マツダが、ここにきてかなり面白くなっています。
2026年には主力SUV「CX-5」が新型へ切り替わり、CX-60・CX-80、MAZDA3、CX-30、ロードスターなど既存モデルの商品改良も相次いでいます。
さらに2027年には、マツダが自社開発する新世代エンジン「SKYACTIV-Z」と独自ハイブリッドシステム、そしてEV専用プラットフォームを採用する新型BEVの投入まで予定されています。
マツダというメーカーは昔から少し独特です。
RX-7に代表されるロータリーエンジン、ユーノスロードスター、そして現在のCXシリーズまで、単純に販売台数だけを追いかけるのではなく、「他社とはちょっと違うクルマ」を作り続けてきました。
電動化が進む現在でも、その姿勢は大きく変わっていません。
この記事では、2026年9月時点で発表されている公式情報を中心に、2026~2027年に登場するマツダの新型車・モデルチェンジ情報を整理します。
※発売時期や仕様について正式発表されていないものは、確定情報と分けて紹介しています。
一括査定は気になる。でも、何社からも電話が来るのは困る……
電話ラッシュなしで愛車を売却できる
車買取アプリ「ストリマ」
- 電話を使わずアプリでやり取り
- 複数の買取業者が愛車を競り上げ
- 査定額を比べて売却先を選べる
※利用条件や対応地域など、最新情報は公式サイトでご確認ください。
2026~2027年マツダ新型車・モデルチェンジ一覧
| 車種 | 主な変更 | 時期 | 状況 |
|---|---|---|---|
| CX-5 | フルモデルチェンジ | 2026年5月 | 発売済み |
| CX-60 | 商品改良 | 2026年3月 | 発売済み |
| CX-80 | 商品改良 | 2026年3月 | 発売済み |
| MAZDA3 | 商品改良・パワートレイン変更 | 2026年7月 | 発表済み |
| CX-30 | 商品改良・パワートレイン変更 | 2026年7月 | 発表済み |
| ロードスター / RF | 商品改良・PS追加 | 2026年9月 | 発売予定 |
| フレアクロスオーバー | 商品改良 | 2026年6月 | 発売済み |
| CX-5 SKYACTIV-Z HEV | 新エンジン+独自HV | 2027年中 | 公式計画 |
| マツダ新型BEV | EV専用車 | 2027年 | 公式計画 |
| 次世代ロータリー搭載車 | ロータリーPHEVなど | 未定 | 開発・構想段階 |
新型CX-5|2026年5月にフルモデルチェンジ
2026年のマツダで最大のニュースといえるのが、新型CX-5です。
マツダは2026年5月21日、新型CX-5の国内販売を開始しました。
CX-5は2012年に初代が登場して以来、マツダの世界販売を支えてきた中心モデルです。
累計生産・販売台数は世界500万台を超えており、現在のマツダにとって文字通り屋台骨といえる存在になっています。
今回の新型では単純にデザインを変更しただけではありません。
新しい電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」を採用し、今後のソフトウェアや電動化を見据えたモデルへ進化しています。
またボディサイズや室内空間も拡大され、従来型以上にファミリーSUVとしての実用性が重視されました。
それでもCX-5らしく、「ただ広くて便利なSUV」になっていないところがマツダらしい部分です。
新型CX-5は発売約1か月で国内受注1万台を突破しており、2026年のマツダにとって非常に重要なモデルになっています。

さらに2027年、CX-5に「SKYACTIV-Zハイブリッド」投入予定
そして新型CX-5には、もう一段大きな変更が控えています。
マツダは2027年中に、新世代エンジン「SKYACTIV-Z」と自社開発のハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインをCX-5へ搭載する計画を正式に公表しています。
ここは非常に注目したいポイントです。
現在の日本市場では、
- トヨタのTHS
- ホンダのe:HEV
- 日産のe-POWER
など、ハイブリッドが主力になっています。
一方のマツダはディーゼルや48Vマイルドハイブリッド、PHEVなど独自路線を続けてきました。
2027年のCX-5からは、いよいよマツダ独自の本格的なハイブリッドシステムが投入されます。
SKYACTIV-Zは、今後のマツダ内燃機関の中心となるエンジンとして開発されており、その技術は将来的に直列6気筒エンジンやロータリーエンジンにも展開される予定です。
つまり2027年型CX-5は、「新型CX-5の追加グレード」というだけでなく、次世代マツダのスタート地点になる可能性があります。
これからCX-5を購入する人にとっては、2026年モデルを買うか、2027年のハイブリッドを待つかという悩ましい問題も出てきそうです。
CX-60・CX-80|2026年3月に商品改良
マツダのラージ商品群を代表するCX-60とCX-80も、2026年3月19日に商品改良されています。
CX-60は2列シートSUV、CX-80は3列シートSUVという位置付けですが、どちらも縦置きエンジン+後輪駆動ベースという、現在の国産SUVとしてはかなり珍しい構成を採用しています。
直列6気筒ディーゼルを用意していることも大きな特徴です。
CX-60は登場初期に乗り心地などについてさまざまな評価がありましたが、その後マツダは継続的に改良を重ねています。
こうした「発売したら終わり」ではなく細かく熟成を続けるのも、現在のマツダを見るうえでは重要でしょう。
CX-80についても同様で、3列シートSUVとして国産車では独特の立ち位置にあります。
アルファードのようなミニバンではなく、走りを楽しめる3列SUVを探している人には面白い選択肢です。

MAZDA3|2026年7月に商品改良
MAZDA3も2026年7月23日に商品改良が発表されています。
今回は新たなパワートレインを搭載するなど、単なる装備変更以上の改良が行われています。
MAZDA3は現在のマツダデザインを象徴するモデルのひとつです。
SUV全盛の現在では販売の中心とは言いにくくなっていますが、ファストバックのスタイルはいま見てもかなり個性的です。
SUVばかりになってしまった日本市場で、こうした低いクルマを残していること自体、個人的にはマツダらしいと思います。

CX-30|MAZDA3とともに2026年7月商品改良
CX-30もMAZDA3と同じ2026年7月に商品改良されています。
CX-30はCX-5よりコンパクトで、MAZDA3よりSUVらしい実用性を持つモデル。
日本の道路環境を考えると、実はかなり扱いやすいサイズです。
今回の改良では新たなパワートレインに加え、特別仕様車も設定されています。
CX-5が新型になって大型化したことで、
「CX-5では少し大きい」
というユーザーからCX-30が改めて注目される可能性もありそうです。
ロードスター|2026年9月改良、新グレード「PS」追加
個人的にマツダというメーカーを語るなら、やはりロードスターは外せません。
マツダは2026年6月26日、ロードスターとロードスターRFの商品改良を発表しました。
発売は2026年9月上旬予定です。
さらに今回、新たな特別仕様車「PS」が追加されています。
ロードスターは1989年に初代が登場して以来、4世代にわたり続いているモデル。
累計販売台数は126万台を超えています。
大排気量でもなければ、圧倒的に速いわけでもない。
それでも「運転そのものが楽しい」という理由で世界中にファンがいるクルマです。
電動化によってスポーツカーのあり方そのものが変わりつつある現在でも、マツダがロードスターを継続していることには大きな意味があります。

次期ロードスターはどうなる?
気になるのが次世代ロードスターです。
現行ND型は2015年に登場しているため、すでにモデルライフはかなり長くなっています。
当然、次期型を期待する声もあります。
ただし2026年9月時点で、マツダから次期ロードスターの発売時期や正式な仕様は発表されていません。
ロータリーやハイブリッド、電動化技術との関連を予想する情報もありますが、ここは現段階では噂と考えておいた方がいいでしょう。
むしろ2026年に現行ロードスターの商品改良を行ったことを考えると、ND型はもうしばらく販売が続く可能性があります。

2027年にはマツダ初の「EV専用プラットフォーム車」
2027年には、さらに大きな転換点が待っています。
マツダは2027年に、自社開発したEV専用プラットフォームを採用するバッテリーEVを投入する計画を明らかにしています。
これまでのMX-30 EVなどとは位置付けが異なり、最初からBEVとして設計される本格的な次世代EVです。
さらに日本向けモデルでは、2027年以降にNACS充電規格を採用することもすでに発表されています。
NACS採用によって、テスラが国内展開しているスーパーチャージャーも利用可能になる予定です。
EVは性能だけでなく充電環境が非常に重要なので、この判断は意外と大きいかもしれません。
中国ではMAZDA6eなど電動モデルも展開
マツダは自社開発だけでなく、中国の長安汽車との協業による電動車開発も進めています。
その代表が「MAZDA EZ-6 / MAZDA6e」です。
MAZDA6eは2026年の「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
さらにマツダはEZ-6に続くクロスオーバーSUVの開発を進めており、第3、第4の協業モデルについても検討しています。
ただし、これらがそのまま日本へ導入されるとは限りません。
海外発表モデルについては「日本発売決定」と誤解しないよう注意が必要です。
ロータリーエンジンはまだ終わらない
個人的に一番マツダらしいと感じるのが、やはりロータリーです。
RX-7やRX-8を知っている世代からすると、
「もう一度ロータリースポーツを作ってほしい」
と思っている人は少なくないでしょう。
ジャパンモビリティショー2025では「MAZDA VISION X-COUPE」が公開されています。
搭載されるのは、2ローターのロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたPHEVシステム。
最高出力は510PSとされています。
もちろん、VISION X-COUPEはそのまま市販されることが発表された車両ではありません。
しかし重要なのは、マツダ自身がロータリーエンジンの開発を終わらせていないことです。
SKYACTIV-Zで開発する燃焼技術についても、将来のロータリーエンジンへ応用する方針が示されています。
RX-7のようなクルマがそのまま復活するかどうかは分かりません。
それでも「ロータリーはまだ続いている」というだけで、マツダ好きには少し期待したくなる話です。

VISION X-COMPACTも気になる
同じジャパンモビリティショー2025では、小型コンセプトカー「MAZDA VISION X-COMPACT」も公開されました。
全長3,825mm、全幅1,795mmという比較的コンパクトなサイズです。
デザインやサイズを見ると、どうしても「次期MAZDA2では?」と想像したくなります。
ただし、マツダはVISION X-COMPACTを将来像を示すビジョンモデルとして発表しており、MAZDA2後継車として市販すると発表したわけではありません。
このあたりは今後の動向を追いたいところです。

2026~2027年はマツダの転換期になりそう
こうして整理すると、2026~2027年のマツダはかなり重要な時期です。
2026年には、
新型CX-5が登場。
CX-60・CX-80を改良。
MAZDA3・CX-30も更新。
そしてロードスターも改良。
さらに2027年には、
SKYACTIV-Z。
マツダ独自ハイブリッド。
EV専用プラットフォーム。
という次世代技術が一気に表へ出てきます。
電動化だからといって全面的にEVへ移行するのではなく、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、PHEV、BEV、そしてロータリーまで残しながら進もうとしているところが非常にマツダらしいところです。
効率だけ考えれば、もっと単純な戦略もあるでしょう。
でもマツダは昔からそういうメーカーではありません。
RX-7やユーノスロードスターの時代から、「そこまでやる?」と思うような技術やクルマを時々本気で作ってきました。
2027年以降、その少し変わったマツダらしさがどう電動化時代へつながっていくのか。
これから数年、国産メーカーの中でもかなり注目したいメーカーのひとつです。
※本記事は2026年9月7日時点のマツダ公式発表を中心に構成しています。今後、新型車・発売時期・価格・パワートレインなどの正式発表があり次第更新します。
