フォルクスワーゲンID. Buzzは買いか?価格888万円・航続距離・後悔ポイントを解説

街で見かけた瞬間、思わず振り返ってしまうフォルクスワーゲン「ID. Buzz」。

かつてのワーゲンバスを思わせる愛らしいデザインに、最新のEV技術と広い室内空間を組み合わせた電動ミニバンです。

一方、日本での車両価格は標準ボディでも888万9,000円。ロングホイールベースは997万9,000円に達します。

「デザインは最高だけど、約900万円は高すぎない?」

「アルファードやVクラスを選んだほうが後悔しないのでは?」

そう迷っている人も多いでしょう。

結論からいうと、ID. Buzzは価格や実用性だけで選ぶ車ではありません。

アルファードのような豪華な後席や高いリセールバリューを求める人には向きませんが、ワーゲンバスの世界観や遊び心に魅力を感じ、自宅で充電できる人にとっては、ほかに代わりがない一台です。

この記事では、ID. Buzzの価格や航続距離、6人乗りと7人乗りの違い、購入後に後悔しやすいポイントを詳しく解説します。

※本記事の価格・補助金・仕様は2026年8月時点の情報をもとにしています。補助金額や販売条件は登録時期などによって変わる可能性があります。

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目次

結論|ID. Buzzはデザインに惚れた人なら買い

最初に、ID. Buzzがどのような人に向いているのかを整理します。

ID. Buzzを買って満足しやすい人

  • ワーゲンバス風のデザインに強く惹かれている
  • アルファードとは違う個性的なミニバンが欲しい
  • 自宅に普通充電設備を設置できる
  • 6人または7人で移動できるEVを探している
  • キャンプや車中泊、サーフィンなどに使いたい
  • リセールより所有する満足感を重視する
  • 全幅1,985mmの車を無理なく保管できる

ID. Buzzを買うと後悔しやすい人

  • コストパフォーマンスを最優先する
  • 自宅で充電できない
  • 狭い道や機械式駐車場を頻繁に利用する
  • 2列目の豪華さや乗り心地を重視する
  • 長距離を充電計画なしで走りたい
  • 売却時の価格を重視する
  • 約1,000万円なら高級感も求めたい

ID. Buzzの最大の価値は、スペック表には表れにくい「存在感」です。

約900万円という価格だけを見れば、アルファードや国産EVのほうが合理的です。しかし、ID. Buzzほど見た瞬間に楽しい気持ちになれるミニバンは、ほかにほとんどありません。

実用車として比較するよりも、趣味性の高いライフスタイルカーとして考えるべきでしょう。

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フォルクスワーゲンID. Buzzとは?

ID. Buzzは、フォルクスワーゲンが開発した電気自動車専用のミニバンです。

デザインのモチーフになっているのは、1950年代に登場した「フォルクスワーゲン・タイプ2」。日本では「ワーゲンバス」の愛称で親しまれてきました。

ただし、ID. Buzzは昔のワーゲンバスをそのまま電動化した車ではありません。

EV専用プラットフォームを採用し、大容量バッテリーを床下に配置。広い室内と低重心な走りを両立させています。

日本仕様には、次の2モデルが設定されています。

  • 6人乗りの標準ホイールベース
  • 7人乗りのロングホイールベース

どちらも後輪駆動で、最高出力210kW(286PS)、最大トルク560Nmを発揮します。

大柄で重いミニバンですが、発進時から力強いトルクを出せるため、走りに鈍さを感じにくいのも特徴です。

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ID. Buzzの価格はいくら?

ID. Buzzの通常モデルの価格は次のとおりです。

モデル乗車定員車両価格
ID. Buzz Pro6人888万9,000円
ID. Buzz Pro Long Wheelbase7人997万9,000円

標準モデルでも約889万円、ロングモデルはほぼ1,000万円です。

ボディカラーや販売店オプション、充電設備の設置費用、諸費用まで含めれば、ロングモデルの乗り出し価格が1,000万円を超える可能性は高いでしょう。

さらに2026年には、日本導入1周年を記念した限定車「1st Anniversary Edition」も設定されています。

購入時には通常モデルだけでなく、販売中の限定車や在庫車の装備、価格条件も確認しておきましょう。

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ID. Buzzの補助金はいくら?

2026年度のCEV補助金は、車種や仕様によって金額が異なります。

通常モデルの目安は次のとおりです。

モデル車両価格国の補助金補助後の実質価格
ID. Buzz Pro888万9,000円36万円852万9,000円
ID. Buzz Pro Long Wheelbase997万9,000円28万8,000円969万1,000円

国の補助金を利用しても、価格が大きく下がるわけではありません。

東京都など、独自のEV補助制度を用意している自治体では、国のCEV補助金に上乗せできる場合があります。居住地域や再生可能エネルギー電力の利用状況によって条件が変わるため、契約前に確認してください。

また、CEV補助金を受給すると、一定期間の保有が必要です。短期間で売却すると補助金の返納を求められる場合があるため注意しましょう。

最新の対象車両と補助額は、次世代自動車振興センターで確認できます。

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ID. Buzzのサイズと航続距離

標準ボディとロングホイールベースの主要スペックを比較します。

項目ProPro Long Wheelbase
全長4,715mm4,965mm
全幅1,985mm1,985mm
全高1,925mm1,925mm
ホイールベース2,990mm3,240mm
乗車定員6人7人
バッテリー総容量84kWh91kWh
WLTC航続距離524km554km
最高出力210kW/286PS210kW/286PS
最大トルク560Nm560Nm
駆動方式後輪駆動後輪駆動

ロングホイールベースは標準モデルより全長が250mm長く、バッテリーも大容量です。

車体は重くなるものの、公表されているWLTC航続距離はロングモデルのほうが30km長くなっています。

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実際に500km以上走れる?

ID. BuzzのWLTC航続距離は524~554kmですが、実際の走行距離は条件によって変わります。

特に次の状況では、航続距離が短くなりやすくなります。

  • 高速道路を速いペースで走る
  • 冬に暖房を多用する
  • 真夏にエアコンを強く使用する
  • 乗車人数や荷物が多い
  • 急加速を繰り返す
  • 上り坂が多い
  • 大径ホイールを装着する

旅行時に表示上の残量を限界まで使うことは現実的ではありません。

充電場所までの余裕を残すことを考えると、高速道路中心の長距離移動では300~400km程度を目安に充電計画を立てたほうが安心です。

一方、日常の買い物や送迎が中心で、自宅に充電設備があれば、毎日の航続距離を強く意識する場面は少ないでしょう。

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ID. Buzzの後悔ポイント

ID. Buzzは魅力の分かりやすい車ですが、購入前に確認しておきたい弱点もあります。

1.価格が高すぎる

最も大きなハードルは、やはり価格です。

標準モデルでも888万9,000円、ロングモデルは997万9,000円。補助金を差し引いても、国産高級ミニバンが比較対象になります。

ID. Buzzの価格には、大容量バッテリーや輸入コスト、希少性も含まれています。

それでも、内装の素材や後席の豪華装備を重視する人は「約1,000万円の車に見えない」と感じる可能性があります。

ID. Buzzは高級サルーンではなく、実用的なバンをベースに遊び心を加えたEVです。価格と内装の豪華さが比例する車ではありません。

2.全幅1,985mmは日本ではかなり大きい

全長はアルファードと同程度ですが、問題は1,985mmという全幅です。

アルファードの全幅1,850mmと比べても、ID. Buzzは135mm広くなります。

左右に分ければ約67.5mmずつの違いですが、狭い駐車場ではこの差が効いてきます。

  • 古い商業施設の駐車場
  • コインパーキング
  • 住宅街の狭い道路
  • 幅の狭い立体駐車場
  • 自宅の門扉やカーポート
  • すれ違いの多い生活道路

こうした場所を頻繁に利用する人は、購入前に実車で確認する必要があります。

一般的な機械式駐車場は全幅や重量、高さの制限に収まらない可能性が高いため、駐車場の規格確認も必須です。

3.車重が重い

ID. Buzzは大容量バッテリーを搭載するため、車両重量が非常に重い車です。

ロングホイールベースは2.7トン前後に達します。

低重心で走行中の安定感は高いものの、重量による影響は無視できません。

  • タイヤが摩耗しやすい
  • 重量対応タイヤは価格が高い
  • 電費が悪化しやすい
  • 狭い場所で車体の大きさを感じる
  • 急な下り坂では重量を意識する
  • 一部の駐車設備で重量制限にかかる

EVはエンジンオイル交換などが不要ですが、「EVだから維持費が必ず安い」とは限りません。

特に大径タイヤの交換費用は、購入前に確認しておきたい項目です。

4.自宅充電がないと利便性が下がる

ID. Buzzのようにバッテリー容量の大きいEVは、自宅充電との相性が非常に重要です。

自宅で夜間に充電できれば、ガソリンスタンドへ行かずに日常利用できます。しかし、公共の急速充電器だけに頼ると、充電の待ち時間や充電器の混雑が負担になる可能性があります。

バッテリー容量が大きいため、出力の低い充電器では短時間に十分な電力を補給できません。

購入前に確認したいのは次の3点です。

  1. 自宅に200V充電設備を設置できるか
  2. 普段使う地域に高出力の急速充電器があるか
  3. 旅行ルート上に代替の充電場所があるか

マンション住まいで充電設備がない場合は、車を先に契約せず、充電環境を確認してから判断しましょう。

5.冬や高速道路では航続距離が短くなる

WLTCモードの524~554kmを、すべての状況で走れるわけではありません。

ID. Buzzは車体前面が大きいため、高速道路では空気抵抗の影響を受けます。寒い時期はバッテリー性能や暖房使用の影響もあります。

公表航続距離だけを見て「東京から大阪まで無充電で走れる」と考えるのはおすすめできません。

長距離旅行では、途中で1回以上の急速充電を前提に計画したほうが現実的です。

6.高級ミニバンのような後席ではない

ID. Buzzは室内が広く、多人数での移動にも対応できます。

ただし、アルファードの上級グレードのように、2列目でくつろぐことを最優先した車ではありません。

ID. Buzzの魅力は次のような使い方にあります。

  • 家族や友人との移動
  • キャンプ用品の積載
  • 自転車やサーフボードを使うレジャー
  • ペットとの旅行
  • 車中泊
  • 荷物と人を柔軟に載せる使い方

運転手付きで後席に乗る車ではなく、自分で運転しながら家族や仲間と楽しむ車です。

7.リセールバリューが読みづらい

ID. Buzzは国内での流通台数が少なく、中古車相場が安定するまで時間がかかります。

希少なデザインやワーゲンバスの人気により、高値を維持する可能性はあります。その一方で、EVはバッテリー技術の進歩や補助金制度、新車値引きの影響を受けやすいのも事実です。

米国では、高価格と航続距離などを背景に販売が伸び悩み、2026年モデルの投入が見送られました。日本と米国では仕様や利用環境が異なるため単純比較はできませんが、将来価格を楽観視しすぎないほうがよいでしょう。

数年後の売却額を重視するなら、アルファードのほうが予測しやすい選択です。

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それでもID. Buzzを選ぶメリット

弱点はありますが、ID. Buzzには価格だけでは評価できない魅力があります。

1.ほかに代わりがないデザイン

ID. Buzz最大の魅力は、ひと目で分かるデザインです。

レトロなワーゲンバスの雰囲気を残しながら、単なる復刻車ではなく、現代的なEVとして成立させています。

大型ミニバンでありながら威圧感が少なく、かわいらしさと存在感を両立しているのも特徴です。

アルファードやVクラスでは得られない魅力であり、デザインに惚れた人にとっては価格差を超える理由になります。

2.6人または7人で乗れる希少なEV

日本で購入できるEVの多くは、5人乗りのSUVか小型車です。

3列シートを備え、6~7人で乗れるID. Buzzは非常に希少です。

大人数で乗れるだけでなく、EV専用設計によって床面がフラットに近く、室内空間を効率よく使える点もメリットです。

3.広い荷室と多彩なシートアレンジ

ID. Buzzは、人を乗せるだけでなく荷物を積む用途にも適しています。

3列目シートを取り外したり、2列目を倒したりすることで、大きな荷室を作れます。マルチフレックスボードを活用すれば、荷室の段差を抑えた使い方も可能です。

アウトドア用品、自転車、撮影機材、サーフボードなど、大きな道具を載せる人には魅力的です。

ただし、完全なフルフラットになる範囲やシートの取り外し作業は、実車で確認しましょう。

4.静かで力強い走り

モーターは最高出力286PS、最大トルク560Nmを発揮します。

発進直後から大きなトルクを出せるため、重量級ミニバンでもスムーズに加速します。

バッテリーを床下に搭載することで重心が低く、大柄な車体の割に安定したコーナリングを期待できるのもEV専用設計の利点です。

静粛性が高く、会話を楽しみながら移動できる点もファミリーカーとして魅力でしょう。

5.車内でエアコンを使いやすい

EVは停車中にエンジンをかけず、バッテリーからエアコンを作動させられます。

そのため、休憩や車中泊との相性がよい車です。

もちろんエアコンを使えば航続可能距離は減りますが、排気ガスやエンジン音を出さずに温度を調整できるのは大きなメリットです。

キャンプ場や車中泊施設では、施設ごとのルールを守って使用しましょう。

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標準ボディとロングはどちらがおすすめ?

ID. Buzzには、6人乗りの標準モデルと7人乗りのロングモデルがあります。

標準ボディがおすすめの人

  • 基本的に4~6人で乗る
  • 日本での取り回しを少しでも重視する
  • 約109万円の価格差を抑えたい
  • 3列目の使用頻度がそれほど高くない
  • 全長5m近い車は避けたい

標準モデルは全長4,715mmで、アルファードより短くなっています。

全幅は同じ1,985mmなので狭い道での注意は必要ですが、駐車時の前後方向には多少余裕があります。

2列目が独立したキャプテンシートとなる6人乗りレイアウトも魅力です。

ロングホイールベースがおすすめの人

  • 7人乗車が必要
  • 3列目も頻繁に利用する
  • 荷室の広さを優先する
  • 車中泊やアウトドアで使いたい
  • 航続距離を少しでも伸ばしたい
  • 自宅や利用施設に十分な駐車スペースがある

ロングモデルは価格が997万9,000円に達しますが、ID. Buzzらしい広さと使い勝手を最も楽しめるモデルです。

一方、7人乗りが不要であれば、無理にロングを選ぶ必要はありません。

全長4,965mm、全幅1,985mmの車体を日常的に扱えるか、購入前に試乗と車庫入れで確認しましょう。

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ID. Buzzとアルファードを比較

ID. Buzzを検討する際、最も比較されやすいのがトヨタ・アルファードです。

項目ID. Buzz Pro Longアルファード
車両価格997万9,000円570万円台~
全長4,965mm4,995mm
全幅1,985mm1,850mm
全高1,925mm1,935mm前後
乗車定員7人7人中心
動力EVガソリン/HEV/PHEV
駆動方式RWD2WD/4WD・E-Four
航続性能WLTC 554km給油環境が充実
得意分野デザイン・遊び・積載快適性・高級感・リセール

ボディサイズで注目したいのは、ID. Buzzのほうが全長は短い一方、全幅は135mm広いことです。

日本の道路や駐車場では、全長より全幅の違いを強く感じる可能性があります。

また、アルファードは2列目の快適性、高級感、全国での整備性、給油のしやすさ、リセールバリューに強みがあります。

一方、ID. Buzzの強みは個性的なデザイン、EVならではの静かさ、荷室の使いやすさです。

アルファードがおすすめの人

  • 高級感を重視する
  • 2列目の快適性を求める
  • 長距離を頻繁に走る
  • 充電計画を立てたくない
  • リセールバリューを重視する
  • 全国どこでも整備しやすい車がよい

ID. Buzzがおすすめの人

  • 人と違う車に乗りたい
  • ワーゲンバスのデザインが好き
  • EVミニバンが欲しい
  • 自宅で充電できる
  • 後席の豪華さより遊びに使える空間を重視する
  • 車をライフスタイルの一部として楽しみたい

合理性ならアルファード、所有する楽しさと個性ならID. Buzzという選び方になります。

ID. Buzzは車中泊に向いている?

ID. Buzzは、車中泊との相性がよい車です。

後席を倒してマルチフレックスボードを使用すると、荷室をフラットに近い状態にできます。ロングモデルなら大人2人が横になれる空間を確保しやすくなります。

EVなので、停車中にエンジンを始動せずエアコンを使用できる点も魅力です。

ただし、購入前に次の点を確認してください。

  • シート収納時に残る段差
  • 就寝スペースの長さと幅
  • 3列目シートを外した場合の保管場所
  • エアコン使用時の消費電力
  • 翌日の充電場所
  • 荷物を置くスペース
  • 車中泊施設の利用ルール

ID. Buzzはキャンピングカーではありません。標準状態でベッドやキッチンが備わっているわけではないため、マットや収納用品などを自分の使い方に合わせて整える必要があります。

ID. Buzzの維持費は安い?

EVはガソリン車よりエネルギーコストを抑えられる可能性がありますが、ID. Buzzの場合は車両価格と重量も考慮する必要があります。

抑えやすい費用

  • エンジンオイル交換
  • ガソリン代
  • エンジン関連の消耗部品
  • 自動車税種別割
  • 回生ブレーキによるブレーキ摩耗

高くなりやすい費用

  • 任意保険
  • 大径・重量対応タイヤ
  • 輸入車の部品代
  • フォルクスワーゲン正規店での整備
  • 外出先での急速充電料金
  • 自宅充電器の設置費用
  • 修理時の部品取り寄せ

自宅の安い時間帯に充電でき、年間走行距離が多ければ、ガソリン代との差は大きくなります。

一方、公共の急速充電が中心の場合は、月額料金や時間制課金によって想定ほど安くならないことがあります。

ID. Buzzは「燃料代を節約するために買うEV」ではなく、EVならではの体験やデザインを楽しむ車と考えたほうがよいでしょう。

ID. Buzz購入前に確認すべきこと

約900万~1,000万円の車だけに、短時間の試乗だけで決めるのはおすすめできません。

購入前には、次の項目を確認しましょう。

自宅駐車場に実車サイズで入るか

カタログ上の全幅だけでなく、ドアやスライドドアを開けた状態も確認します。

充電口とコンセントの位置関係、充電ケーブルの長さも重要です。

普段使う道路を試乗できるか

広い幹線道路だけでなく、自宅周辺の狭い道、スーパーの駐車場、交差点などを想定して運転しましょう。

6人乗りと7人乗りのどちらが必要か

「大きいほうが安心」という理由だけでロングを選ぶと、日常の取り回しで後悔する可能性があります。

実際に乗る人数と荷物量から判断してください。

家族全員が乗り降りしやすいか

子どもや高齢者が乗る場合は、床の高さ、ステップ、3列目へのアクセスを確認しましょう。

チャイルドシートを装着した状態の動線も重要です。

自宅充電設備を設置できるか

工事費用だけでなく、分電盤の容量、契約アンペア、充電出力も確認します。

納車後に充電できない事態は避けなければなりません。

長距離移動の充電環境

帰省や旅行で使う高速道路に、対応する急速充電器があるかを確認しましょう。

1カ所が故障中・使用中だった場合に備え、代替場所も考えておくと安心です。

ID. Buzzに関するよくある質問

ID. Buzzはいくらですか?

通常モデルは、6人乗りのID. Buzz Proが888万9,000円、7人乗りのPro Long Wheelbaseが997万9,000円です。

オプション、諸費用、自宅充電設備の工事費などを含めると、実際の支払総額はさらに高くなります。

ID. Buzzは何人乗りですか?

標準ホイールベースは6人乗り、ロングホイールベースは7人乗りです。

標準モデルは2列目に独立シートを備え、ロングモデルは2列目3人掛けとなります。

ID. Buzzの航続距離は何kmですか?

WLTCモードの一充電走行距離は、標準モデルが524km、ロングモデルが554kmです。

実際の距離は気温、速度、エアコン使用、積載量などによって変わります。

ID. Buzzは自宅で充電できますか?

対応する200V普通充電設備を設置すれば、自宅で充電できます。

大容量バッテリーを搭載しているため、充電器の出力によって満充電までの時間が大きく異なります。設備工事の見積もりは契約前に取っておきましょう。

ID. Buzzは機械式駐車場に入りますか?

全幅1,985mm、全高1,925mmで車重も重いため、多くの一般的な機械式駐車場では制限に収まらない可能性があります。

幅、高さ、全長、重量、タイヤ外幅のすべてを管理会社へ確認してください。

ID. Buzzとアルファードならどちらがおすすめですか?

高級感、2列目の快適性、長距離移動のしやすさ、リセールバリューを重視するならアルファードがおすすめです。

デザイン、希少性、EVならではの静かさ、アウトドアで使える空間を重視するならID. Buzzが向いています。

まとめ|ID. Buzzは合理性より「この車で何をしたいか」で選ぶ

ID. Buzzは、一般的なミニバンの基準だけで評価すると割高です。

標準モデルでも888万9,000円、ロングモデルは997万9,000円。全幅は1,985mmあり、日本の道路や駐車場では扱いづらい場面もあります。

自宅充電環境、長距離移動時の充電計画、タイヤなどの維持費、将来のリセールにも注意が必要です。

一方で、ワーゲンバスを現代的に再解釈したデザイン、6~7人で乗れる広い室内、EVらしい静かで力強い走りは、ほかの車では簡単に代替できません。

ID. Buzzを買うか迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。

「約900万円のミニバンが必要なのか」ではなく、
「ID. Buzzで家族や仲間と何をしたいのか」。

キャンプ、車中泊、サーフィン、ペットとの旅行など、具体的な使い方が浮かび、その姿を想像するだけで楽しくなるなら、ID. Buzzは買う意味のある車です。

反対に、価格、後席の豪華さ、充電の手軽さ、売却価格を冷静に比較して迷いが残るなら、アルファードなども試乗してから判断したほうが後悔しないでしょう。

ID. Buzzは万人におすすめできる車ではありません。

しかし、デザインに惚れ、EV環境を整えられる人にとっては、現在販売されているミニバンの中でも最も個性的で、所有する時間そのものを楽しめる一台です。

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