2023年に日本市場から姿を消したトヨタ・カムリが、再び日本へ戻ってきます。
トヨタは2025年12月、米国で生産する「カムリ」「ハイランダー」「タンドラ」の3車種について、2026年から順次日本市場への導入を目指すと正式発表しました。
その後、タンドラとハイランダーは2026年4月2日に日本発売。そして残るカムリについても、2026年6月には右ハンドル仕様として2026年秋にも全国販売を開始し、年間1万台を目標にする方針が明らかになっています。
つまり、新型カムリの日本復活は「噂」の段階をほぼ抜け、あとは正式な発売日、価格、日本仕様のグレード構成が発表されるのを待つ状況です。
では、新しいカムリはどのような車なのでしょうか。
海外仕様の価格やサイズ、ハイブリッド性能、2023年まで販売されていた旧型との違い、日本価格がいくらになる可能性があるのかまで詳しく解説します。

新型カムリは2026年秋にも日本発売へ
結論からいうと、新型カムリは2026年秋の日本発売が有力です。
トヨタは2025年12月19日、米国生産のカムリ、ハイランダー、タンドラについて、2026年から順次日本へ導入する方針を公式発表しました。
当初は「日本市場への導入を目指す」という表現でしたが、その後状況は大きく進みます。
2026年2月には、米国の安全基準に適合した米国生産車について、日本国内で追加試験を行わず販売できる新たな認定制度が施行。
これを活用して、タンドラとハイランダーが4月2日に日本で正式発売されました。
そして2026年6月5日、トヨタが米国生産カムリを**「今秋にも全国発売する」**方針を明らかにしたと共同通信が報じています。
さらに重要なのが、
「日本の道を走りやすいよう右ハンドルへ変更」
するという点です。
年間販売目標についても1万台とされており、単なる限定輸入車ではなく、ある程度まとまった販売台数を想定したモデルになることが分かります。
新型カムリ日本発売の現状
| 項目 | 2026年8月時点の情報 |
|---|---|
| 日本導入 | 予定 |
| 発売時期 | 2026年秋にも |
| 生産国 | 米国 |
| ハンドル | 右ハンドル化予定 |
| 年間販売目標 | 1万台 |
| 日本価格 | 未発表 |
| グレード | 未発表 |
| パワートレイン | 日本仕様は未発表 |
| 販売地域 | 全国販売予定 |
正式な発売日と価格については、2026年8月時点ではまだ発表されていません。
そのため「○月○日発売」「価格○○万円」と断定している情報には注意が必要です。

なぜカムリは日本へ復活する?
カムリはもともと日本生まれの車です。
1980年に「セリカ カムリ」として登場し、1982年から現在につながるFFセダンのカムリへ進化。
長年にわたりトヨタを代表する世界戦略セダンとして販売されてきました。2017年に日本で発売された先代型も、TNGAを採用した2.5Lハイブリッドセダンとして販売されていました。
しかしSUVやミニバン人気が高まったことで国内の大型セダン市場が縮小。
日本仕様は2023年12月をもって販売を終了しています。
それから約3年。
今回のカムリ復活で特徴的なのは、日本で生産するのではなく、米国で作ったカムリを日本へ輸入することです。
背景には日米貿易関係があります。
トヨタ自身も、米国生産3車種を日本へ導入することで顧客の選択肢を増やすと同時に、「より良い日米貿易関係に貢献する」と説明しています。
タンドラとハイランダーが先行して日本発売されたため、今回のカムリは、その第3弾という位置付けになります。

海外の新型カムリはどんな車?
現在北米で販売される新型カムリは、従来型から大きく内容を変えています。
最大のポイントは、全車ハイブリッドになったことです。
北米仕様では、2.5L直列4気筒エンジンと第5世代Toyota Hybrid System(THS 5)を組み合わせています。
FFモデルではシステム最高出力225hp、電気式AWDモデルでは232hpを発揮します。
| 項目 | 北米新型カムリ |
|---|---|
| エンジン | 2.5L直列4気筒 |
| システム | 第5世代Toyota Hybrid System |
| FF最高出力 | 225hp |
| AWD最高出力 | 232hp |
| 駆動方式 | FF/電気式AWD |
| ガソリン単独車 | なし |
| V6 | なし |
旧北米カムリには2.5Lガソリンや3.5L V6も存在しましたが、新型ではハイブリッド専用車へ一本化されています。
これは、日本で最後に販売されたカムリもハイブリッド中心だったことを考えると、日本市場との相性はかなり良さそうです。
ただし、日本導入車の駆動方式や出力についてはまだ正式発表されていません。

新型カムリのサイズは?旧型と比較
新型カムリのボディサイズは、海外仕様で次のようになっています。
オーストラリア仕様では、
全長4,920mm×全幅1,840mm×全高1,445mm、ホイールベース2,825mm
です。
一方、2023年まで日本で販売されていたカムリXは、
全長4,885mm×全幅1,840mm×全高1,445mm、ホイールベース2,825mm
でした。
| 項目 | 新型海外仕様 | 旧型日本仕様X | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,920mm | 4,885mm | +35mm |
| 全幅 | 1,840mm | 1,840mm | ±0mm |
| 全高 | 1,445mm | 1,445mm | ±0mm |
| ホイールベース | 2,825mm | 2,825mm | ±0mm |
意外ですが、基本サイズは旧型からほとんど変わっていません。
全長だけ35mm伸びていますが、全幅1,840mm、ホイールベース2,825mmは同じです。
したがって、
「アメリカから逆輸入されるから巨大になる」
という心配はそれほどありません。
日本で旧型カムリに乗れていた人なら、新型もほぼ同じ車幅感覚で扱えると考えられます。
ただし、全幅1,840mmはプリウスやカローラより明確に大きいため、狭い住宅街や機械式駐車場では確認が必要です。

新型カムリの海外価格はいくら?
米国で販売される2026年カムリのスタート価格は、Toyota USAの2026年モデルページで29,600ドルと案内されています。
上級仕様では価格がさらに上がり、AWD仕様の例では、
| グレード | 米国価格 |
|---|---|
| ベースモデル | 29,600ドル~ |
| Nightshade AWD | 34,325ドル |
| XLE AWD | 36,025ドル |
| XSE AWD | 37,225ドル |
となっています。
ただし、このドル価格を為替換算した金額が、そのまま日本価格になるわけではありません。
今回は米国生産車を日本へ輸入し、さらに右ハンドル化など日本向けの対応も行います。
一方で、年間1万台という比較的大きな販売目標が設定されているため、タンドラのような少量輸入車とは価格戦略が異なる可能性があります。

日本価格はいくらになる?
2026年8月時点で、日本価格は正式発表されていません。
したがってここからは予想になりますが、筆者は400万円台後半~600万円前後が中心になる可能性があると考えます。
理由は、旧型カムリと北米仕様の価格帯です。
日本で最後に販売されたカムリは、
- X:349万5,000円
- G:400万2,000円前後
- WS:394万7,000円
- WSレザーパッケージ:448万4,000円
という価格帯でした。
それから約3年が経過し、車両価格全体が上昇しています。
さらに新型は第5世代ハイブリッドシステムや最新安全装備、デジタル装備を採用しています。
米国からの輸送コストや日本向け仕様変更も考えると、旧型と同じ300万円台前半からの設定は考えにくいでしょう。
とはいえ、年間1万台を本気で販売するなら、600万~700万円台だけの高級セダンにするのも現実的ではありません。
そのため、エントリー仕様が400万円台後半~500万円程度、上級仕様が500万円台後半~600万円前後になると、クラウンとの差別化もしやすくなります。
※これは海外価格や旧型価格から推測したもので、トヨタから日本価格は発表されていません。

第5世代ハイブリッドで何が変わった?
新型カムリの大きな魅力が、第5世代Toyota Hybrid Systemです。
2.5Lエンジンに、従来より軽量・コンパクト化したモーターを組み合わせています。
Toyota USAによれば、低速域ではエンジン回転を抑えながら駆動用バッテリーからの出力を高め、加速時のトルク感も改善しています。
北米FF仕様は225hp、AWDでは232hp。
単純な低燃費セダンではなく、走りもかなり強化されています。
米国仕様の燃費は最大51mpg combinedとされており、オーストラリア仕様では2.5Lハイブリッドが4.0L/100kmという数値を公表しています。測定方式が異なるため日本のWLTC値とは直接比較できませんが、大型セダンとして非常に高い燃費性能です。

電気式AWDは日本にも導入される?
個人的に注目したいのがAWDです。
北米新型カムリでは、すべてのグレードでElectronic On-Demand AWDを選択できます。
後輪を専用モーターで駆動する電気式AWDで、発進時や滑りやすい路面、コーナリング時など必要に応じて後輪へ駆動力を配分します。
雪国で使う大型ハイブリッドセダンとしてはかなり魅力的です。
日本導入仕様にもAWDが設定されれば、
「燃費のよい大型セダンが欲しいけれどFRのクラウンではなく実用的な4WDが欲しい」
という層にも刺さりそうです。
ただし、日本仕様へのAWD導入はまだ発表されていません。

内装と装備もかなり進化
新型カムリは、内装も旧型よりデジタル化されています。
北米上級グレードのXLE・XSEでは12.3インチデジタルメーターを採用し、10インチヘッドアップディスプレイも設定されています。
また市場によっては、
- 12.3インチディスプレイ
- JBL 9スピーカーオーディオ
- パノラマルーフ
- 前席シートヒーター/ベンチレーション
- ワイヤレスApple CarPlay
- Android Auto
- パノラミックビューモニター
- ブラインドスポットモニター
などを設定しています。
日本仕様がどこまで採用するかは未発表ですが、年間1万台を狙うなら、法人需要だけではなく個人ユーザーにも魅力を感じてもらえる装備構成が重要になります。

新型カムリと旧型の違い
大きな違いをまとめると、次のようになります。
| 項目 | 新型海外仕様 | 旧日本仕様 |
|---|---|---|
| 生産 | 米国など | 日本 |
| 日本販売 | 2026年秋予定 | 2023年終了 |
| パワートレイン | 第5世代2.5L HEV | 2.5L HEV |
| FF | あり | あり |
| AWD | 海外設定あり | 日本仕様に設定あり |
| 最高出力 | 最大232hp | 従来世代 |
| 全長 | 4,920mm | 4,885~4,910mm |
| 全幅 | 1,840mm | 1,840mm |
| デジタル装備 | 大幅進化 | 従来型 |
| デザイン | ハンマーヘッド系 | 従来トヨタデザイン |
ボディを大型化するのではなく、既存のパッケージを生かしながら、ハイブリッド、デザイン、インフォテインメント、安全技術をアップデートした車と考えると分かりやすいでしょう。
クラウンがあるのにカムリを復活させる意味は?
日本市場で興味深いのが、クラウンとの関係です。
現在のクラウンシリーズは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートへ大きく展開しています。
その中でカムリを復活させると、一見するとクラウンセダンと競合するように見えます。
しかし両車のキャラクターはかなり違います。
カムリはFFベースのグローバルミッドサイズセダンで、室内空間、燃費、価格、実用性を重視したモデル。
クラウンセダンは、より上級・高級志向の商品です。
カムリが500万円前後を中心とした価格で投入されれば、
プリウスでは小さいが、クラウンまでは必要ない
というユーザーにちょうど収まりそうです。
この価格帯には、以前ほど国産セダンの選択肢が多くありません。
ホンダ・アコードとの競争も面白くなる
新型カムリが復活すると、直接比較されそうなのがホンダ・アコードです。
どちらも、
- 大型FF系セダン
- ハイブリッド
- 世界市場重視
- 高い後席居住性
- 燃費と快適性を両立
という共通点があります。
現在の日本市場ではSUVやミニバンが圧倒的ですが、アコードにカムリが加われば「大型ハイブリッドセダン」という選択肢が再び面白くなります。
新型カムリ発売後は、カムリvsアコードの記事も検索需要を狙えそうです。
日本で新型カムリは売れる?
年間1万台という目標を単純に12カ月で割ると、月平均約833台です。
かつての月販目標2,400台と比べれば控えめですが、現在の国内セダン市場を考えれば決して小さな数字ではありません。
個人的には、価格が最大のポイントになると考えます。
もし500万円前後から購入できれば、
「SUVばかりで選びたいセダンがない」
「クラウンは高すぎる」
「プリウスより室内が広い車が欲しい」
「長距離移動が多い」
というユーザーには十分魅力があります。
一方で600万円台後半からとなれば、クラウンやレクサス、中古輸入セダンなどとの競争が一気に厳しくなります。
つまり、カムリ復活そのものよりもトヨタがどの価格帯へ置くかが成功を左右しそうです。
新型カムリを待った方がいい人
2026年内に400万~600万円クラスの車を検討しているなら、新型カムリの正式発表を待つ価値があります。
特に、大型SUVやミニバンが必要なく、燃費のよいセダンを求めている人には有力候補です。
反対に、高い着座位置や3列シート、大容量荷室を求める人はRAV4やハリアー、クラウンエステートなどのSUV系が向いています。
カムリの強みは、流行に合わせてSUV化しなかったことともいえます。
低い重心、落ち着いた乗り心地、広い後席、優れた高速巡航性能という「セダンだからこその良さ」を求める人のための車です。
新型カムリについてよくある質問
新型カムリは日本発売されますか?
トヨタは米国生産カムリを2026年から日本へ導入する方針を公式に発表しています。
さらに2026年6月には、右ハンドル仕様として同年秋にも全国発売する計画が報じられています。
発売日はいつ?
2026年8月時点で正式な発売日は発表されていません。
現時点では「2026年秋にも」という情報まで確認されています。
日本価格はいくら?
正式価格は未発表です。
米国2026年モデルは29,600ドルからですが、日本仕様は右ハンドル化や輸送などの条件が異なります。日本価格は公式発表を待つ必要があります。
左ハンドルですか?
2026年6月の報道では、日本仕様は右ハンドルへ変更して導入する方針とされています。
新型カムリはハイブリッド?
現在の北米新型カムリは全車2.5Lハイブリッドです。
FFでは225hp、電気式AWDでは232hpを発揮します。ただし日本仕様のパワートレイン構成は正式発表前です。
新型カムリは大きくなった?
大幅には大きくなっていません。
海外仕様は全長4,920mm・全幅1,840mmで、旧日本仕様Xの4,885mm・1,840mmと比較すると、全長が35mm伸びただけです。ホイールベースも2,825mmで同じです。
まとめ|新型カムリは「復活する?」から「いくらで出る?」へ
新型トヨタ・カムリの日本復活は、かなり具体的な段階まで進んでいます。
トヨタは2025年12月に米国生産カムリの日本導入方針を公式発表。
2026年4月には同じ米国生産車のタンドラとハイランダーが先行して日本発売され、6月にはカムリについても右ハンドル仕様・2026年秋にも全国発売・年間1万台目標という具体的な計画が報じられました。
残る大きなポイントは、
正式発売日と日本価格です。
海外仕様を見る限り、新型カムリは2.5L+第5世代ハイブリッドシステムを採用し、最大232hpを発揮。
全長4,920mm・全幅1,840mmで、旧型とほぼ同じサイズを維持しながら、デザイン、安全装備、デジタル装備を大幅に進化させています。
SUVやミニバンが主流になった日本市場で、あえて大型セダンを米国から逆輸入するという今回のカムリ。
価格次第では「クラウンまでは必要ないが、プリウスより上質で広いセダンが欲しい」という層に、かなり面白い選択肢になりそうです。
正式価格が発表されたとき、このカムリが本当に「日本で再び売れるセダン」になるのかが見えてくるでしょう。
