日産は2026年8月27日、「フェアレディZ」と「フェアレディZ NISMO」のマイナーチェンジモデルを発売しました。
今回の改良では、フロントフェイスを初代S30型の雰囲気に近づけただけでなく、標準車のショックアブソーバーやNISMOのブレーキ、サスペンションにも手が加えられています。
なかでも大きな話題となったのが、これまで9速ATしか選べなかったフェアレディZ NISMOへの6速MT追加です。
一方、標準モデルでも価格は573万7,600円から、Version STは699万9,300円、NISMOは975万2,600円まで上昇しました。
「見た目は好きだけれど700万円近い価値があるのか」
「旧モデルや中古車を選んだほうがいいのではないか」
「NISMOは1000万円近く出しても買う価値があるのか」
この記事では、2026年マイナーチェンジモデルの価格と変更点を整理しながら、新型フェアレディZがどのような人に向いているのか、購入後に後悔しそうな点まで詳しく解説します。
※本記事は日産の公式発表および公開されている車両情報をもとに構成しています。筆者によるマイナーチェンジモデルの試乗評価ではありません。

結論|新型フェアレディZは買いか?
結論からいえば、2026年モデルのフェアレディZは、実用性や費用対効果よりも「この姿の国産スポーツカーに乗りたい」と思える人には、十分に買う価値がある車です。
今回のマイナーチェンジでは、従来モデルの魅力だった400PSのV6ツインターボエンジンと後輪駆動の組み合わせを残しながら、フロントデザイン、乗り心地、操舵感、装備、安全性能が見直されました。
特に評価したいのは、単にディスプレイを大型化したり装備を追加したりするだけではなく、歴代Zらしいデザインと、スポーツカーとしての動きの両方に手を入れたことです。
新しいフロントフェイスは好みが分かれそうですが、従来モデルよりも初代S30型を思わせるロングノーズ感が強くなりました。新色の雲龍グリーンとタン内装の組み合わせも、現在の国産車では珍しいクラシカルな雰囲気を持っています。
一方で、誰にでも勧められる車ではありません。
2人しか乗れず、燃費も良くありません。運転支援機能は最新のGTカーほど充実しておらず、車両価格に加えてタイヤ、燃料、保険などの維持費も高くなります。
合理性だけで選ぶなら、GR86やロードスターのほうが扱いやすく、家族との共用まで考えるなら別の車を選ぶべきでしょう。
それでも、V6ツインターボ、FR、2シーター、そしてフェアレディZという名前を持つ車が新車で買えること自体に価値があります。
今回の改良によって、「欲しいけれど、従来型にはあと一歩足りない」と感じていた人にも、改めて検討する理由が生まれました。

新型フェアレディZは2026年8月27日に発売済み
2026年型のフェアレディZは、発売予定車ではありません。
日産は2026年8月27日にマイナーチェンジモデルを正式発売しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年8月27日 |
| エンジン | 3.0L V型6気筒ツインターボ |
| 最高出力 | 標準車400PS/NISMO 420PS |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| トランスミッション | 6速MT/9速AT |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 573万7,600円~975万2,600円 |
現行モデルは一般にRZ34と呼ばれていますが、車両型式としては従来のZ34系を引き継いでいます。
今回の変更はフルモデルチェンジではなく、RZ34型のマイナーチェンジです。

2026年マイナーチェンジの主な変更点
今回の変更点は、大きく分けると次の7項目です。
- フロントバンパーとフロントフェイスの刷新
- 歴代モデルを思わせる「Z」エンブレムの復活
- 雲龍グリーンとタン内装の追加
- 新デザインのアルミ鍛造ホイール採用
- 標準車のショックアブソーバー改良
- NISMOへの6速MT追加と足回りの強化
- Qi2対応充電器や安全装備の改良
見た目の変化に注目が集まりやすいものの、購入後の満足度に影響しそうなのは、むしろ足回りや操舵感の変更です。
初代Zを思わせるフロントフェイスに変更
外観でもっとも大きく変わったのがフロント部分です。
新型ではフロントバンパーを刷新し、ノーズ先端を従来モデルより延長。ロアバンパーからボディ側面へつながる造形も見直されました。
グリル中央をボディ同色のバーが横切るデザインとなり、ノーズ先端には日産のブランドエンブレムではなく、S30型からZ32型まで採用されていた「Z」をモチーフとするエンブレムが復活しています。
初代フェアレディZの「Gノーズ」をそのまま再現したものではありませんが、従来型よりもロングノーズ・ショートデッキの印象は明確になりました。
個人的には、従来モデルの大きな長方形グリルよりも、新型のほうがボディ全体とのまとまりは良くなったように感じます。
ただし、中央のボディ同色部分によって表情が柔らかくなったため、従来型のシンプルで無骨なフロントが好きだった人は、旧型のほうを好むかもしれません。
このあたりは、明確に好みが分かれるポイントです。
見た目だけでなく空力性能も改善
新しいフロントバンパーは、単なるデザイン変更ではありません。
ダクトやソナーの配置も変更され、冷却性能を確保しながらフロントリフトと空気抵抗の低減が図られています。
スポーツカーの場合、見た目を優先して開口部を大きくすれば良いわけではありません。エンジンやブレーキを冷却する空気を取り込みながら、車体の下や周囲に空気をどう流すかが高速安定性にも影響します。
今回の変更は、初代Zの雰囲気を取り入れつつ、現代の車として空力面も成立させたデザインといえるでしょう。
新色「雲龍グリーン」とタン内装を設定
ボディカラーには、初代S30型のイメージカラーとして知られる「グランプリグリーン」から着想を得た、雲龍グリーン/スーパーブラックの2トーンが追加されました。
外板色は、2トーン5色とモノトーン5色の計10色です。
さらに、室内にはS30型をオマージュしたタンカラーの内装が設定されています。
近年はブラックやグレーを中心とした内装が増えていますが、雲龍グリーンのボディにタン内装を合わせると、国産スポーツカーとしてはかなり珍しいクラシカルな雰囲気になります。
派手なエアロパーツを追加しなくても、ボディカラーと内装だけで歴代Zとのつながりを感じられるところは、今回の改良の大きな魅力です。
Z31型を思わせる新しい鍛造ホイール
アルミホイールも新しいデザインになりました。
3代目となるZ31型のエアロディッシュホイールをオマージュしながら、軽量性と剛性を備えた現代的な鍛造ホイールに仕上げられています。
リム周辺には幾何学的な切削加工が施され、単純な復刻ではなく、歴代モデルの要素を現在の製造技術で再解釈したデザインです。
車に詳しくない人には気づきにくい部分ですが、歴代Zを知っている人ほど楽しめる変更といえます。
大径モノチューブショックアブソーバーを採用
標準モデルでは、グレード別に大径モノチューブショックアブソーバーが採用されました。
ダンパーの受圧面積は従来モデル比で26.6%拡大されています。
日産によると、路面から入力があった際に減衰力を素早く立ち上げることで、車体の動きを安定させながら、しなやかな乗り心地を狙ったとされています。
ここは今回の改良で注目したい部分です。
フェアレディZはサーキット専用車ではありません。週末のワインディングだけでなく、市街地や高速道路を長距離移動するGTカーとして使う人も少なくないでしょう。
単純に足を硬くするのではなく、姿勢変化を抑えながら乗り心地も整える方向で改良されたのであれば、日常での満足度向上にもつながります。
ただし、実際の乗り心地や従来型との差については、路面状況や選ぶグレードでも印象が変わります。購入前には新旧モデルを乗り比べたいところです。
メーター演出やスマートフォン充電も改良
12.3インチ液晶メーターには、S30型からRZ34型までの歴代モデルのシルエットが登場するオープニングムービーが追加されました。
走行性能には関係ありませんが、エンジンを始動するたびにZの歴史を感じられる演出は、所有する楽しさにつながります。
また、全車にQi2規格対応のワイヤレス充電器を採用。内蔵マグネットによってスマートフォンのずれを抑え、冷却ファンによって充電時の発熱を抑制します。
燃料タンクには、高い横Gがかかるコーナリング中でも燃料供給を安定させるチャンバーが追加されました。
衝突被害軽減ブレーキについても、対自転車の制動要件に適合する機能へ改良されています。
新型フェアレディZの価格一覧
2026年8月27日時点のメーカー希望小売価格は次のとおりです。
| グレード | 変速機 | 価格 |
|---|---|---|
| フェアレディZ | 6速MT | 573万7,600円 |
| フェアレディZ | 9速AT | 573万7,600円 |
| Version T | 9速AT | 619万9,600円 |
| Version S | 6速MT | 658万6,800円 |
| Version ST | 6速MT | 699万9,300円 |
| Version ST | 9速AT | 699万9,300円 |
| NISMO | 6速MT | 975万2,600円 |
| NISMO | 9速AT | 975万2,600円 |
※価格は消費税込みの車両本体価格。特別塗装色、登録諸費用、税金、販売店オプションなどは別途必要です。
標準車でも、ボディカラーやオプション、税金、諸費用を加えると、乗り出し価格は600万円を超える可能性があります。
Version STでは750万円前後、NISMOは特別塗装色や諸費用を含めると、実質的に1000万円を超えることも考えておく必要があります。
もはや「手頃な国産スポーツカー」とはいえない価格です。
それでも、400PSのV6ツインターボエンジン、後輪駆動、6速MTを組み合わせた新車は極めて少なく、単純に車体サイズや内装装備だけで価格を判断しにくい車でもあります。
おすすめグレードはVersion ST
一般道や高速道路を中心に使用し、スポーツ走行も楽しみたいのであれば、もっとも選びやすいのはVersion STです。
Version STは6速MTと9速ATの両方から選択でき、走行装備と快適装備のバランスが取れています。
ただし、車両価格は699万9,300円です。標準車との差は126万1,700円あります。
価格を抑えながらフェアレディZのエンジンとスタイルを楽しみたいなら、573万7,600円の標準グレードにも大きな意味があります。
今回のZは、ベースモデルでも400PSを発生する3.0L V6ツインターボエンジンを搭載しています。「高いグレードでなければZらしい走りが楽しめない」という車ではありません。
選び方を整理すると、次のようになります。
| 選び方 | 向いているグレード |
|---|---|
| 価格を抑えてZに乗りたい | 標準車 |
| ATで快適装備を重視したい | Version T |
| 6速MTと走行装備を重視したい | Version S |
| 走りと快適性を両立したい | Version ST |
| 420PSと専用シャシーを求める | NISMO |
NISMOに待望の6速MTを追加
2026年モデルでもっとも大きなニュースは、NISMOに6速MTが追加されたことです。
従来のNISMOは9速ATのみでした。
速さや変速性能だけを考えれば9速ATは優秀ですが、「高性能なZを自分で変速して走らせたい」という人にとって、MTが選べないことは大きな不満だったはずです。
新型NISMOの6速MTには、専用のショートストロークシフトを採用。スロットルと点火タイミングも6速MT用に最適化されています。
STANDARDとSPORTのドライブモードを備え、エンジン特性、ステアリング特性、VDC、加速サウンドが走行場面に合わせて変化します。
NISMO専用チューニングの3.0L V6ツインターボエンジンは、最高出力420PSを発生します。
ただし、標準車の400PSに対して20PS高いという数字だけで、約275万円の価格差を正当化する車ではありません。
NISMOの価値は、エンジン出力だけでなく、変速機、冷却、空力、ブレーキ、サスペンション、操舵感まで含めた車両全体の仕上がりにあります。
NISMOのブレーキと足回りも強化
NISMOのフロントブレーキには、GT-Rにも採用実績のある2ピース構造のドリルドローターが搭載されました。
従来の1ピースローターより放熱性を高めるとともに、フロントのバネ下重量を1台あたり約9kg軽量化しています。
バネ下重量が軽くなると、タイヤとサスペンションが路面の変化に追従しやすくなり、旋回性や乗り心地にも良い影響が期待できます。
軽量化に合わせてサスペンションも専用セッティングされ、ステアリングには低フリクションラックが採用されました。
ブレーキキャリパーには、従来よりも明るいブライトレッドが使用されています。
つまり、新型NISMOは「MTを追加しただけ」ではありません。
サーキットでの耐フェード性能や回頭性を高めながら、従来型で指摘されることのあった乗り心地にも配慮した改良と考えられます。
フェアレディZの走りはどう評価すべきか
標準車は最高出力400PS、最大トルク475Nmを発生する3.0L V6ツインターボエンジンを搭載しています。
現在の道路環境で性能を使い切ることは難しく、一般道ではアクセルを大きく踏まなくても十分以上に速い車です。
一方、フェアレディZの魅力は最高出力だけではありません。
ロングノーズの車体、後輪駆動、低い着座位置、2シーターというパッケージによって、普通の乗用車とは明確に異なる運転感覚を味わえます。
6速MTを選べば、自分でギアを選びながら大排気量ターボのトルクを引き出す楽しさがあります。9速ATなら渋滞や市街地での負担を抑えながら、必要なときには素早い変速を利用できます。
ただし、「400PSだから誰が乗っても楽しい」と考えるのは危険です。
ボディはGR86やロードスターより大きく、車重もあります。狭い道路や駐車場では、軽量スポーツカーのような気軽さはありません。
新型Zは軽快さだけを楽しむ車というより、豊かなトルクで高速道路やワインディングを走るGT的な性格が強いスポーツカーです。
新型フェアレディZで後悔しやすい7つのポイント
1.乗り出し価格は想像以上に高くなる
標準モデルは573万7,600円からですが、これは車両本体価格です。
特別塗装色、登録費用、税金、フロアマット、ドライブレコーダー、コーティングなどを加えると、支払総額は大きく増えます。
Version STは車両本体だけで約700万円、NISMOは約975万円です。
「国産の日産車」という感覚で販売店へ行くと、見積額に驚く可能性があります。
まずは欲しいグレードとオプションを決め、乗り出し価格まで確認してから判断しましょう。
2.燃費とハイオク代がかかる
フェアレディZは3.0L V6ツインターボを搭載する高性能スポーツカーです。
燃料は無鉛プレミアムガソリンで、燃費を最優先した車ではありません。
WLTCモード燃費は仕様によって異なりますが、おおむね9~10km/L前後です。短距離走行や渋滞の多い市街地では、さらに下回る可能性があります。
年間走行距離が多い人は、購入前にハイオク価格を使って燃料費を試算しておくべきです。
3.2人しか乗れない
フェアレディZは2シーターです。
後席はなく、夫婦やカップルで使うには問題ありませんが、子どもを乗せたり友人と出かけたりする用途には対応できません。
家族がいる場合は、事実上セカンドカーとして所有するケースも多くなります。
「普段は1人か2人だから大丈夫」と考えて購入しても、冠婚葬祭や家族旅行、子どもの送迎などで不便を感じることがあります。
維持できる車が1台だけなら、生活との相性を慎重に考えたいところです。
4.荷物は載るが積み方に制約がある
後部にはラゲッジスペースがありますが、独立したトランクではなく、室内とつながった形状です。
日常の買い物や2人分の旅行用品なら対応できますが、大型のスーツケース、キャンプ用品、ゴルフバッグなどは、荷物の形状と積み方を確認する必要があります。
開口部の高さや床面の形状も、SUVやハッチバックほど使いやすくありません。
趣味の道具を日常的に運ぶ人は、販売店で実物を確認することをおすすめします。
5.視界と取り回しには慣れが必要
ロングノーズで着座位置が低く、後方視界も広くありません。
全幅は1,845mmあり、狭い駐車場や住宅街では気を使います。
ボンネットの先端や車両四隅の感覚をつかむまでは、切り返しが増える可能性があります。
立体駐車場では、全幅だけでなくタイヤ外幅、最低地上高、重量などの制限にも注意が必要です。
日常的に狭い道を走る人は、試乗で走行性能だけを見るのではなく、自宅周辺や駐車場で扱えるかを確認したほうがよいでしょう。
6.タイヤや保険などの維持費が高い
フェアレディZはワイドな高性能タイヤを装着しています。
グレードによってサイズは異なりますが、交換時に一般的な乗用車より大きな費用がかかります。前後でタイヤサイズが異なる仕様では、前後ローテーションにも制約があります。
400PSのスポーツカーであるため、任意保険料も年齢、等級、車両保険の条件によって高額になる可能性があります。
さらに自動車税、車検、ブレーキ、オイルなどを含めると、購入できるかだけでなく、無理なく維持できるかが重要です。
7.最新車として見ると古さを感じる部分もある
RZ34は、従来のZ34型をベースに大幅な改良を施して誕生したモデルです。
エンジン、デザイン、インフォテインメントは新しくなっていますが、車体の成り立ちまで完全に刷新されたフルモデルチェンジ車ではありません。
最新の欧州スポーツカーと比べると、運転支援、内装の質感、車内空間、電子制御などで価格相応に感じられない人もいるでしょう。
一方で、基本構造を継承しているからこそ、FRスポーツカーらしい素直な構成や6速MTを残せたとも考えられます。
ここを「古い」と感じるか、「余計なものを増やしすぎていない」と評価するかで、Zへの印象は大きく変わります。
GR86・スープラ・プレリュードと比べてどうか
フェアレディZを検討するとき、比較候補になりやすいのがトヨタGR86、トヨタ・スープラ、ホンダ・プレリュードです。
| 車種 | Zとの主な違い |
|---|---|
| フェアレディZ | V6ツインターボ、FR、400PS、2シーター |
| GR86 | 軽量で価格を抑えやすい、後席あり |
| スープラ | 直列6気筒の選択肢、AT中心の高性能GT |
| プレリュード | ハイブリッド、FF、日常性と快適性を重視 |
GR86との違い
GR86の魅力は、フェアレディZより軽く、車体サイズも扱いやすいことです。
絶対的な速さやエンジンの力強さではZが上ですが、一般道でエンジンを回し、車体を動かす楽しさはGR86にもあります。
購入費用や維持費を抑えながらMTスポーツを楽しみたいならGR86、V6ツインターボの力強さとGTカーらしい存在感を求めるならZが向いています。

スープラとの違い
スープラは、上位モデルで3.0L直列6気筒ターボエンジンを選べる本格的なFRスポーツカーです。
精密さや高速域での完成度を重視するならスープラ、日産独自のV6ツインターボと歴代Zにつながるデザインを求めるならフェアレディZでしょう。
ただし、スープラは生産終了へ向けた動きが進んでいるため、新車在庫や販売状況を個別に確認する必要があります。
プレリュードとの違い
プレリュードは同じ国産スペシャリティカーでも、フェアレディZとは方向性がかなり異なります。
ハイブリッドと前輪駆動を採用し、速さだけでなく燃費、快適性、日常での扱いやすさを重視しています。
毎日の移動にも使いやすいスポーティなクーペが欲しいならプレリュード、効率や実用性よりもエンジンと後輪駆動の感覚を重視するならZが適しています。

マイナーチェンジ前の中古RZ34を買うのはありか
フロントデザインにこだわらず、購入価格を少しでも抑えたいなら、マイナーチェンジ前のRZ34も候補になります。
基本となる3.0L V6ツインターボエンジンと、400PSという性能は従来型でも十分に魅力的です。
中古車を選ぶメリットは次のとおりです。
- 新型より購入価格を抑えられる可能性がある
- 納車を待たずに購入できる車両がある
- すでにオプションが装着された車両を探せる
- 従来型のフロントデザインを選べる
ただし、RZ34は流通台数が多い車ではなく、年式や走行距離によっては中古車価格が新車価格に近い場合があります。
新型発売直後だからといって、旧型がすぐ大幅に安くなるとは限りません。
また、初期に販売された車両を購入する場合は、整備履歴、保証の残存期間、タイヤやブレーキの状態、修復歴、サーキット走行歴の有無なども確認したいところです。
新型との価格差が小さい場合は、改良された足回りや安全装備、新車保証まで含めて新型を選ぶほうが合理的です。
一方、従来型のデザインが好きで、条件の良い認定中古車が見つかった場合は、旧型を積極的に選ぶ価値があります。

240ZG風レトロカスタムとの相性はさらに良くなった
旧記事では、現行フェアレディZを240ZG風に仕上げるレトロカスタムや、縦に配置した4本出しマフラーについて取り上げていました。
2026年モデルでは、メーカー自身が初代S30型を思わせる方向へデザインを進化させています。
新しいノーズ形状、フロントのZエンブレム、雲龍グリーン、タン内装を組み合わせるだけでも、従来型よりクラシックな雰囲気が強くなりました。
そのため、無理に大きなエアロパーツを追加しなくても、ホイールや車高、マフラーなどを整えるだけで、旧車の雰囲気を残した現代的なZに仕上げやすくなっています。
ただし、社外マフラーを選ぶ場合は、見た目や音量だけで決めるべきではありません。
- 車検対応の認証を受けているか
- 近接排気騒音の基準を満たしているか
- 最低地上高を確保できるか
- バンパーやディフューザーに干渉しないか
- メーカー保証へ影響しないか
特に縦2連の4本出しなど特殊なレイアウトは、取り付け方法や熱対策も重要です。
公道で使用するなら、保安基準適合が確認された製品を、フェアレディZの施工実績がある専門店で取り付けることをおすすめします。
今回の新型は、そのまま乗っても十分にレトロモダンです。まず純正状態を楽しんでから、必要な部分だけ手を加えるのが良いでしょう。
新型フェアレディZが向いている人
新型フェアレディZが向いているのは、次のような人です。
- V6ツインターボの国産スポーツカーに乗りたい
- FRと6速MTの組み合わせを楽しみたい
- 2人乗りでも生活上の問題がない
- 歴代フェアレディZのデザインや物語に魅力を感じる
- 燃費や実用性より運転する楽しさを優先できる
- 購入費だけでなく維持費にも余裕がある
- 長く所有したいと思える車を探している
この車を選ぶ最大の理由は、スペック表の数字ではありません。
駐車場に止まっている姿を見てうれしくなり、用事がなくても運転したくなるかどうかです。
フェアレディZは、その感覚を重視する人のための車です。
新型フェアレディZが向いていない人
一方、次のような人は購入後に後悔する可能性があります。
- 1台ですべての用途をこなしたい
- 家族や友人を乗せる機会が多い
- 燃費や維持費を重視している
- 狭い道や小さな駐車場を日常的に使う
- 最新の運転支援機能を求めている
- 価格に対して内装の豪華さを重視する
- 高性能車なら常に快適で乗りやすいと思っている
特に、家族用の車として購入する場合は慎重な判断が必要です。
2人乗りという制約は、購入直後よりも生活環境が変わったときに効いてきます。
フェアレディZに関するよくある質問
新型フェアレディZはいつ発売されましたか?
2026年8月27日に発売されました。
発表予定の段階ではなく、すでにマイナーチェンジモデルとして販売が始まっています。ただし、グレードや販売店によって納期や受注状況が異なる可能性があるため、最新情報は日産販売店で確認してください。
新型フェアレディZの価格はいくらですか?
標準車は573万7,600円からです。
Version Tは619万9,600円、Version Sは658万6,800円、Version STは699万9,300円、NISMOは975万2,600円です。
2026年モデルはフルモデルチェンジですか?
フルモデルチェンジではなく、RZ34型フェアレディZのマイナーチェンジです。
フロントデザイン、足回り、装備、安全性能などが改良されています。
NISMOにMTはありますか?
2026年のマイナーチェンジにより、NISMOにも6速MTが追加されました。
従来型NISMOは9速ATのみでしたが、新型では6速MTと9速ATから選べます。
フェアレディZは普段使いできますか?
2人での移動や日常の買い物には使用できます。
ただし、2シーターで全幅が1,845mmあり、燃費や視界、荷室にも制約があります。狭い住宅街や機械式駐車場を利用する人は、購入前に実車で確認したほうが安心です。
フェアレディZは今買うべきですか?
今回のデザインや雲龍グリーン、NISMOの6速MTに魅力を感じるなら、検討しやすいタイミングです。
一方、価格を抑えたい人や従来型のフロントデザインが好きな人は、マイナーチェンジ前の認定中古車と比較してから決めても遅くありません。
まとめ|合理性ではなく、所有する喜びで選ぶ車
2026年8月27日に発売された新型フェアレディZは、歴代Zへのオマージュを強めながら、走りと装備を改良したモデルです。
主な変更点をまとめると、次のようになります。
- 初代Zを思わせる新しいフロントデザイン
- フロントのZエンブレム復活
- 雲龍グリーンとタン内装の追加
- 新デザインの鍛造ホイール
- 大径モノチューブショックアブソーバー採用
- NISMOへの専用6速MT追加
- NISMOのブレーキ、サスペンション、操舵系を強化
- Qi2対応充電器と安全装備の改良
- 価格は573万7,600円から
安くもなければ、実用的でもありません。
2人しか乗れず、ハイオクを消費し、タイヤや保険にも費用がかかります。
それでも、V6ツインターボ、後輪駆動、6速MTという組み合わせを持ち、歴代モデルの物語まで背負った国産スポーツカーはほかにありません。
フェアレディZを選ぶ理由は、「同じ金額でもっと便利な車が買えるか」ではなく、「今、このZに乗らなければ後悔しないか」です。
駐車場に置かれた姿を眺めたい。エンジンをかけること自体を楽しみたい。目的地がなくても走り出したい。
そう思える人にとって、新型フェアレディZは買う価値のある一台です。
反対に、価格、燃費、乗車人数、先進装備を冷静に比較して迷うのであれば、GR86やプレリュード、あるいは実用性を備えた別の車まで含めて検討したほうが、購入後の後悔を避けられるでしょう。
フェアレディZは、合理性だけで選ぶ車ではありません。
だからこそ、自分が本当に欲しいと思えるかどうかが、最後の判断基準になります。
