トヨタが世界に向けて打ち出した、新しい最高級車ブランド「センチュリー」。その象徴として登場したのが、これまでのセンチュリーの常識を覆す新型センチュリークーペです。
2025年10月29日、ジャパンモビリティショー2025で公開されたコンセプトモデルは、鮮やかな緋色のボディ、大胆なクーペスタイル、そして驚くべき3人乗りの室内構造を採用していました。
高級クーペといえば、自らステアリングを握るスポーティな車を想像するかもしれません。
しかし、センチュリークーペは違います。
運転する楽しさを追求しながら、運転手に送迎される人の快適性も両立させようとしているのです。
果たして、この車は本当に市販されるのでしょうか。話題になっている2027年発売説や価格、搭載エンジンの予想、そして独特な室内構造について、公式情報と最新報道をもとに整理します。
※本記事は2026年11月3日時点の公開情報をもとに作成しています。
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新型センチュリークーペとは?2025年に公開された新しい最高級車
センチュリークーペは、トヨタが2025年のジャパンモビリティショーで公開した「CENTURY Concept Model」と呼ばれるコンセプトカーです。
これまでセンチュリーといえば、日本を代表する最高級セダンとして、政治家や企業経営者などの移動を支えてきました。
2023年にはSUVタイプのセンチュリーが加わり、そして今回、クーペという新しい選択肢が示されたのです。
ただし、センチュリークーペは単にセダンを2ドア化した車ではありません。
デザインも室内構造も、これまでの高級車とは大きく異なっています。
センチュリークーペの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な展示名称 | CENTURY Concept Model |
| 初公開 | 2025年10月29日 |
| 車両タイプ | ラグジュアリークーペ型コンセプト |
| 乗車定員 | 3人(コンセプト仕様) |
| ドア | 助手席側に前後両開きのスライドドア |
| パワートレイン | 未発表 |
| ボディサイズ | 未発表 |
| 市販価格 | 未発表 |
| 発売時期 | 未発表 |
| 2027年発売説 | メディアによる予想段階 |
現時点で最も重要なのは、コンセプトモデルの実車公開と、市販モデルの発売決定は別の話だということです。
2027年登場説が報じられているものの、トヨタが発売日を正式に発表したわけではありません。
センチュリークーペは2027年発売?市販化の可能性を検証
新型センチュリークーペについて検索すると、「2027年発売」「新型センチュリークーペ登場」といった情報が見つかります。
しかし、2026年11月3日時点で、トヨタは正式な発売時期や市販価格を公表していません。
2026年には自動車専門メディアで2027年登場の可能性が取り上げられていますが、これは正式な販売スケジュールではなく予測です。
なぜ2027年発売と予想されているのか?
その背景には、2025年にコンセプトモデルが公開されたことや、センチュリーを独立した最高級ブランドとして展開する方針があります。
センチュリークーペには、ブランドの新しい方向性を世界に示す役割が与えられています。
また、単なるデザインスタディにとどまらず、ショーファーカーとドライバーズカーの両立という、明確な開発思想が示されていることも注目点です。
もっとも、展示車の仕様がそのまま量産化されるとは限りません。
市販に向けて安全基準、生産コスト、室内レイアウト、パワートレインなどが変更される可能性もあります。
したがって、現段階では2027年発売を期待することはできても、確定情報として受け取るべきではありません。

なぜ3人乗り?センチュリークーペ最大の特徴
新型センチュリークーペで最も興味深いのは、その座席配置です。
一般的な2ドアクーペは2人乗り、あるいは前席2人と小さな後席を備える2+2レイアウトを採用します。
ところが、センチュリークーペは3人乗り。
しかも、左右対称の座席配置ではありません。
運転席側に2席、助手席側に1席
公開されたコンセプトモデルでは、運転席側に前後2つの座席があり、助手席側には1つの座席を配置しています。
重要なのは、助手席側に座る人のために広大な空間が確保されていることです。
助手席側のシートはフルリクライニングが可能で、ゆったりとくつろぐことができます。
つまり、この車では助手席側の乗員こそが主役なのです。
スライドドアを採用した理由
もう一つ驚くのが、助手席側に採用された前後両開きのスライドドアです。
通常のクーペは前方にヒンジを持つ大きなドアを採用しますが、センチュリークーペは前後にスライドすることで大きな開口部を確保しています。
これにより、乗り降りの際に身体を大きく曲げる必要を減らし、ゆとりのある乗降空間を実現しています。
和服やフォーマルな服装で乗車する場面にも似合いそうな設計です。
見た目は大胆なクーペでありながら、乗員へのおもてなしというセンチュリーの伝統を受け継いでいるのです。

運転するセンチュリーと、乗せてもらうセンチュリー
センチュリークーペには、もう一つ興味深い考え方があります。
それは、ショーファーカーとドライバーズカーの両立です。
ショーファーカーとは、専属運転手による送迎を前提とした高級車を意味します。
従来のセンチュリーは、後席に座る人の快適性が特に重視されてきました。
しかし、クーペではオーナー自身が運転する楽しみも追求しています。
トヨタが紹介するコンセプトは、平日は運転手付きの車として使い、休日は自ら運転を楽しむというものです。
例えば、仕事での移動には運転手に任せ、休日には自分でステアリングを握って出かける。
そんな使い方を一台で成立させようとしているわけです。
これは従来のセンチュリーにはなかった、新しい高級車の価値観といえるでしょう。

新型センチュリークーペの価格はいくら?2,500万円説を考える
センチュリークーペの価格については、2,500万円前後とする予想も見られます。
しかし、現在のセンチュリーの価格帯を考えると、単純にその金額で市販されるとは限りません。
2026年時点で、既存のセンチュリーはすでに2,000万円を超える価格帯に位置しています。
クーペ型モデルには専用ボディや独特な室内構造、高度な内装仕上げが採用されています。
さらに、量産モデルにどのようなエンジンや駆動システムが搭載されるかによっても価格は大きく変わります。
価格は3,000万円以上になる可能性も?
筆者としては、市販化された場合、3,000万円以上の価格帯も十分に考えられると見ています。
ただし、これは既存モデルの価格とコンセプトモデルの仕様から考えた推測であり、メーカーの予定価格ではありません。
もし高性能な専用パワートレインやビスポーク仕様を採用するのであれば、さらに高額になる可能性もあるでしょう。
センチュリーが目指しているのは、単純な装備や性能の競争だけではありません。
日本の伝統工芸や職人技を取り入れた、唯一無二の車づくりです。
その価値をどのような価格で提供するのかも、市販化に向けた重要な注目点となります。
エンジンはV12復活?V8ハイブリッドやPHEVの可能性
新型センチュリークーペでは、パワートレインも大きな関心を集めています。
従来のセンチュリーにはV12エンジンを搭載していた世代があり、日本の高級車史でも特別な存在でした。
そして2026年には、センチュリークーペに新しいV12ツインターボハイブリッドが採用される可能性を報じる海外メディアも登場しています。
報道では6.0L V12ツインターボと電動モーターを組み合わせる構想が紹介されていますが、公式発表ではありません。
パワートレイン候補の整理
| 方式 | 現時点での位置づけ |
|---|---|
| V12ツインターボハイブリッド | 海外メディアで報じられた未確認情報 |
| V8ハイブリッド | 過去のセンチュリーに採用実績があるが、クーペへの搭載は未発表 |
| V6プラグインハイブリッド | 現行SUV型センチュリーに採用実績があるが、クーペへの搭載は未発表 |
| BEV(電気自動車) | クーペへの搭載について公式情報なし |
特にV12の復活が実現すれば、センチュリーの歴史を知るファンにとって大きなニュースとなるでしょう。
一方、走行性能だけでなく静粛性や快適性も重要な車であるため、電動化技術との組み合わせは気になるところです。
ただし、現段階でどの方式が本命なのかを断定する材料はありません。
センチュリークーペとロールス・ロイス、ベントレーを比較
センチュリーが新たな最高級ブランドとして世界展開を目指すのであれば、比較対象となるのはレクサスだけではありません。
英国のロールス・ロイスやベントレーなど、世界のラグジュアリーブランドも視野に入ります。
特にクーペというカテゴリーには、ロールス・ロイス「スペクター」やベントレー「コンチネンタルGT」が存在します。
| モデル | 特徴 | 主な方向性 |
|---|---|---|
| センチュリークーペ | 3人乗りの独特な室内レイアウト | ショーファーと自ら運転する楽しみの両立 |
| ロールス・ロイス スペクター | 電気自動車の超高級クーペ | 静粛性とラグジュアリー |
| ベントレー コンチネンタルGT | 高性能ラグジュアリーGT | 長距離移動と走行性能の両立 |
※センチュリークーペはコンセプトモデルであり、市販車との直接的な性能比較はできません。
ここで注目したいのは、センチュリーが欧州の高級車をそのまま追いかけているわけではないという点です。
ロールス・ロイスやベントレーが長い歴史のなかで築いてきた価値に対し、センチュリーは日本の伝統や独自の美意識を打ち出しています。
鳳凰のエンブレム、伝統色を思わせるボディカラー、そして西陣織などの技術を取り入れた内装。
単に高価な素材を並べるのではなく、そこに日本の文化的な意味を持たせようとしているのです。
レクサスより上?センチュリー独立ブランド化の意味
トヨタはジャパンモビリティショー2025で、センチュリーを新たなブランドとして展開する方針を発表しました。
豊田章男会長は、センチュリーを日本の誇りを世界へ伝えるブランドに育てたいという考えを示しています。
これは、センチュリーを従来のトヨタ車のラインアップにおける最高級モデルとして扱うだけでなく、独自のブランド価値を築く取り組みです。
レクサスが世界で培ってきた高級車ブランドとしての実績に対して、センチュリーはさらに特別な価値を追求する存在として位置づけられます。
日本のものづくりそのものをブランドにする
センチュリークーペには、西陣織の技術を取り入れたシート生地や、江戸彫金を用いたエンブレムなど、日本の伝統工芸の要素が盛り込まれています。
2025年に公開されたコンセプトモデルの内装製作には、家具メーカーの天童木工も協力しました。
こうした取り組みは、単なる車の性能や装備だけでは表現できない価値を生み出します。
世界の富裕層に対して、日本にしか作れない車を提示する。
センチュリークーペは、その象徴になる可能性を秘めているのです。

センチュリークーペは本当に市販されるのか?
現段階で、市販化が決定したと断言することはできません。
しかし、センチュリークーペが公開された意味は小さくないと考えられます。
まず、トヨタはセンチュリーを独立ブランドとして育てていく方針を明確にしています。
そのブランドの新しい方向性を示す存在として、クーペを公開しました。
さらに、外装デザインだけでなく、3人乗りという座席構成や乗降性への配慮まで具体的に提示しています。
一方で、市販化にはさまざまな課題があります。
特にコンセプトモデル独自のドア機構や座席配置は、安全性、生産性、各国の法規への適合などを考慮する必要があります。
もし市販モデルが登場したとしても、展示車から仕様が変更される可能性は十分にあります。
2027年に何らかの続報が出るのか、それともさらに時間をかけて開発が進められるのか。
今後のトヨタからの正式発表が待たれます。
よくある質問|センチュリークーペの発売・価格・仕様
Q. センチュリークーペは2027年に発売されますか?
2027年発売説は報じられていますが、2026年11月3日時点でトヨタから正式な発売日は公表されていません。
Q. センチュリークーペの価格はいくらですか?
正式価格は未発表です。既存のセンチュリーの価格や専用設計の内容から、3,000万円以上になる可能性も考えられますが、これは筆者による予想です。
Q. センチュリークーペは何人乗りですか?
公開されたコンセプトモデルは3人乗りです。運転席側に前後2席、助手席側に1席を配置しています。市販時の乗車定員は未発表です。
Q. センチュリークーペにはV12エンジンが搭載されますか?
V12ツインターボハイブリッド搭載説が報じられていますが、トヨタが搭載を正式に発表したものではありません。
Q. レクサスとセンチュリーは何が違うのですか?
レクサスは世界的なプレミアムブランドとして多様な車種を展開しています。センチュリーは日本の文化や職人技を重視した、独立した最高峰ブランドとして新しい展開を目指しています。
まとめ|センチュリークーペは日本の高級車を変える存在になるか
センチュリークーペは、単に新しい最高級車が登場するという話ではありません。
3人乗りの独特な座席配置、助手席側の大きなスライドドア、そしてショーファーカーとドライバーズカーの両立。
どれも、従来の高級クーペとは異なる考え方から生まれています。
もちろん、2027年発売説や価格、エンジンに関しては、まだ不確定な情報が多い段階です。
しかし、筆者が最も興味を引かれるのは、センチュリーが「日本の最高級車」という位置づけから、「世界で選ばれる日本独自の最高級ブランド」へと進もうとしていることです。
速さや豪華さだけではなく、乗る人への配慮や日本のものづくりを価値にする。
センチュリークーペが市販される日が来るなら、日本の自動車産業にとっても象徴的な一台になるかもしれません。
今後、発売時期や価格、パワートレインに関する正式発表があれば、本記事も随時更新していきます。



