コンパクトなボディに広い室内と両側スライドドアを備えるスズキ・ソリオ。軽ハイトワゴンより余裕があり、一般的なミニバンより運転しやすいことから、子育て世帯や日常の送迎用として人気があります。
一方、検索すると「ソリオはやめとけ」「高速道路が怖い」「横風に弱い」「買って後悔した」といった気になる言葉も見つかります。さらに、現行型は2020年に登場しており、2027~2028年頃にフルモデルチェンジするのではないかという予想もあります。
結論からいうと、ソリオは街乗り、送迎、買い物を中心に、燃費と取り回しのよさを重視する人にはおすすめできる車です。2025年1月の大幅改良でパワートレインや安全装備も更新されており、必要な人が今買って大きく後悔するモデルではありません。
ただし、高速道路を頻繁に走る人、力強い加速を求める人、次期型の登場直後に現行型が古く見えることを避けたい人は慎重に検討したほうがよいでしょう。高速走行の余裕を優先するなら、1.0Lターボを選べるトヨタ・ルーミーも比較対象になります。
この記事では、ソリオで後悔しやすいポイント、2027~2028年に予想されるフルモデルチェンジ、ルーミーとの違い、今買うべき人と待つべき人を解説します。

ソリオはやめとけ?先に結論
ソリオが向いているのは次のような人です。
- 狭い道や駐車場で扱いやすい車が欲しい
- 子どもや高齢者が乗り降りしやすいスライドドア車が必要
- 街乗りや近距離の送迎が中心
- 軽自動車より後席と走りに余裕が欲しい
- 燃費と維持費を重視する
- 5ナンバーサイズでも長い室内空間が欲しい
- 最新型より熟成された現行型を選びたい
反対に、次のような人は購入後に不満を感じる可能性があります。
- 高速道路や長距離移動が多い
- 追い越しや上り坂で力強い加速を求める
- 横風の影響が少ない低重心の車が欲しい
- 5人で頻繁に長距離移動する
- 上質な内装や静粛性を最優先する
- フルモデルチェンジ直後の最新型に乗りたい
「やめとけ」といわれる理由の多くは、コンパクトハイトワゴンという車の設計と使い方が合っていないことから生まれます。街中での使いやすさを優先したソリオに、高速ツアラーや大型ミニバンと同じ安定感を求めると、後悔しやすくなります。

ソリオで後悔しやすい9つの理由
1. 高速道路では横風の影響を感じやすい
ソリオは全幅1,645mmに対して全高1,745mmの背が高いボディです。狭い道で扱いやすく、室内を広く取れる反面、橋の上やトンネル出口、大型車の横を通る場面では横風の影響を感じることがあります。
横風に弱いから危険な車という意味ではありません。法定速度内で車間距離を取り、強風時に速度を落とせば通常の走行は可能です。ただし、背の低いセダンやワゴンから乗り換えると、車体の揺れやハンドル修正を意識しやすいでしょう。
試乗では街中だけでなく、可能ならバイパスや速度の出る道路も走り、直進安定性を確認するのがおすすめです。
2. 合流や追い越しでは加速に余裕が少ない
現行ソリオは、全車に1.2Lの3気筒エンジンとマイルドハイブリッドを搭載しています。モーターは発進や加速時にエンジンを補助しますが、モーターだけで力強く走るストロングハイブリッドではありません。
街中では軽快で扱いやすい一方、大人4~5人と荷物を載せた状態や、高速道路の合流、長い上り坂ではパワーに余裕がないと感じる可能性があります。
アクセルを深く踏めば必要な速度には到達しますが、エンジン回転が上がり、音が大きくなりやすい点は理解しておきましょう。
3. 高速走行ではエンジン音や風切り音が気になる
ソリオは軽量で実用性を重視したコンパクトカーです。高級車のような厚い遮音材や静粛性を求める車ではありません。
市街地では大きな不満がなくても、高速道路で加速したときや上り坂ではエンジン音が車内に入りやすくなります。背の高い箱型ボディのため、速度が上がると風切り音も増えます。
音への感じ方には個人差があるため、オーディオを止め、後席にも人を乗せて試乗するのが確実です。
4. マイルドハイブリッドに過度な期待をすると後悔する
現行ソリオのWLTCモード燃費は、2WDが22.0km/L、4WDが20.7km/Lです。コンパクトなスライドドア車として優秀な数値ですが、トヨタのストロングハイブリッドのように低速域を長くモーターだけで走る仕組みではありません。
短距離走行、渋滞、冬季、エアコン使用、大人数乗車などでは実際の燃費がカタログ値を下回ります。「ハイブリッドだから常に20km/L以上走る」と期待すると不満につながります。
一方、ルーミーにはハイブリッド設定がなく、カタログ燃費ではソリオが有利です。燃費と日常の扱いやすさを重視するなら、ソリオのマイルドハイブリッドには十分な価値があります。
5. センターメーターに慣れが必要
ソリオは速度計などをインパネ中央に配置するセンターメーターを採用しています。
運転席前方がすっきりし、助手席からも情報を確認しやすい反面、一般的な運転席正面のメーターに慣れている人は、視線を左へ移すことに違和感を覚える可能性があります。
短時間の試乗では気にならなくても、夜間や高速道路で見づらく感じる場合があります。運転席のポジションを合わせたうえで、速度表示や警告表示が自然に確認できるか試しましょう。
6. 上級グレードは支払総額が高くなりやすい
現行ソリオのメーカー希望小売価格は、HYBRID MGの2WDが192万6,100円からです。
| グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| HYBRID MG | 2WD | 1,926,100円 |
| HYBRID MX | 2WD | 2,051,500円 |
| HYBRID MZ | 2WD | 2,248,400円 |
| バンディット HYBRID MV | 2WD | 2,303,400円 |
上級グレードに全方位モニター付ナビ、スズキコネクト、2トーンカラー、ドラレコ、フロアマットなどを追加すると、支払総額は大きく上がります。4WDのHYBRID MZとバンディットHYBRID MVは、全方位モニター付メモリーナビなどを標準装備するため、車両価格も高くなります。
ソリオの魅力は価格と実用性のバランスです。豪華装備をすべて加えると、ひと回り大きい車や中古ミニバンも視野に入るため、必要な装備を絞ることが大切です。
7. 5人乗車では横方向に余裕が少ない
ソリオは5人乗りですが、全幅は1,645mmです。前後方向の室内空間は広い一方、後席へ大人3人が並ぶと肩まわりの余裕は限られます。
大人2人と子ども2人の4人家族なら使いやすいですが、大人5人で長距離を走る機会が多いなら、後席の座面幅や中央席の座り心地を確認しましょう。
5人乗車が日常的なら、シエンタやフリードなど、車幅とシートに余裕がある車も候補になります。
8. 荷室は後席を使うと大容量ではない
ソリオは室内長があり、後席をスライドさせて乗員空間と荷室を調整できます。ただし、後席を最後方にして足元を広く取ると、荷室の奥行きは限られます。
日常の買い物やベビーカーには対応しやすいものの、家族全員分の大型スーツケースやキャンプ用品を積む場合は、後席位置を前へ動かすなどの工夫が必要です。
普段載せるベビーカー、自転車、アウトドア用品があるなら、販売店へ持ち込んで確認するのが確実です。
9. 2027~2028年頃に次期型が出る可能性がある
現行ソリオは2020年11月にフルモデルチェンジしました。過去のモデルサイクルを考えると、2027年後半~2028年頃に次期型へ移行する可能性があります。
ただし、2026年8月時点で、スズキは次期ソリオの発売時期、デザイン、価格、パワートレインを正式発表していません。2027~2028年という時期は、現行型の経過年数をもとにした予想です。
発売が前後する可能性もあるため、車検や故障で早く車が必要な人が、未発表の次期型を長期間待つ必要はありません。

2025年改良後のソリオは古い?
現行型は2020年登場ですが、2025年1月に大幅な一部仕様変更を受けています。
主な変更点は次のとおりです。
- フロントマスクを刷新
- スイフトにも採用されたZ12E型1.2Lエンジンへ変更
- 全車マイルドハイブリッド化
- デュアルセンサーブレーキサポートIIを標準装備
- 車線維持支援機能を採用
- 上級グレードに停止保持機能付ACCを採用
- 上級グレードにブラインドスポットモニターを採用
- 上級グレードに電動パーキングブレーキとブレーキホールドを採用
- スズキコネクトへ対応
単なるデザイン変更ではなく、パワートレイン、安全装備、快適装備まで更新されています。そのため、基本設計の年数だけを見て「現行型は古くて買う価値がない」と判断する必要はありません。
一方、センターメーターや車体構造など、フルモデルチェンジでなければ変わりにくい部分は残っています。そこに不満がある人は、次期型を待つ意味があります。

ソリオのフルモデルチェンジは2027年?2028年?
次期ソリオは2027年後半から2028年頃に登場するとの予想がありますが、現時点では公式発表されていません。
予想の根拠は、現行型が2020年に登場し、2027年には発売から約7年を迎えることです。ただし、2025年にエンジンや安全装備を含む大幅改良を実施したため、販売状況によっては現行型を2028年以降まで継続する可能性もあります。
次期型で期待される変更としては、次のようなものがあります。
- 燃費性能の向上
- 車体剛性や乗り心地の改善
- 高速走行時の静粛性向上
- メーターやディスプレイの刷新
- 安全・運転支援機能の強化
- コネクティッド機能の進化
これらはあくまで一般的にフルモデルチェンジで期待される内容であり、次期ソリオへの採用が決まったものではありません。価格上昇や納期長期化の可能性も考えておく必要があります。

ソリオとルーミーを比較|どっちが後悔しない?
ソリオの最大のライバルがトヨタ・ルーミーです。どちらも5ナンバーのコンパクトハイトワゴンで、後席スライドドアと広い室内を備えています。
ただし、パワートレイン、燃費、室内の形、価格には明確な違いがあります。
| 比較項目 | ソリオ | ルーミー |
| パワートレイン | 1.2Lマイルドハイブリッド | 1.0L自然吸気/1.0Lターボ |
| 2WDのWLTC燃費 | 22.0km/L | 自然吸気18.4km/L/ターボ16.8km/L |
| 価格 | 1,926,100円から | 1,742,400円から |
| 全長 | 3,810mm | 3,700~3,705mm |
| 全幅 | 1,645mm | 1,670mm |
| 全高 | 1,745mm | 1,735mm |
| 室内の特徴 | 前後方向に長い | 横幅に余裕がある |
| 高速道路 | 燃費は有利だが加速は穏やか | ターボなら加速に余裕 |
| 最小回転半径 | 4.8m | 4.6~4.7m |
| 4WD | 設定あり | 自然吸気車に設定あり |
※価格・数値は2026年8月確認時点。グレードや装備で異なります。
価格の安さはルーミー
ルーミーのX 2WDは174万2,400円からで、ソリオHYBRID MG 2WDより18万円以上安く設定されています。
初期費用を抑え、近距離の送迎や買い物に使うならルーミーXは魅力的です。ただし、上級グレードやターボ、両側パワースライドドア、ディスプレイオーディオなどを選ぶと価格差は縮まります。
車両本体価格だけでなく、必要な装備をそろえた支払総額で比べましょう。
燃費はソリオが有利
ソリオ2WDのWLTCモード燃費は22.0km/Lです。ルーミーは自然吸気2WDが18.4km/L、ターボ2WDが16.8km/Lのため、カタログ燃費ではソリオが優れています。
年間走行距離が長い人や、燃料代を抑えたい人はソリオが選びやすいでしょう。ただし、購入価格の差を燃料代だけで回収できるかは、年間走行距離と実燃費で変わります。
高速道路の加速はルーミーターボ
ルーミーのG-TとカスタムG-Tは、最高出力98PS、最大トルク140N・mの1.0Lターボエンジンを搭載します。
高速道路への合流、上り坂、追い越しでは、自然吸気のソリオより余裕を感じやすいでしょう。高速道路を頻繁に使うなら、ソリオだけでなくルーミーのターボ車にも必ず試乗することをおすすめします。
一方、ターボ車のWLTCモード燃費は16.8km/Lで、ソリオより低くなります。高速の加速余裕を取るか、日常燃費を取るかが選択の分かれ目です。
室内の長さはソリオ、横幅はルーミー
ソリオはボディ全幅が狭い一方、全長はルーミーより約10cm長く、前後方向の室内を広く取っています。後席の足元や前後スライド量を重視する人に向きます。
ルーミーは全幅が1,670mmあり、ソリオより25mm広い設計です。わずかな差ですが、後席へ3人で座る場合は横方向の余裕につながります。
数字だけでは座り心地を判断できないため、家族全員で乗り比べましょう。
狭い道で扱いやすいのはソリオ
ソリオはルーミーより全長が長いものの、全幅は25mm狭くなっています。住宅街や狭い駐車場では、車幅の小ささが安心感につながります。
一方、最小回転半径はルーミーが4.6~4.7m、ソリオが4.8mです。Uターンや切り返しの回数はルーミーが有利な場面もあります。
運転のしやすさは車幅、視界、ステアリング感覚を含めて決まるため、普段使う駐車場に近い条件で試乗するのがおすすめです。
安全・快適装備はグレードごとに確認が必要
2025年改良後のソリオは、全車に衝突被害軽減ブレーキと車線維持支援機能を採用しました。HYBRID MZとバンディットHYBRID MVには、停止保持機能付ACC、ブラインドスポットモニター、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドが装備されます。
ルーミーもスマートアシストを備え、G系・カスタム系では両側パワースライドドア、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドなどを用意しています。ただし、サイド・カーテンエアバッグを含め、装備にはグレード差やオプション設定があります。
「車種についているか」ではなく、実際に購入するグレードへ必要な安全装備が標準装備されているか確認しましょう。

ソリオとルーミーのおすすめタイプ
ソリオがおすすめの人
- 燃費を重視する
- 年間走行距離が多い
- 前後方向に広い室内が欲しい
- 狭い道で車幅を気にしたくない
- 1.2Lエンジンの自然な走りが好み
- 最新の安全装備を備えた現行車が欲しい
ルーミーがおすすめの人
- 購入価格を抑えたい
- トヨタ販売店の多さや下取りを重視する
- 高速道路用にターボを選びたい
- 後席の横幅を少しでも重視する
- 短い全長と小回り性能を重視する
高速道路が多いならどっち?
高速道路での加速余裕を最優先するなら、ルーミーのターボ車が有力です。
一方、一定速度で走る時間が長く、燃費や先進運転支援を重視するなら、ソリオHYBRID MZまたはバンディットHYBRID MVも候補になります。
横風への影響はどちらも背の高いボディであるため、低重心のセダンやワゴンほど小さくありません。必ず同じような道路条件で乗り比べましょう。

ソリオは今買うべき?フルモデルチェンジを待つべき?
今買ってよい人
- 車検や故障で1~2年以内に車が必要
- 2025年改良後の装備で十分
- 現行型のデザインが気に入っている
- 熟成されたモデルを選びたい
- 値引きや在庫車も含めて購入したい
- 次期型の価格上昇を避けたい
現行型は2025年にエンジンと安全装備を更新したため、今買ってすぐに性能面で大きく見劣りする車ではありません。次期型の発売時期も未発表なので、必要な時期を優先するのが合理的です。
待つ価値がある人
- 今の車を2028年頃まで使える
- センターメーターや現行内装が好みではない
- 高速安定性や静粛性の改善を期待している
- 最新の運転支援やコネクティッド機能が欲しい
- 型落ちになることを強く気にする
- 発売直後の価格や納期を受け入れられる
待つ場合は、2027~2028年という予想が外れ、さらに先になる可能性も考えておきましょう。次期型の正式発表が出るまでは、車検費用や修理費を含めて待つコストを計算する必要があります。

ソリオで後悔しないための試乗チェックリスト
購入前には次の点を確認してください。
- 大人4~5人で加速に不満がないか
- バイパスや高速域で直進安定性を確認する
- エンジン音と風切り音を確認する
- センターメーターが見やすいか
- 後席へ3人で座れるか
- ベビーカーや普段の荷物が載るか
- 両側パワースライドドアが必要か
- ACC、ブレーキホールド、全方位モニターの有無を確認する
- ルーミーターボと同じ日に乗り比べる
- オプション込みの支払総額で比較する
とくに、ソリオのHYBRID MZとルーミーのG-TまたはカスタムG-Tを乗り比べると、燃費重視と加速重視の違いが分かりやすくなります。

まとめ:ソリオは街乗り重視なら今買っても後悔しにくい
ソリオは、高速道路での横風、加速時のエンジン音、後席の横幅などに注意が必要です。しかし、コンパクトな車幅、広い室内、スライドドア、優れた燃費を組み合わせた実用車としての完成度は高く、使い方が合えば満足しやすい車です。
2027年後半~2028年頃のフルモデルチェンジ説はありますが、スズキから正式な発売時期は発表されていません。現行型は2025年にエンジン、安全装備、快適装備を大幅に更新しているため、車が必要な人は今買って問題ないでしょう。
ルーミーとの比較では、次のように選び分けられます。
- 燃費、長い室内、狭い道での扱いやすさならソリオ
- 開始価格の安さ、短い全長、高速の加速ならルーミーターボ
「ソリオはやめとけ」という評判だけで判断せず、普段の乗車人数、走る道路、必要な装備を明確にすることが大切です。ソリオとルーミーを同じ日に試乗し、必要なオプションを含む総額まで比較すれば、購入後の後悔を減らせます。
参考資料
- スズキ「ソリオ/ソリオ バンディット」公式サイト
- スズキ「ソリオ、ソリオ バンディットを一部仕様変更して発売」(2025年1月16日)
- トヨタ「ルーミー」公式サイト
- トヨタ「ルーミー主要諸元表」(2025年7月版)
※価格、装備、燃費は2026年8月確認時点です。次期ソリオの発売時期や仕様は公式発表されていません。購入時はメーカー公式サイトまたは販売店で最新情報をご確認ください。
