新型リーフは買いか?価格・補助金・B5とB7の違い、購入前の注意点

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「リーフは気になるけれど、家族のメインカーとして使えるのか」「B5とB7は、どちらを選べばいいのか」。新型リーフを検討するときは、最安価格と最長航続距離の間にあるグレードの違いを知っておくことが大切です。

3代目となる新型リーフ(ZE2)は、クロスオーバータイプに変わり、55kWhのB5と78kWhのB7を設定しています。国の補助金を差し引いた参考額はB5 Sで309万9,000円。一方、B7 Xの航続距離はWLTCモードで702kmです。[1][2]

ただし、この二つは別のグレードの数字です。「309万円台で702km走るリーフ」と受け取ると、購入時の判断がずれてしまいます。

この記事では、価格と補助金を同じ条件で整理し、B5 S・B5 X・B7 Xの選び方を中心に、装備、充電、駐車場、荷室まで確認します。

※情報確認日:2026年10月7日。価格は税込のメーカー希望小売価格です。補助金差引参考額は、対象の国のCEV補助金を受給できた場合の単純差引額で、購入時の支払総額ではありません。諸費用、有料色、オプション、充電設備工事、自治体補助金、販売店値引きは含みません。航続距離はWLTCモードの公表値で、実際の走行距離を保証するものではありません。

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目次

新型リーフは買いか?私ならB5 Xを基準に比較する

新型リーフは、自宅で充電でき、通勤や買い物から家族の旅行まで一台でこなしたい人なら、有力な購入候補です。

私なら、まずB5 Xを基準にします。価格を抑えるならB5 S、長距離移動が多いならB7 Xへ、という順で比べると、追加費用の意味が分かりやすいからです。

優先したいことまず検討するグレード判断のポイント
購入価格をできるだけ抑えたいB5 S省かれている装備を納得して選べるか
日常の快適性と価格を両立したいB5 XSとの差額34万9,800円に価値を感じるか
高速道路を使った旅行・帰省が多いB7 XB5 Xとの差額44万9,900円を航続距離の余裕に使うか
装備や内装にもこだわりたいB5 G・B7 G欲しい装備を一つずつ挙げてXと比較する

自宅充電が難しい場合は、車種選びの前に、日常で利用できる充電場所を調べたいところです。長い航続距離があっても、毎回の充電が面倒なら、暮らしの中で使いにくい車になってしまいます。

他のEVも含めて比較したい方は、EVおすすめランキング2026も参考にしてください。

新型リーフの価格・補助金・航続距離を一覧で比較

以下は、標準モデルの主要5グレードを同じ条件で比較した表です。AUTECHやNISMOなどの派生モデルは、別途価格と装備を確認してください。

グレード車両価格(税込)バッテリー総電力量航続距離(WLTC)国の補助金補助金差引参考額
B5 S4,389,000円55kWh521km1,290,000円3,099,000円
B5 X4,738,800円55kWh469km1,290,000円3,448,800円
B5 G5,648,500円55kWh469km1,290,000円4,358,500円
B7 X5,188,700円78kWh702km1,290,000円3,898,700円
B7 G5,999,400円78kWh685km1,290,000円4,709,400円

出典:日産のB5・B7発表資料、次世代自動車振興センターの補助対象車両一覧。[1][2][3]

表の航続距離はプロパイロット2.0非装着時です。装着時はB5 X・Gが461km、B7 Xが687km、B7 Gが670kmとなります。B5 Sにはプロパイロット2.0の設定がありません。[1][2][4]

「補助金後309万円台」は条件付きの参考額

補助金差引参考額は、販売店の見積書に載る支払総額と分けて考える必要があります。充電設備工事やオプションを加えれば、用意する予算は増えます。

また、2026年10月6日現在のCEV対象車両一覧では、上記グレードは2026年4月1日〜12月31日登録分が129万円、2027年1月1日以降登録分が100万円と記載されています。同じ車両価格なら、差引参考額に29万円の差が生じます。[3]

ただし、年内登録だけで受給が確約されるわけではありません。注文日と登録日は異なり、予算、受付状況、申請条件も関係します。契約前に、希望仕様の登録見込みと最新の制度情報を販売店・申請窓口で確認しましょう。

購入時期の考え方は、2026年のEV購入と補助金を整理した記事でも解説しています。

B5とB7の違い|長距離の余裕に約45万円を出すか

B5とB7で最初に見るべき違いは、バッテリー容量と価格です。同じX同士なら、装備グレードをそろえて比較できます。

B5 XからB7 Xへの価格差は44万9,900円。公表航続距離は469kmから702kmへ、233km長くなります。どちらも表の補助金額が同じため、差引参考額の差も44万9,900円です。

この追加費用を出す意味は、旅行のたびに充電の予定を立てる際、余裕を持ちやすくなることにあります。ただし、旅行ルートや気温によって必要な充電回数は変わるので、「B7なら必ず途中充電が不要」とは言えません。

B5を選びたい使い方

普段の通勤、買い物、送迎が中心で、帰宅後に充電できるなら、私はまずB5から検討します。年に数回の旅行だけを理由に、必ずB7へ上げる必要はないと思います。

旅行のときに立ち寄れる充電場所を調べ、その手間を許容できるかで判断すると、バッテリーの数字だけで予算を増やさずに済みます。

B7を選びたい使い方

高速道路を使った遠出が多い人、冬も長距離を走る人、同乗者の予定に合わせて移動したい人は、B7 Xまで見積もりを取る価値があります。

長距離を頻繁に走るなら、B5 Gの装備を選ぶ前にB7 Xも比べたいところです。B7 XはB5 Gより45万9,800円安く、バッテリーは大きくなります。「豪華な装備」と「移動の余裕」のどちらに予算を使いたいかが、選び方の分かれ目です。

B5 SとB5 Xの違い|安さだけでSを決めない

B5 Sは、最も価格が低く、B5の中では公表航続距離も長いグレードです。ただ、XやGと同じ装備ではありません。

日産が公表している主な違いを、購入時に気になりやすい項目に絞ると次のようになります。[4]

項目B5 SB5 X・Gなど上位グレードとの違い
ヒートポンプ設定なし他グレードは標準装備
後席エアコン吹出口なし後席の使い方と合わせて確認したい
Google搭載システム非対応Sは12.3インチの別仕様のナビを装備
プロパイロット2.0選択不可他グレードはメーカーオプション

特に見ておきたいのは、冬の暖房と後席です。Sにはヒートポンプがないため、暖房を使う時期の電力消費も考えて選びたいところです。カタログ上の航続距離がXより長いことだけで、冬の実用性まで優れていると判断するのは早計です。

子どもや家族が後席に乗る機会が多いなら、後席の温度調整、足元、乗り降りも試乗時に確認しましょう。運転する人だけが満足していても、家族のメインカーとしては判断しきれません。

私なら、B5 SとB5 Xの差額34万9,800円は、毎日の快適性を考えて検討します。装備を絞って価格を優先するならS、長く家族で使う前提ならXを比較の中心にする、という考え方です。

航続距離702kmでも、実際の旅行は別に考える

WLTCモードは、車同士を比較するための基準です。高速走行、外気温、暖房・冷房、登り坂、乗車人数、荷物などで、実際に走れる距離は変わります。

また、日常で毎回100%まで充電して、到着時に残量を使い切る運用は、予定変更への余裕が小さくなります。旅行では、途中の充電場所と、目的地に着いた後の充電環境まで考えておく方が安心です。

たとえば「実航続距離はカタログの何割」と一律に決めるより、普段の行き先について、次の三つを確認する方が購入判断に役立ちます。

  • よく走る高速道路で、利用できる急速充電器はどこにあるか。
  • 予定の充電器が混雑・故障していた場合、別の場所へ行けるか。
  • 宿泊先や帰省先で充電できるか、帰路の充電が必要か。

B7の大容量バッテリーは、この計画に余裕を持たせやすい選択です。一方、自宅充電ができ、普段の距離が短いなら、B5でも検討を進められます。

充電はどう変わった?出力と温度管理を確認

日本仕様の新型リーフの急速充電はCHAdeMO方式です。急速充電の最大受け入れ出力はB5が105kW、B7が150kWと案内されています。[5]

項目B5B7
バッテリー総電力量55kWh78kWh
急速充電の最大受け入れ出力105kW150kW

ただし、最大出力は常に出る数値ではありません。充電器側の出力、バッテリー温度、残量などによって変化します。「150kW対応だから、どこでも同じ時間で充電できる」という比較は避けたいところです。

新型では、バッテリーを含む熱マネジメントも見直されています。[2] 旧型リーフの充電やバッテリーに関する評判を、そのまま新型へ当てはめず、ZE2の仕様として確認しましょう。

自宅充電については、車両の注文と並行して、駐車位置、分電盤からの配線、必要な設備、工事費を調べておきたいところです。集合住宅なら、管理規約や設置・利用条件も購入前に確認してください。

サイズは扱いやすい?立体駐車場はオプションにも注意

新型リーフの全長は4,360mm、全幅は1,810mm、全高は通常仕様で1,550mmです。先代のZE1と比べると、全長は短く、全幅は広くなっています。[6]

サイズ新型リーフ ZE2先代リーフ ZE1
全長4,360mm4,480mm
全幅1,810mm1,790mm
全高1,550mm※1,565mm

※新型のプロパイロット2.0装着車は全高1,565mm。表は日産の比較資料に基づく数値です。[6][7]

全長が短くなったことは、駐車や取り回しを考える際の判断材料です。ただし、全幅は1,810mmあるので、狭い駐車場では、車が収まるかに加えてドアを開けられるかも確認したいところです。

「全高1,550mmだから入る」と決めつけない

高さ制限1,550mmの機械式駐車場を使っている人は、プロパイロット2.0の有無に注意してください。装着車は全高1,565mmになるため、通常仕様と同じ条件で考えられません。

さらに機械式駐車場は、全長・全幅・全高のほか、重量やタイヤ外幅などの制限もあります。日産も車両寸法と設備側の条件の確認を案内しています。[7]

見積もりの段階で、希望グレードとオプションを記載した仕様を駐車場管理者へ伝え、利用可否を確認しましょう。

荷室は家族旅行に使える?420Lと390Lの違い

新型リーフの荷室容量は、装備によって異なります。日産のFAQでは、プロパイロット2.0とAC100V・1500W電源のどちらも装着しない場合は420L、いずれかを装着する場合は390Lと案内されています。[8]

装備条件荷室容量(VDA方式)
プロパイロット2.0なし・AC100V電源なし420L
プロパイロット2.0またはAC100V電源あり390L

公式の参考寸法では、後席使用時の荷室の奥行きは860mm、最小幅は1,100mm、高さは770mm。後席を倒した状態の奥行きは、前席の位置により1,520〜1,890mmとされています。[8]

ただ、リットル数や最大寸法だけでは、いつもの荷物が入るかは判断できません。ベビーカー、旅行かばん、アウトドア用品を積みたいなら、後席を使う人数も含めて確認したいところです。

サーフボードなど長い荷物を積む場合も、後席を倒せば必ず入るとは言えません。ボードの長さと厚さ、前席位置、ほかの荷物、固定方法まで含めて現車で確認しましょう。

家族で出かけることが多い人ほど、試乗では走りだけでなく、荷室を開けて普段の荷物の置き方を考えてみることをおすすめします。

後悔しないために確認したい四つのこと

1.SUV風の見た目でも、標準モデルは前輪駆動

この記事で比較している主要5グレードは、いずれも前輪駆動の2WDです。[1][2] クロスオーバーの見た目だけで、4WDと思って選ばないようにしてください。

雪道や山道で4WDを重視するなら、他車の4WD仕様も比較対象に入れましょう。タイヤと利用環境を含めた判断が必要です。e ビターラの価格・航続距離・補助金をまとめた記事も、SUVの候補を広げる際に参考になります。

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2.プロパイロット2.0は価格・高さ・荷室に関係する

運転支援の利便性だけでなく、オプション費用、航続距離、全高、荷室容量も合わせて確認しましょう。機械式駐車場を使う人や大きな荷物を積む人には、選択の影響が大きい装備です。

運転支援は、利用条件を満たした場面で使う機能です。購入時には、対応する道路や機能の条件を説明してもらい、自分の走行ルートで使う機会があるかを考えたいところです。

3.補助金を含めた総額を、同じ条件で比較する

Sのオプションを抑えた見積もりと、Xの有料色・追加装備を盛り込んだ見積もりでは、グレード本来の差額が分かりにくくなります。

まず共通の条件で比較し、次に欲しい装備を追加しましょう。充電設備工事費も車両とは別に見積もりを取ると、予算を把握しやすくなります。

4.一部車両のリコールは、車台番号と対応状況を確認する

日産は2026年3月26日、新型リーフ(ZE2)の一部車両について、高電圧バッテリーの製造工程に関するリコールを届け出ています。届出番号は5800、対象台数は171台で、改善措置はバッテリーパックまたはモジュールの交換です。[9]

対象車が含まれる製作期間は2025年12月1日〜2026年3月7日ですが、購入時期とは一致しません。また、公表された車台番号の範囲内でも対象外の車両があると案内されています。

在庫車や中古車を検討する場合を含め、販売店に車台番号と対応状況を確認してください。新型リーフ全車が対象という情報ではありません。

新型リーフがおすすめな人、他の車も比較したい人

新型リーフを検討しやすい人他の車も広く比較したい人
自宅で充電できる日常で利用できる充電場所がまだ決まっていない
普段の移動と旅行を一台でこなしたい多人数の乗車や、大きな荷物を頻繁に積む使い方が中心
S・X・Gの装備差を理解して選べる最安価格だけで予算を決めている
B7の長距離の余裕に価値を感じる4WDを必須条件にしている
駐車場の条件を希望仕様で確認できる車高や重量制限が厳しく、適合を確認できていない

リーフは、価格と航続距離を見渡して選べる点が魅力です。一方、スライドドアや大きな荷室、4WDなど、必要な条件が明確なら、その条件を満たす車も先に比較した方が納得して選べます。

軽EVと普通車EVも含めて迷っている場合は、EVおすすめランキング2026から用途別に候補を整理してください。

よくある質問

新型リーフの最安グレードはいくら?

主要な標準モデルではB5 Sが438万9,000円です。国の補助金129万円を受給できる条件なら、単純差引参考額は309万9,000円となります。諸費用や充電設備などは別途必要です。

B5 Sの方がB5 Xより航続距離は長い?

公表WLTC値では、B5 Sが521km、B5 Xが469kmです。ただし、Sにはヒートポンプなどがないため、数字だけで冬の使い勝手まで判断しないようにしましょう。

B5とB7で迷ったら、どちらを選ぶ?

自宅充電ができ、日常の近距離移動が中心ならB5から検討できます。高速道路の旅行や帰省が多いなら、B5 Xに44万9,900円を追加してB7 Xにする価値を考えると選びやすくなります。

機械式駐車場に入る?

通常仕様の全高は1,550mmですが、プロパイロット2.0装着車は1,565mmです。幅、重量、タイヤ外幅なども制限の対象になるため、駐車場管理者に希望仕様で確認してください。

荷室容量は全グレード420L?

装備条件で変わります。プロパイロット2.0とAC100V電源のどちらもない場合は420L、いずれかを装着する場合は390Lと日産が案内しています。

まとめ|価格重視ならS、普段使いはX、遠出が多いならB7 X

新型リーフは、日常の足だけでなく、家族のメインカーとして検討したいEVです。ただし、価格が低いB5 Sと、航続距離の長いB7 Xを同じ仕様として考えないことが大切です。

私なら、B5 Xを出発点にします。装備を絞って購入費を抑えるならB5 S、遠出の多さと充電計画を考えて余裕を増やすならB7 Xへ、という順番です。Gは、欲しい快適装備に予算を使いたい場合に比較します。

最後は、家族を乗せた試乗、駐車場の適合、荷物の積み方、自宅充電の見積もりまで確認してください。そこまで確かめると、リーフを選ぶ理由も、別の車を選ぶ理由もはっきりします。


参考資料

以下は本文の確認に使用した一次資料です。価格・装備・制度は改定される場合があるため、契約時は最新情報を確認してください。

  1. 日産:55kWhバッテリーを搭載したリーフB5グレードを発表(2026年1月30日)
  2. 日産:新型「日産リーフ」B7を発表(2025年10月8日)
  3. 次世代自動車振興センター:令和7年度補正CEV補助金・銘柄ごとの交付額(2026年10月6日現在)
  4. 日産:新型リーフB5 Sの装備差を解説(2026年2月24日)
  5. 日産:リーフ取扱説明書・急速充電
  6. 日産:新型リーフと先代リーフのサイズ比較
  7. 日産:新型リーフの車高と機械式駐車場の確認事項
  8. 日産FAQ:リーフの荷室寸法・容量(2026年7月22日更新)
  9. 日産:リーフのリコールについて・届出番号5800(2026年3月26日)
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