるときは119番または110番へ連絡してください。
【最初に確認】車が水没したときの対応早見表
| 現在の状況 | やること | やってはいけないこと |
|---|---|---|
| 車内にいて水位が上がっている | シートベルトを外し、窓・ドアから脱出する | 車や荷物に固執する |
| 水が引いて車だけが残っている | エンジンをかけず、保険会社とロードサービスへ連絡 | 始動、自走、通電を試す |
| 道路上に放置している | 警察・道路管理者・ロードサービスへ位置を伝える | 危険な場所へ車を確認しに戻る |
| 車両保険に加入している | 保険会社へ事故報告し、写真と搬送先を確認する | 保険会社の確認前に修理・廃車する |
| 残クレ・ローン返済中 | 販売店・信販会社へ残債と所有者を確認する | 勝手に売却・廃車する |
| 買取業者から勧誘された | 契約条件と会社情報を確認し、即決しない | 鍵・車検証・印鑑証明をすぐ渡す |
| EV・PHEV・HVが浸水した | 車両や高電圧部品に触れず、専門業者へ任せる | 自分でバッテリー端子や配線に触る |
千葉豪雨では放置車両が約2700台に
2026年8月に千葉県を襲った記録的な豪雨では、水没して動かなくなった車が道路上に多数残されました。
テレビ朝日の2026年8月17日の報道によると、千葉市が管理する道路だけで約2,500台、県が管理する道路を含めると、少なくとも約2,700台の放置車両が確認されています。すべての自治体の状況を把握できていない段階の数字で、実際にはさらに多い可能性もあるとされています。
レッカー依頼が集中すると、すぐに搬送してもらえるとは限りません。放置車両への追突、車両火災、盗難、被災者を狙った買取勧誘などにも注意が必要です。
今回の千葉豪雨に限らず、台風や線状降水帯が発生すると、同じ問題は全国どこでも起こり得ます。いざというときに判断を誤らないよう、対応の順番を把握しておきましょう。
走行中に車が水没しそうになったら命を最優先する
冠水路へ入ってしまい、水位が上がっているときは、車を守ることより脱出が最優先です。
まずシートベルトを外して窓を開ける
車が動かなくなったら、落ち着いてシートベルトを外し、パワーウインドウが作動するうちに窓を開けます。窓が水面より高い位置にあるなら、窓から出て車の屋根などへ移動します。
ドアは外側から水圧がかかると開けにくくなります。無理に何度もドアを押すより、窓からの脱出を優先します。
窓が開かなければ緊急脱出用ハンマーを使う
窓やドアが開かない場合は、緊急脱出用ハンマーでサイドガラスの四隅付近を割ります。フロントガラスは合わせガラスのため、一般的な脱出用ハンマーでは割れません。
車種によってはサイドガラスにも合わせガラスが使われています。あらかじめ自分の車の取扱説明書やガラス表示を確認し、どの窓から脱出できるか把握しておくと安心です。
スマートフォン、ヘッドレスト、小銭など、車内にある物で窓を簡単に割れるとは限りません。JAFの水没時を想定したテストでは、基本的に脱出用ハンマー以外の物では割れませんでした。
ドアも窓も開かないとき
車内外の水位差が大きい間は、強い水圧でドアが開かないことがあります。JAFは、ハンマーがなく窓も開かない場合、車内へ水が入り、外との水位差が小さくなってドアへの水圧が弱まったタイミングで脱出するよう案内しています。
ただし、これは最後の手段です。早い段階で窓を開けて脱出することが最も重要です。
水が引いたあともエンジンをかけてはいけない
外観上は問題がなさそうでも、一度浸水した車には次の危険があります。
- エンジン内部への水の侵入
- 電気系統のショート
- コンピューターやセンサーの故障
- エアバッグや安全装備の誤作動
- バッテリーや配線からの発火
- EV・PHEV・HVの高電圧部品による感電
- 泥水や下水による腐食・カビ・異臭
国土交通省とJAFはいずれも、浸水した車は自分でエンジンをかけず、販売店や整備工場、ロードサービスへ相談するよう注意喚起しています。
ガソリン車やディーゼル車では、吸気系からエンジン内部へ水が入っている状態で始動すると、重大な故障につながる可能性があります。すでに水が引き、メーターが正常に見えても、自走させてはいけません。
エンジンをかけてしまった場合
誤って始動ボタンやキーを操作してしまった場合は、何度も再始動を試さないでください。
すぐに保険会社、ロードサービス、販売店へ連絡し、次の内容を伝えます。
- どの程度まで水に浸かったか
- エンジンをかけたか
- エンジンが始動したか、停止したか
- 異音・異臭・煙・警告灯があったか
- 走行させたか
異臭、煙、発熱、火花などがある場合は車から離れ、119番へ連絡してください。
EV・PHEV・ハイブリッド車は自分で触らない
EV、PHEV、ハイブリッド車には高電圧バッテリーと高電圧配線が搭載されています。
水没したからといって必ず感電するわけではありませんが、外観だけで安全性を判断することはできません。オレンジ色の高電圧配線、駆動用バッテリー、充電口、床下部品などには触れないでください。
国土交通省は、一般的な車について発火防止のため補機バッテリーのマイナス端子を外す案内をしていますが、EV・PHEV・HVについては、自分で対処せず整備工場などへ相談するよう明記しています。
一般的なガソリン車であっても、冠水した場所へ戻ったり、知識がない状態で端子を外したりするのは危険です。安全な場所から専門業者の指示を受けてください。
浸水した車の被害状況を写真で残す
安全が確保でき、水が引いたあとに近づける状態なら、保険請求や修理見積もりのために被害状況を記録します。
撮影しておきたいものは次のとおりです。
- 車両の前後左右とナンバープレート
- 車が止まっていた場所と周囲の状況
- ボディに残った泥や水位の跡
- タイヤ、ホイール、下回り
- 運転席・助手席・後席・荷室
- シートやフロアの濡れ方
- メーターや警告表示
- 車内にあった積載品の被害
- レッカー搬送前と搬送後の状態
写真だけでなく、被災した日時、場所、当時の水位、エンジンを始動したか、車内まで水が入ったかをメモしておきます。
ただし、撮影のために冠水した道路へ戻ったり、交通を妨げたりしてはいけません。安全が確認できない場合は、警察や道路管理者、レッカー業者へ任せましょう。
水没した車の連絡先と正しい順番
水没後は複数の窓口へ連絡する必要があります。混乱を避けるため、次の順番で進めましょう。
1. 警察・消防
人命に関わる、車が道路をふさいでいる、追突など二次事故の危険がある、車の場所が分からなくなった場合は110番または119番へ連絡します。
単に保険請求をしたいという理由ではなく、現場の危険性や事故状況を具体的に伝えます。
2. 契約している保険会社または代理店
車両保険の補償対象、写真の撮り方、搬送先、代車、レッカー費用を確認します。
保険付帯のロードサービスを使う場合、保険会社の手配前に自分でレッカー業者を呼ぶと、費用の一部が対象外になることがあります。緊急性がある場合を除き、先に保険会社へ確認すると安心です。
3. ロードサービス・JAF
水が引いた後、車を販売店や整備工場、保管場所へ搬送してもらいます。
JAFは水没車のけん引にも対応していますが、災害時は依頼が集中します。会員無料の範囲を超える作業、長距離搬送、引き上げ、保管などには費用が発生する場合があります。
4. 販売店・整備工場
受け入れ可能か確認してから搬送先を決めます。災害時は工場や保管場所も混雑するため、レッカー到着後に搬送先が決まっていない状況を避けましょう。
5. 信販会社・ローン会社
残クレやローン返済中なら、保険会社の損害確認と並行して販売店・信販会社へ連絡します。残債、車検証上の所有者、全損時の精算方法を確認してください。
レッカーが来ない・何日も待つ場合の対応
大規模な水害ではレッカー依頼が一斉に増えるため、到着まで数日かかる可能性があります。
依頼時には、次の情報をまとめて伝えると手配が進みやすくなります。
- 車両の現在地と目印
- ナンバー、車種、色
- 連絡先
- 水が引いているか
- 道路をふさいでいるか
- 車輪が回る状態か
- 鍵の保管場所
- EV・PHEV・HVか
- 搬送希望先と受け入れ確認の有無
道路上に車を残した場合は、警察や道路管理者へ位置と連絡先を伝えておきます。行政や道路管理者が安全確保のため車を移動する場合もあるため、移動先を確認できるようにしておきましょう。
知らないレッカー業者へ安易に依頼しない
「今すぐ移動できる」「無料で引き取る」と声をかけられても、会社名、料金、搬送先、保管料、キャンセル料を確認してください。
見積書や契約書がない状態で鍵や車検証を渡すと、高額なレッカー代や保管料を請求されるトラブルにつながる可能性があります。
水没車は車両保険で補償される?
任意の自動車保険に車両保険を付けている場合、台風、豪雨、洪水、高潮などで車が浸水した損害は、一般的に補償の対象になります。日本損害保険協会も、車両保険を付けている場合は風水災による自動車の損害に保険金が支払われると案内しています。
ただし、保険会社、契約タイプ、免責、特約、損害の原因によって扱いが異なります。車両保険に加入していても、必ず全額が支払われるとは限りません。
確認する項目は次のとおりです。
- 車両保険の有無
- 一般型・限定型など契約タイプ
- 車両保険金額
- 免責金額
- レッカー・搬送費用
- レンタカー・代車費用特約
- 新車特約
- 車両全損時の買替費用を補う特約
- 保険を使った場合の等級への影響
なお、地震、噴火、津波による損害は通常の車両保険では対象外となるのが一般的です。特約で補償される場合もあるため、契約内容を確認してください。
修理可能と全損の違い
保険会社は、車の損害状況、修理費、車両保険金額などをもとに、修理可能か全損かを判断します。
全損には、修理できない物理的な全損だけでなく、修理費が車両の保険価額などを上回る経済的な全損もあります。
全損時の保険金、車両の引き取り、廃車手続きは契約によって異なります。保険会社が保険金の支払いと引き換えに車を引き取る場合もあるため、判定前に売買契約を結ばないようにしましょう。
車両保険がない場合
車両保険へ加入していなければ、原則として自分の車の修理費や買替費用は自己負担になります。
ただし、自治体独自の支援、勤務先の制度、ローン契約に付帯する補償などが利用できる可能性はあります。自治体、販売店、信販会社へ確認してください。
残クレの車が水没・全損したらどうなる?
残価設定型クレジットで購入した車が水没しても、残クレの支払いが自動的になくなるわけではありません。
残クレは、契約満了時の車の残価を据え置き、残りの金額を分割して支払う仕組みです。水没や全損で車を返却できなくなっても、信販会社との契約や残債は残ります。
まず確認するのは次の3点です。
- 現在の一括精算額・残債
- 車両保険から支払われる見込み額
- 車検証上の所有者
保険金より残債が多いと差額が残る
たとえば、残クレの一括精算額が250万円、車両保険金が200万円なら、単純計算では50万円が不足します。
実際の精算額や保険金には、契約条件、特約、諸費用などが関係するため、必ず信販会社と保険会社の正式な金額を確認してください。
保険金で残債を全額返済できない場合、車がなくなった後も不足分の返済が必要になる可能性があります。反対に、新車特約や全損時の補償が付いていれば、負担を軽減できる場合があります。
残クレ車を勝手に売却・廃車してはいけない
残クレやディーラーローンでは、車検証上の所有者が販売店や信販会社になっている場合があります。
ローンを完済して所有権を解除するまで、契約者だけの判断で車を売却・廃車できないことがあります。水没車買取業者から高値を提示されても、先に次の窓口へ連絡してください。
- 保険会社
- 購入した販売店
- 信販会社・ローン会社
保険会社が全損と認定し、保険金の支払いと引き換えに車を引き取る場合、別の買取業者へ売ることはできません。日本自動車購入協会の相談事例でも、先に売買契約を結ぶと、キャンセル料や違約金を巡るトラブルになる可能性があると注意を促しています。
残クレ水没時の対応手順
- 保険会社へ事故報告する
- レッカー搬送先を保険会社・販売店と決める
- 車両が修理可能か全損かの判定を待つ
- 信販会社から一括精算額を取り寄せる
- 車検証の所有者を確認する
- 保険金の金額と支払先を確認する
- 不足額があれば返済方法を相談する
- 所有者の承諾後に廃車・売却・買い替えを進める
契約内容は会社ごとに異なるため、「残クレなら必ず一括返済」「保険金が直接すべて自分へ入る」と決めつけず、書面で確認することが重要です。
通常のカーローンが残っている場合
銀行系マイカーローンなど、車検証上の所有者が自分になっている契約でも、水没したからローンが消えるわけではありません。
車両保険金を返済へ充てるか、修理して乗り続けるか、廃車して残債だけ返済するかは、損害状況と契約によって変わります。
確認する項目は残クレと同じです。
- ローンの残債
- 保険金の見込み額
- 車の修理費・買取価値
- 車検証上の所有者
- 一括返済や繰り上げ返済の条件
返済が難しくなりそうな場合は、延滞する前に金融機関や信販会社へ相談してください。
水没車は修理と廃車のどちらがよい?
水没車は、乾燥させてエンジンが動けば終わりではありません。
泥水や塩分が電装品、配線、コネクター、シート内部、遮音材へ入り込むと、時間がたってから故障、腐食、カビ、異臭が発生することがあります。
修理か廃車かを判断する材料は次のとおりです。
- 水位がタイヤのどの高さまで達したか
- フロアやシートまで浸水したか
- メーターやダッシュボードまで水が来たか
- 淡水か海水か
- エンジンを始動したか
- EV・HVの駆動用バッテリーが浸水したか
- 修理費と車両保険金額
- 年式、走行距離、買替費用
- 修理後の保証内容
修理費が安く見えても、洗浄・乾燥・部品交換の範囲や、将来の不具合への保証を確認する必要があります。
複数の見積もりを取る場合も、保険会社の損害確認や所有者の承諾を先に済ませてください。
水没車の買取業者・悪質業者に注意
大規模災害の直後は、被災者の焦りにつけ込む勧誘や契約トラブルが起こりやすくなります。
次のような説明を受けたら、その場で決めずに確認しましょう。
- 「今日なら無料でレッカーできる」
- 「どんな水没車でも高額で買い取る」
- 「残クレでもそのまま売れる」
- 「保険会社への連絡は不要」
- 「鍵と車検証だけ先に渡してほしい」
- 「あとで契約書を送る」
- 「キャンセルは絶対にできない」
契約前に確認する項目は次のとおりです。
- 会社名、所在地、固定電話、担当者名
- 車の買取価格
- レッカー代
- 保管料と保管場所
- 査定後の減額条件
- キャンセル条件と違約金
- 名義変更・廃車手続きの期限
- 自動車税やリサイクル料金の扱い
- 車検証、印鑑証明、委任状の使用目的
不審な契約や高額請求で困った場合は、消費者ホットライン「188」へ相談できます。脅迫的な勧誘、車や書類の持ち去り、詐欺の疑いがある場合は、警察相談専用電話「#9110」または最寄りの警察署へ相談してください。
水没車の中に荷物を取りに戻ってもよい?
水が残っている、車体が不安定、異臭や煙がある、EV・HVの床下が損傷している場合は、車へ近づかないでください。
水が完全に引き、警察・道路管理者・専門業者から安全を確認できた場合でも、ゴム手袋、長靴、マスクなどを用意します。泥水には油、下水、ガラス片などが混じっている可能性があります。
車検証や貴重品を回収したい場合も、無理をせずレッカー業者や販売店へ相談してください。
水害に備えて車内に用意したいもの
水没は発生してから準備できません。平常時に次の物を車内へ用意しておきましょう。
- 緊急脱出用ハンマー
- シートベルトカッター
- 小型ライト
- モバイルバッテリー
- 防水袋
- 反射ベスト
- 携帯トイレ
- タオル
- 家族の緊急連絡先
- 保険会社・ロードサービスの連絡先
脱出用ハンマーはトランクではなく、運転席から手が届き、事故時にも外れにくい場所へ固定します。
また、ハザードマップで自宅や通勤経路の浸水区域、アンダーパス、河川沿いの道路を確認し、豪雨時の迂回ルートを決めておきましょう。
よくある質問
水がタイヤの半分程度ならエンジンをかけてもよい?
水位だけで安全性は判断できません。走行中に水を巻き上げ、吸気系や電装品へ入っている可能性があります。一度でも浸水した疑いがあるなら、始動せず専門業者へ相談してください。
水が引いてエンジンが普通にかかれば乗ってよい?
乗らないでください。電気装置やブレーキ、安全装備が損傷している可能性があります。運転可能に見えても、販売店や整備工場で点検を受ける必要があります。
水没車は火災保険で補償される?
車そのものは通常、住宅の火災保険ではなく自動車保険の車両保険で確認します。車内に積んでいた物の補償は契約によって異なるため、火災保険・自動車保険の両方へ確認してください。
車両保険を使えばローンは必ず完済できる?
必ず完済できるとは限りません。車両保険金よりローンや残クレの一括精算額が多い場合、差額が残る可能性があります。新車特約などの有無も含めて確認してください。
残クレ車を水没車買取店へ売ってもよい?
保険会社、販売店、信販会社へ確認する前に売却しないでください。所有者が信販会社などになっている場合や、全損保険金と引き換えに保険会社が車を引き取る場合があります。
レッカーが数日来ない場合、駐車料金や保管料はどうなる?
契約や手配方法によって異なります。保険会社、レッカー業者、保管先へ、無料範囲、1日当たりの保管料、搬送距離、二次搬送費用を事前に確認してください。
まとめ:水没後は「始動しない・先に保険・残クレは勝手に処分しない」
車が水没したときに最も重要なのは、命を守ることと、被害を広げないことです。
水が引いたあともエンジンをかけず、保険会社とロードサービスへ連絡してください。EV・PHEV・ハイブリッド車は、高電圧部品やバッテリーへ自分で触れてはいけません。
車両保険があれば、台風、豪雨、洪水などによる水没被害は一般的に補償対象になりますが、契約内容によって扱いが異なります。修理や廃車を進める前に、保険会社の損害確認を受けましょう。
残クレやローンが残っている車は、水没・全損しても支払いが自動的になくなるわけではありません。保険金、残債、車検証上の所有者を確認し、販売店・信販会社の承諾を得てから処分方法を決めます。
緊急時の基本手順は次のとおりです。
- 命を守り、安全な場所へ避難する
- 水が引いてもエンジンをかけない
- 被害状況を安全な場所から記録する
- 保険会社とロードサービスへ連絡する
- 販売店・整備工場へ搬送する
- 残クレ・ローン中なら信販会社へ連絡する
- 保険会社の判定後に修理・廃車・売却を決める
焦ってその場で判断せず、連絡と確認の順番を守ることが、水没後の金銭的な損失や契約トラブルを減らす最も確実な方法です。
参考資料
- 国土交通省「自動車が冠水した道路を走行する場合に発生する不具合」
- 国土交通省「浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ」
- JAF「自動車が冠水路や高潮で浸水してしまったら?」
- JAF「自動車が水没したときの対処と脱出方法とは?」
- JAF「水没時、何を使えば窓が割れるのか?」
- 日本損害保険協会「風水雪災等による損害を補償する損害保険」
- 日本自動車購入協会「残価設定型クレジット返済中の車で事故を起こした場合」
- 消費者庁「消費者ホットライン188」
- テレビ朝日「豪雨で水没した放置車両は約2700台」(2026年8月17日)
※本記事は一般的な対応をまとめたものです。保険金の支払い、ローン・残クレの精算、修理・廃車の条件は契約や車両の状態によって異なります。必ず保険会社、販売店、信販会社、整備工場などへ個別に確認してください。
関連記事
水害をきっかけに車の買い替えや電動車を検討する場合は、以下の記事も参考にしてください。
