「ヒョンデの車は危ないのでは?」
「韓国車は故障が多いと聞いたけれど、本当に買って大丈夫?」
日本ではヒョンデの車を見かける機会がまだ少ないため、安全性や故障、購入後の整備に不安を感じる人もいるでしょう。
結論からいえば、ヒョンデだから一律に危険、故障しやすいとは判断できません。
IONIQ 5など、海外の衝突安全テストで高く評価された車種もあります。一方で、すべての車種が最高評価を獲得しているわけではなく、日本では国産車ほど整備拠点が多くない点にも注意が必要です。
大切なのはメーカーの国籍だけで判断せず、購入する車種の安全評価やリコール対応状況、近隣の整備拠点まで確認することです。
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電話を使わない車一括査定を詳しく見るヒュンダイとヒョンデは同じメーカー
「ヒュンダイ」と「ヒョンデ」は、どちらも韓国の自動車メーカーHyundai Motor Companyを指します。
以前の日本市場では「ヒュンダイ」という呼び方が使われていましたが、2022年の日本再参入以降は、韓国語の発音に近い「ヒョンデ」が日本での正式なブランド名になっています。
そのため、過去に販売された車両や古い記事では「ヒュンダイ」、現在販売されている車両では「ヒョンデ」と表記されることがあります。
この記事では現在の正式名称に合わせて「ヒョンデ」と表記します。
結論:ヒョンデは危ないメーカーとはいえない
ヒョンデ車の安全性について、先に要点を整理します。
- 海外の第三者機関による衝突安全テストを受けている
- IONIQ 5など、最高評価を獲得した車種がある
- 衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援などを搭載する車種が多い
- すべての車種が同じ安全評価ではない
- 日本向け仕様と海外試験車では装備が異なる場合がある
- 日本では国産メーカーより整備拠点が限られる
つまり、車両そのものを「危険」と決めつける根拠はありません。
ただし、購入後の整備やトラブル対応まで含めた安心感では、全国に販売店を持つ国産メーカーと同じとは限りません。購入前には、自宅から整備拠点までの距離も確認しておきたいところです。
ヒョンデが「危ない」と検索される理由
日本で見かける台数が少ない
ヒョンデは2022年に日本の乗用車市場へ再参入しました。
現在はINSTER、IONIQ 5、IONIQ 5 N、KONA、NEXOなどを展開していますが、トヨタやホンダ、日産のように街中で頻繁に見かけるブランドではありません。情報や利用者の口コミが少ないことが、不安につながりやすいと考えられます。
2026年9月時点の国内ラインアップは、ヒョンデ公式サイトで確認できます。
過去の日本撤退という印象が残っている
ヒョンデは以前にも日本で乗用車を販売していましたが、2009年に乗用車販売から撤退しました。
その経緯から、「また撤退するのではないか」「部品供給は大丈夫なのか」と心配する人もいます。
現在はHyundai Mobility Japanとして再参入し、EVや燃料電池車を中心に展開しています。ただし、将来の事業展開を確実に予測することはできません。長期間所有する予定なら、保証だけでなく部品供給や整備方法についても購入時に確認しておくと安心です。
海外の故障やリコール情報が検索に出てくる
ヒョンデは世界各国で多くの車両を販売しているため、故障やリコールに関する情報も数多く見つかります。
ただし、海外で発生した不具合が、日本で販売されるすべての車両に当てはまるとは限りません。年式、製造時期、仕様、対象となる車台番号によって扱いが異なるためです。
SNS上の事例だけで判断せず、日本国内の公式リコール情報を確認しましょう。
ヒョンデの衝突安全性は車種によって異なる
IONIQ 5は海外試験で高評価
IONIQ 5は、2021年のEuro NCAPで最高の5つ星評価を獲得しています。成人乗員保護や子どもの乗員保護だけでなく、事故を回避・軽減する安全支援機能も評価対象になっています。
また、米国IIHSでは2025年モデルのIONIQ 5が「TOP SAFETY PICK+」に選ばれました。
これらの結果から、IONIQ 5については一定水準以上の衝突安全性能を備えていると判断できます。
ただし、海外の評価は海外仕様車を対象としています。日本仕様と安全装備やグレード構成が完全に同じとは限らない点には注意してください。
IONIQ 5のように家族利用や長距離移動を想定したEVでは、日産アリアも比較候補になります。新型日産アリアの価格・航続距離・注意点もあわせて確認してください。
INSTERはEuro NCAPで4つ星
コンパクトEVのINSTERは、2025年のEuro NCAPで4つ星評価でした。
危険な車という意味ではありませんが、「ヒョンデ車はすべて最高評価」と表現するのも正確ではありません。
安全評価は、ボディーの衝突性能だけでなく、歩行者保護や運転支援機能も含めて決まります。車種ごとの試験結果を見ることが重要です。
コンパクトEVを探している場合は、INSTERだけでなく、軽自動車サイズで扱いやすい日産サクラも比較候補になります。ただし、サクラは航続距離や長距離性能に注意が必要です。詳しくは日産サクラで後悔しやすいポイントをご覧ください。
運転支援機能があっても過信は禁物
現在のヒョンデ車には、グレードに応じて次のような運転支援機能が搭載されています。
- 前方衝突防止支援
- 車線維持支援
- 車線逸脱防止支援
- 後側方衝突防止支援
- 高速道路運転支援
- アダプティブクルーズコントロール
- サラウンドビューモニター
装備内容は充実していますが、これらは自動運転ではありません。
道路の白線が薄い場所や悪天候、工事区間、急カーブなどでは正常に認識できない可能性があります。ドライバーが周囲を確認し、いつでも操作できる状態を保つ必要があります。
また、車線維持支援の介入タイミングや警告音の感じ方には個人差があります。購入前の試乗では、乗り心地だけでなく運転支援の動作も確認しましょう。
ヒョンデは故障しやすいのか
日本での故障率を断定できるデータは少ない
ヒョンデ車と国産車の故障率を、日本国内の同一条件で比較できる大規模かつ中立的な公開データは十分ではありません。
日本で販売されている台数や年数も異なるため、単純な故障件数だけでは比較できません。
そのため、「トヨタより故障する」「輸入車の中で最も壊れにくい」といった断定は避けるべきです。
EVでも故障がなくなるわけではない
ヒョンデが日本で販売する車種は、EVや燃料電池車が中心です。
EVにはエンジンオイルや点火プラグがなく、一般的なガソリン車より定期交換部品を減らせるメリットがあります。しかし、故障する部品がなくなるわけではありません。
特に確認したいのは次の部分です。
- 駆動用バッテリー
- 12V補機バッテリー
- 充電制御装置
- インバーターやモーター
- 冷却・温度管理システム
- インフォテインメントや通信機能
- センサーやカメラ
- 電動ドアや電装品
中古車の場合は、警告灯が点灯していないことだけでなく、リコールやサービスキャンペーンが完了しているかも確認しましょう。
リコールがあると危険なメーカーなのか
リコールが発表されたからといって、そのメーカーの車がすべて危険とは限りません。
リコールは、保安基準に適合しない可能性や安全上の問題が判明した際に、メーカーが無償で改善措置を行う制度です。重要なのは、対象車両が適切に改修されているかどうかです。
購入前には、次の方法で確認しましょう。
- 車検証の車台番号を確認する
- ヒョンデ公式サイトのリコール情報を調べる
- 国土交通省のリコール検索を利用する
- 整備記録簿や改修済みステッカーを確認する
- 不明な場合は正規整備拠点へ問い合わせる
特に中古のIONIQ 5やKONAを検討する場合は、充電システムや制御ソフトに関する更新を含め、未実施の対策が残っていないか確認してください。
日本で買う場合は整備体制の確認が重要
ヒョンデはオンライン販売を中心としながら、ショールーム、整備拠点、提携工場、モバイルサービスなどを展開しています。
一方、国産メーカーのように、ほとんどの地域に販売店があるわけではありません。
購入前には、次の点を確認しておきましょう。
- 自宅から最寄りの整備拠点までの距離
- 定期点検を受けられる場所
- 車両を自走できない場合の搬送方法
- 代車の有無と利用条件
- 部品取り寄せに必要な期間
- モバイルサービスの対象地域
- 旅行先で故障した場合の連絡先
ヒョンデ公式サイトでは、整備拠点やリコール情報、ロードサイドアシスタンスなどが案内されています。
遠方に住んでいる人は「購入できるか」だけでなく、「故障したときに無理なく入庫できるか」という視点で判断することが大切です。
ヒョンデ以外の輸入SUVも含めて検討している場合は、車両価格だけでなく、整備拠点や保証終了後の維持費も比較する必要があります。輸入車SUVおすすめ15選では、日本での扱いやすさや維持費を含めて整理しています。
現在の主な国内モデルと確認ポイント
| 車種 | 特徴 | 購入前に確認したい点 |
|---|---|---|
| INSTER | 街乗り向けのコンパクトEV | 後席・荷室の広さ、航続距離、衝突安全評価 |
| KONA | SUVタイプのEV | 自宅充電環境、グレード別装備、車体サイズ |
| IONIQ 5 | 広い室内と急速充電性能が特徴 | リコール対応、車幅、利用する充電器との相性 |
| IONIQ 5 N | 高性能スポーツEV | タイヤ代、保険料、電費、充電環境 |
| NEXO | 水素で走る燃料電池車 | 水素ステーションの場所と営業時間 |
NEXOは水素ステーションが利用できなければ、日常使用が難しくなります。
EVについても、自宅や職場で充電できるか、日常の走行距離に対して余裕があるかを確認しましょう。
KONAを含め、ヒョンデ以外のEVとも価格や航続距離、国内のサポート体制を比較したい人は、2026年版のおすすめEVランキングも参考にしてください。
ヒョンデが向いている人
ヒョンデ車は、次のような人に向いています。
- デザインや先進装備を重視する人
- EVを自宅や職場で充電できる人
- 購入前に試乗や情報収集ができる人
- 最寄りに利用可能な整備拠点がある人
- 国産車以外も含めて比較したい人
- V2LなどEV独自の機能を活用したい人
特にIONIQ 5は、室内空間や充電性能、V2Lを重視する人にとって比較候補になります。
ヒョンデを慎重に検討したい人
一方、次の条件に当てはまる人は、購入後の使い方まで慎重に考えましょう。
- 自宅周辺に整備拠点がない
- 急な故障でも近所の販売店ですぐ対応してほしい
- 自宅充電ができず、周辺の充電器も少ない
- リセールバリューを最優先する
- 輸入車の部品代や修理期間が気になる
- 長距離移動が多く、充電計画を立てたくない
車両の性能に問題がなくても、生活圏とサポート体制が合わなければ不便を感じる可能性があります。
自宅充電ができない人や長距離移動が多い人は、ヒョンデのEVだけに絞らず、ハイブリッド車も比較した方が安心です。詳しくはEVよりハイブリッドが正解といわれる理由で解説しています。
購入前のチェックリスト
ヒョンデ車を購入する前に、最低限次の項目を確認しておきましょう。
- 希望グレードに必要な安全装備が付いているか
- 試乗で視界や運転支援の動作を確認したか
- 最寄りの整備拠点まで無理なく移動できるか
- 自宅や生活圏内に充電環境があるか
- 実際の使い方に合う航続距離か
- 新車保証と駆動用バッテリー保証の条件
- ロードサービスの対象期間と搬送条件
- リコールやサービスキャンペーンの有無
- 任意保険の車両保険料
- タイヤや消耗部品の交換費用
- 売却時の査定相場
中古車では、これらに加えて整備記録簿、充電履歴、駆動用バッテリーの状態、事故・修復歴も確認してください。
よくある質問
韓国車だから危ないのでしょうか?
生産国だけで安全性を判断することはできません。
衝突安全性や運転支援性能は、メーカー名ではなく車種、年式、グレード、装備によって異なります。第三者機関の試験結果と日本仕様の装備を確認しましょう。
ヒョンデは故障が多いですか?
日本国内において、国産車と同じ条件で比較できる十分な故障率データはありません。
故障が多いとも少ないとも一律には断定できないため、保証内容や整備体制を含めて判断する必要があります。
EVはバッテリー火災が心配です
EVに限らず、自動車には火災リスクがあります。
駆動用バッテリーが損傷すると消火や再発火防止に時間を要する場合がありますが、SNSで見た一件だけで発生率を判断することはできません。リコールへの対応、事故後の点検、メーカー指定の充電方法を守ることが重要です。
ヒョンデの中古車は避けるべきですか?
必ずしも避ける必要はありません。
ただし、正規輸入車であること、保証を継承できること、リコールが完了していること、近隣で整備できることを確認してください。過去に並行輸入された車両は、日本仕様車と部品や保証の扱いが異なる可能性があります。
修理費は国産車より高くなりますか?
故障内容によって異なります。
保証対象なら無償修理になる場合がありますが、保証対象外の部品や事故修理では、部品取り寄せや輸送に時間と費用がかかる可能性があります。購入前に保証範囲と免責条件を確認しましょう。
まとめ:車種とサポート体制を確認すれば過度に恐れる必要はない
ヒョンデは、メーカーの出身国だけを理由に「危ない」と判断できるブランドではありません。
IONIQ 5のように海外の衝突安全試験で高く評価された車種がある一方、車種によって評価結果は異なります。また、故障率についても、日本国内で国産車と単純比較できる十分なデータはありません。
購入を検討する際は、次の4点を確認しましょう。
- 購入する車種の安全評価と日本仕様の装備
- リコールやソフトウェア更新の実施状況
- 自宅周辺の整備・充電環境
- 保証終了後も含めた維持費とサポート体制
これらに納得できるなら、ヒョンデのEVは十分に比較候補になります。
反対に、近所ですぐ整備できることや高いリセールを最優先する場合は、国産車を含めて慎重に比較するのがおすすめです。
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