レクサスLXは、購入を具体的に考えていなくても、街で見かけると気になる車です。堂々とした姿には、「どんな人が乗り、どんな使い方をするのだろう」と想像させる存在感があります。
そのLXに、スポーティな仕様の「F SPORT」が加わりました。レクサスは2026年10月1日、LXの一部改良とF SPORTの追加を発表し、日本で発売しています。
今回のLXは、フルモデルチェンジではなく、一部改良と仕様追加です。 注目したいのは、迫力のある外観だけでなく、F SPORT専用の走りの設定が用意されていること。LX600とハイブリッドのLX700hのどちらにも選択肢が増えました。
この記事では、改良点、国内価格、仕様ごとの選び方を整理します。
※情報確認日:2026年10月2日。公式発表をもとにした解説です。筆者による改良型の試乗レビューではありません。
出典:レクサス「LX」一部改良・F SPORT追加の公式発表

新型レクサスLX F SPORTは日本で発売済み
今回のニュースは、海外仕様の発表や日本導入の予想ではありません。国内のレクサス店を通じて発売されたモデルの案内です。
ただし、「発売された」と「すぐに注文できる」「短期間で納車される」は、それぞれ別の話。購入する場合は、希望する仕様の受注状況と納期を販売店で確認する必要があります。
まずは価格と仕様を押さえ、自分が欲しいLXを具体的にしてから商談に進むと、確認事項を整理しやすくなります。
レクサスLXの国内価格一覧
情報確認時点のメーカー希望小売価格は、次のとおりです。
| 仕様 | LX600 | LX700h | 乗車定員 |
|---|---|---|---|
| 標準仕様 | 1,560万円 | 1,700万円 | 5人/7人 |
| OVERTRAIL+ | 1,600万円 | 1,700万円 | 5人/7人 |
| F SPORT | 1,700万円 | 1,800万円 | 5人/7人 |
| EXECUTIVE | 2,110万円 | 2,210万円 | 4人 |
※消費税込みの車両本体価格。オプションや諸費用等を含む購入総額ではありません。
出典:レクサス公式LXモデルページ、公式発表の価格・乗車定員表
F SPORTの価格は、LX600が1,700万円、LX700hが1,800万円。 両者の価格差は100万円です。
同じLX600では、標準仕様からF SPORTへの差額は140万円。LX700hでは標準仕様とF SPORTの差額が100万円になります。
価格差を見るときは、単に「高い仕様ほど良い」と考えるより、何に対して追加費用を払うのかを整理したいところです。外観の好み、運転する楽しさ、後席の過ごし方では、選びたい仕様が変わってきます。

LX F SPORTは何が違う?主な専用装備
今回のF SPORTは、専用の外観に加えて、足回りや操舵にも手が入っています。
| 注目点 | 公式発表の主な内容 |
|---|---|
| フロント | ブラックのメッシュグリルなど専用意匠 |
| ホイール | 22インチ鍛造アルミホイールを標準装備 |
| 足回り | 専用調整の前後パフォーマンスダンパー、トルセンLSD、リヤスタビライザー |
| 操舵・減衰制御 | EPSとAVSに専用チューニング |
| 室内 | スポーツシート、専用ステアリングやメーター意匠など |
なお、レッドブレーキキャリパーはオプション設定です。 写真で見える装備がすべて標準装備とは限らないため、見積もり時に確認したいところです。
迫力ある外観は、LXを選ぶ理由になる
LXを検討する人にとって、実用性だけでなく、見たときの満足感も大きな理由になるでしょう。
筆者も、このクラスの車を選ぶなら、「必要な荷物が入る」だけでなく、駐車場で振り返って見たくなるかどうかを考えてしまいます。F SPORTのスポーティな雰囲気は、そうした好みに応える選択肢だと感じます。
ただし、写真の印象と、実車を間近で見たときの印象は違うものです。ボディカラーやホイールの組み合わせも含めて、自分が長く気に入って乗れそうかを確認したいところです。
専用の走りは、試乗で確かめたい
専用チューニングという説明から、運転する人に向けた仕様であることは読み取れます。しかし、発表だけで乗り心地やハンドリングの違いを体験したように語ることはできません。
比較するなら、街中の低速走行、舗装の継ぎ目、曲がるときの車体の動きなど、普段の道で確認したいところです。運転席の楽しさだけでなく、同乗者がどう感じるかも、一台で家族の移動を担うなら重要になります。
スポーティな仕様が、すべての人にとって最も快適な仕様とは限りません。 好きな外観に加えて、使い方に合う乗り味かどうかを見たいと思います。
22インチホイールは、見た目と維持費をセットで考える
大きなホイールは、LXの姿を引き締める要素です。一方、購入後にはタイヤ交換やホイールの扱いも気になります。
維持費を把握するなら、交換するタイヤの銘柄や工賃を含めた見積もりを取りたいところ。ホイール径だけから一律の交換費用を決めることはできません。
普段使う駐車場の縁石や狭い出入り口との相性も、実車を確認する際のポイントになります。好きな見た目を、無理なく維持できるかまで考えたいところです。

LX600とLX700hの違いは?
LX600はV6・3.5Lツインターボエンジン、LX700hは同系統のエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたモデルです。
同じF SPORTでも、パワートレインが違うため、どちらを選ぶかは別の比較になります。
| 比較項目 | LX600 F SPORT | LX700h F SPORT |
|---|---|---|
| パワートレイン | V6・3.5Lツインターボ | V6・3.5Lツインターボ+ハイブリッド |
| 車両本体価格 | 1,700万円 | 1,800万円 |
| 選ぶ際に確認したいこと | エンジンの感触、予算、必要装備 | モーターの助力を含む感触、価格差への納得感 |
「100万円高いけれど、燃料代で取り戻せるのか」と考える人もいるでしょう。ただ、価格差の評価には、年間走行距離、使用環境、燃料価格などが必要です。
ハイブリッドを選ぶ理由は、燃料代だけとは限りません。低速での動きや加速するときの感触など、自分が魅力を感じる違いがあるかも確認したいところです。
ここはカタログの名前だけで結論を出さず、可能なら両方を体験して比較したい部分。高額な車だからこそ、数字と感覚の両方で納得して選びたいと思います。
F SPORT以外にも改良。LX全体で何が変わった?
今回の改良では、全仕様で操舵とサスペンション特性の調整が行われています。また、OVERTRAIL+のタイヤ変更、LX600標準仕様の新ホイール、全仕様で選べるホワイトノーヴァガラスフレークの追加も発表されています。
F SPORTの追加が目立つニュースですが、従来からの仕様にも変更があります。購入を考えているなら、新しいF SPORTだけを見て決めず、用途に合う仕様を並べて比べたいところです。
特に、従来仕様の在庫車や中古車と比較する場合は、登録年だけでなく、その車両がどの改良内容に該当するかも確認する必要があります。
F SPORT・OVERTRAIL+・EXECUTIVEはどう選ぶ?
レクサスの公式モデルページでは、F SPORTはドライバーの走る喜び、OVERTRAIL+はアウトドア、EXECUTIVEは後部座席のゆとりを打ち出しています。
この方向性を踏まえると、選び方は次のように整理できます。
| 重視する使い方・好み | 最初に比較したい仕様 |
|---|---|
| スポーティな外観と、自分で運転する楽しさ | F SPORT |
| アウトドアの雰囲気や悪路を含む用途 | OVERTRAIL+ |
| 後席に乗る人の過ごし方 | EXECUTIVE |
| 専用仕様より、基本のLXの魅力と予算 | 標準仕様 |
※用途を考えるための比較です。特定仕様以外ではその用途に使えないという意味ではありません。
特に確認したいのが乗車定員です。EXECUTIVEは4人乗りなので、家族構成や人を乗せる機会によっては、価格や内装以前に候補が変わります。
高額な上級仕様を選べば、自分に必要な条件がすべて満たされるわけではありません。誰が運転し、誰が乗り、何を積むのかから考えると、候補を絞りやすくなります。
レクサスLXを買う前に確認したいこと
LXの姿に惹かれて検討を始めたとしても、実際の所有には生活との相性が大切です。
自宅と普段の駐車場で使えるか
購入する仕様の全長・全幅・全高を公式諸元表で確認し、駐車場の寸法と照らし合わせたいところです。
駐車区画に収まるだけでなく、ドアを開けて乗り降りできるか、前の通路で切り返せるか、バックドアを開けられるかも確認が必要です。機械式駐車場では、重量などの条件も見ておきましょう。
「大きい車だから仕方ない」で済ませるより、普段の行動範囲で使えるかを先に確かめておくと、購入後の満足度につながります。
乗車人数と荷物を同時に満たせるか
7人乗りが選べても、人数分の荷物を同時に積めるかは、別の確認事項です。
家族旅行なら、実際に使うバッグの大きさを想定する。キャンプやスポーツなら、道具の形とシートの使い方を考える。荷室は容量の数字だけでなく、開口部や積み込み方まで見たいところです。
受注状況・納期・購入総額
今回の発売発表から、全国の販売店で同じ受注条件や納期になっているとは判断できません。購入希望の仕様を伝え、販売店で確認する必要があります。
見積もりでは、オプション、保険、税金、登録費用なども含め、車両本体価格と購入総額を分けて把握したいところです。
新型レクサスLXのよくある疑問
今回のLXはフルモデルチェンジ?
2026年10月1日の発表は一部改良とF SPORTの追加です。世代交代を伴うフルモデルチェンジではありません。
F SPORTはLX700hだけ?
LX600にもLX700hにも設定されています。価格とパワートレインを分けて比較できます。
F SPORTはすべて7人乗り?
5人乗りと7人乗りが用意されています。見積もりや中古車検索では、希望の乗車定員も確認してください。
赤いブレーキキャリパーは標準装備?
公式発表ではオプション設定です。写真と同じ見た目を希望する場合は、装備内容を確認する必要があります。
発売されたならすぐに買える?
発売日と受注状況・納期は別です。最新の状況は販売店で確認してください。
新型LX F SPORTは、外観と使い方の両方から選びたい
F SPORTの追加で、LXにはスポーティな外観と走りを求める人に向けた選択肢が増えました。
筆者としては、その迫力ある姿に目が行きますが、購入を考えるなら、自分で運転したときの感触と同乗者の快適性まで確認したいと思います。
LX600かLX700hか、F SPORTかほかの仕様か。どれが一番高いかよりも、どれが自分の欲しいLXなのかを考えると、今回の改良がより面白く見えてくるはずです。
