昔、海にサーフィンをしに来ている人たちのなかに、アコードに乗っている人がいました。
日本でもアメリカでも、どこか小洒落た人が多かった印象があります。もちろん、これは私個人の記憶です。それでも「アコード」という名前を聞くと、今も海へ向かう車の姿が浮かびます。
そんなアコードに、SUVの派生モデルが登場するかもしれません。
2026年10月1日のcarview!は、北米向けの「アコードSUV」が早ければ2029年半ばに生産を開始する可能性を報じました。現時点ではスクープ情報であり、正式な車名や発売日、日本導入が決まったという話ではありません。[1]
それでも気になるのは、ワゴンの使いやすさとSUVの余裕を組み合わせる車になるのか、という点です。かつてのアコードを知る人には、単なる新型SUV以上の期待があるのではないでしょうか。
※本記事は2026年10月3日時点の情報です。報道内容、ホンダの公式発表、筆者の期待を区別して紹介します。

アコードSUVとは?まずは報道と公式発表を整理
今回の報道では、次世代アコードと基本構造を共有し、車高や荷室の使い勝手を高めたクロスオーバーが想定されています。競合として挙がるのは、アウトバックや北米のクラウン・シグニアです。[1]
ただし、記事に掲載されている外観は予想イラスト。市販車のデザインをホンダが公開したものではありません。
| 項目 | 2026年10月3日時点での整理 |
|---|---|
| アコードSUVの開発 | メディアが報じている段階 |
| 2029年半ばの生産開始 | 報道上の見通し。発売日とは別 |
| 正式名称・デザイン | 本記事で確認したホンダ公式資料には記載なし |
| 日本導入・価格・サイズ | 本記事で確認した資料からは確定できない |
| 次世代ハイブリッドの拡充 | ホンダが公式に計画を公表 |
ホンダのハイブリッド計画には根拠がある
ホンダは2026年5月のビジネスアップデートで、2027年から次世代ハイブリッドモデルを投入し、2029年度までに世界で15モデルを展開する計画を公表しています。北米では2029年に大型ハイブリッドモデルを投入する方針も示しました。[2]
ただし、この大型モデルと報道のアコードSUVが同じ車だと結び付けることはできません。
公式計画は今回の噂を考える背景にはなりますが、「ホンダがアコードSUVの発売を発表した」と読むのは早計です。
海で見たアコードには、生活を楽しむ人の雰囲気があった
私が今回のニュースに反応したのは、スペックよりも先に、昔の海の風景を思い出したからです。
アコードに乗ってサーフィンに来ている人には、服装も車も自然にまとまった、小洒落た印象がありました。日本でもアメリカでもそう感じた記憶があります。
車そのものを見せつけるというより、自分の好きな時間を楽しむために車を使っている。その雰囲気がよかったのだと思います。
だから、アコードSUVに期待するのも、見た目の迫力だけではありません。平日は街になじみ、休日には海や山へ気持ちよく走っていける。道具を積んだ姿まで似合う車であってほしいですね。
アコードワゴン復活を期待したくなる理由
日本には、かつてアコードワゴンとアコードツアラーがありました。ホンダの公式アーカイブには、ワゴンが1991年4月から2008年11月、ツアラーが2008年12月から2013年3月までのモデルとして掲載されています。[3]
今回の噂は、それらの復活を公式に示すものではありません。車名も構造も、当時とは違うものになる可能性があります。
それでも、アコードの名前と大きなリアゲートの組み合わせを聞けば、ワゴンを思い出す人はいるでしょう。
私としては、背の高いSUVだけでなく、長い荷物を積みやすく、舗装路での走りも楽しめる車が増えるとうれしいところです。荷物のために運転の楽しさを諦めたくない人にも、選択肢が広がります。
北米にはアコード クロスツアーという先例も
アコードのクロスオーバー展開には前例があります。ホンダは2009年、北米で2010年モデルの「アコード クロスツアー」を発表しています。[4]
ただし、新しい車がその後継になるのかは分かりません。「クロスツアー復活」と断定するより、アコードから実用性の高い派生車を作った歴史がある、と捉えるのが適切です。
アウトバックやクラウン エステートと、どこで違いを出す?
今回の報道が想定する競合から考えると、注目したいのは豪華さだけでなく、日常と休日を一台でつなぐ使いやすさです。
まだ諸元がないため、燃費や荷室容量の比較はできません。正式な情報が出たら、次の点を確かめたいと思います。
| 比較したい点 | 実際の車選びで気になること |
|---|---|
| ボディサイズ | 自宅の駐車場や海沿いの細い道で扱いやすいか |
| 荷室の形状 | 長い道具を積めるか。開口部や床に段差がないか |
| 後席の分割方法 | 人と荷物を同時に載せやすいか |
| 走り・乗り心地 | 海までの高速道路や曲がり道を楽しめるか |
| 駆動方式 | 雨の日や未舗装の駐車場で安心して使えるか |
| 価格 | 装備だけでなく、使い方に見合う金額か |
私が期待したいのは、アコードらしい走りと、気負わず使える荷室の組み合わせです。どこまでそれを実現できるかで、この車への関心は大きく変わりそうです。

サーフィン用なら、荷室の容量だけでは判断できない
海へ行く車として考えるなら、「何リットル積めるか」だけでは足りません。
特にロングボードは、荷室が広いからといって車内に収まるとは限らないもの。車内積載を考えるなら、ボードの実寸と、シートを倒した状態の有効長を合わせて確認する必要があります。
ルーフに載せる場合も、キャリアの適合や積み下ろしのしやすさが気になります。
私なら、実車では次の点を見ます。
- ボードや道具を積んでも、必要な人数が乗れるか
- 濡れたウェットスーツをほかの荷物と分けて置けるか
- 雨の日でもリアゲートから積み下ろししやすいか
- 小物が散らからず、着替えやタオルを取り出しやすいか
- キャリアを装着した状態で日常の駐車場を使えるか
大きなSUVでも、道具と家族の座席が両立できなければ使いにくい。逆に、荷室やシートの工夫があれば、数字以上に便利な車になります。
アコードSUVが実現するなら、このあたりまで気が利いていてほしいですね。

日本発売はある?現段階では待ちたい情報
今回の話は北米向けの報道が中心です。日本での発売や価格については、本記事で確認したホンダの公式資料からは判断できません。
日本にも来てほしいとは思います。ただ、北米の発売時期をそのまま日本の発売予定として書いたり、未発表の価格を予想で埋めたりする段階ではありません。
今後注目したいのは、ホンダによる車名の公表、実車や試作車の公開、販売地域の説明です。そこまで分かれば、日本での使い勝手や競合との比較も具体的に考えられます。
アコードの名前で、また海へ行きたくなる車を
アコードSUVの報道は、まだ決定した新車情報ではありません。
それでも、私には「昔、海にいた小洒落たアコード乗り」の姿を思い出させるニュースでした。
期待したいのは、街でも自然に乗れて、休日には道具を積んで海へ向かえる車。ハンドルを握る時間も、目的地に着いてからの時間も楽しめる一台です。
ワゴンのような使いやすさが戻ってくるなら、アコードという名前をもう一度気にしたくなります。まずは正式な発表を待ちながら、この噂の行方を追っていきたいと思います。
