国産車でいま最も高い新車は何か。結論から言えば、トヨタのセンチュリー(SUVタイプ)で、メーカー希望小売価格は税込2,700万円です。続くのはセンチュリー(セダン)の2,300万円。高額車というとスポーツカーを思い浮かべますが、現行モデルの上位は後席で過ごす時間を重視した車が中心です。
この記事では、日本ブランドかつ国内生産の乗用車・SUV・ミニバンを対象に、国内で正規販売されている各車種の通常カタロググレードで最も高い税込メーカー希望小売価格を比較しました。センチュリーのSUVタイプとセダンは、ボディとパワートレインが異なるため別車種として扱います。
集計ルール
- 2026年9月30日時点で国内向け現行モデルの公式掲載がある車を対象とします。受注状況は販売店や地域によって変わるため、「掲載中」は即納や注文受付を保証しません。
- 1車種につき通常カタロググレードの最高額を1台だけ掲載します。税込の車両本体価格で比較し、メーカー・販売店オプション、税金・登録費用、値引き、補助金は加減しません。
- 限定車、特別仕様車、特別架装車は順位から除き、必要に応じて別枠で紹介します。商用車、並行輸入車、国内正規販売でも海外生産の車は除きます。「日本メーカー車」と「国産車」を混同しないためです。
- 価格・掲載状況はメーカー公式ページで確認しました。価格改定や販売終了で順位は変わります。
国産車の新車価格ランキング
| 順位 | 車種 | 最高額の通常グレード | 税込メーカー希望小売価格 | 公式出典 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トヨタ センチュリー(SUVタイプ) | CENTURY PHEV | 2,700万円 | トヨタ・減税/補助金ページ |
| 2 | トヨタ センチュリー(セダン) | CENTURY | 2,300万円 | トヨタ・価格/グレード |
| 3 | レクサス LX | LX700h “EXECUTIVE” | 2,100万円 | レクサス・価格/パッケージ |
| 4 | レクサス LM | LM500h EXECUTIVE(4人乗り) | 2,030万円 | レクサス・価格/パッケージ |
| 5 | レクサス LS | LS500h “EXECUTIVE”(AWD) | 1,805万円 | レクサス・価格/パッケージ |
| 6 | レクサス GX | GX550 “version L” | 1,270万円 | レクサス・GX |
| 7 | トヨタ ヴェルファイア | Executive Lounge PHEV(E-Four) | 1,089万9,900円 | トヨタ・車両情報 |
| 8 | トヨタ アルファード | Executive Lounge PHEV(E-Four) | 1,065万円 | トヨタ・公式カタログ |
※トヨタの車種別ページは表示条件によって価格欄が動的に変わるため、一部はトヨタ公式の車両情報・カタログを参照しました。販売店ごとの実売価格ではありません。

上位8車種は、何にお金を払う車なのか
1位:センチュリー(SUVタイプ)|2,700万円
3.5Lのプラグインハイブリッドを採用した、4人乗りのショーファーカーです。SUVの形ですが、主役は運転席より後席。移動中の静かさと乗り降りのしやすさ、オーナーの好みに合わせる仕立てに価値があります。自分で運転する楽しさだけで比較すると、この価格の意味を見誤ります。トヨタ公式
2位:センチュリー(セダン)|2,300万円
伝統的なセダン型のセンチュリーは、5.0L V8ハイブリッドを搭載。鳳凰エンブレムを掲げる日本のショーファーカーの本流です。SUVタイプとは400万円差ですが、単なる上下関係ではありません。フォーマルな場での佇まいや、後席中心のセダンを求める人に向きます。トヨタ公式
3位:レクサス LX|2,100万円
LX700h “EXECUTIVE”は、3.5L V6ツインターボとハイブリッドを組み合わせた4人乗りの最上級SUV。後席の快適さに加え、LXらしい悪路走破の設計も持ち合わせます。大柄なボディを普段使いするなら、駐車場の幅や高さも価格と同じくらい重要です。レクサス公式
4位:レクサス LM|2,030万円
LM500h EXECUTIVEは4人乗りの高級ミニバンです。独立した後席を中心に空間を設計しているため、6人乗りのversion Lとは使い方が違います。家族の人数より、誰がどれくらい後席で過ごすかで選ぶ車です。レクサス公式

5位:レクサス LS|1,805万円
LS500h “EXECUTIVE”のAWDが最高額。3.5L V6ハイブリッドを備えたフラッグシップセダンです。現行の公式価格は1,805万円で、旧価格の1,773万円を使った記事とは順位が同じでも金額が異なります。更新時には必ず現行ページを確認したい車です。レクサス公式
6位:レクサス GX|1,270万円
GX550 “version L”は、3.5L V6ツインターボの本格オフローダー。LXより価格を抑えながら、3列7人乗りの実用性を選べます。都市部で使うならサイズ、駐車場、燃料費を具体的に見積もりたいところです。レクサス公式

7位:ヴェルファイア|1,089万9,900円
Executive LoungeのPHEVが最高額。高級ミニバンでも、送迎だけでなく家族での利用を想定しやすい一台です。自宅や職場で充電できるかによって、PHEVを選ぶ意味は変わります。トヨタ公式車両情報
8位:アルファード|1,065万円
通常グレードではExecutive LoungeのPHEVが最高額です。ヴェルファイアとは近い価格ですが、デザインの印象と装備の細部を見て選びたいところ。なお、後述する特別架装車Spacious Loungeを含めると、この順位は大きく変わります。トヨタ公式カタログ

「もっと高い国産車」は入らないのか?
アルファード Spacious Lounge:特別架装車は別枠
トヨタ車体は2026年6月3日、アルファードの特別架装車Spacious Loungeを改良し、PHEVを1,485万円で発売しました。通常グレードではなく、持ち込み登録の特別架装車のため、今回の表からは除外しています。特別架装車も含めるなら、アルファードはGXとLSの間に入り、7位相当です。読者が気になりやすい例外なので隠さず示しておきます。トヨタ車体の発表
レクサス RZ600e:特別仕様車は別枠
RZ600e “F SPORT Performance”には税込1,244万円の特別仕様車があります。通常グレードのRZ550e “F SPORT”は950万円のため、今回の通常グレード表には入れていません。特別仕様車の公式ページ/通常グレードの価格
タンドラ:トヨタの正規販売車でも米国生産
タンドラ1794 Editionは税込1,200万円で、2026年4月から国内で正規販売されています。ただしトヨタ自身が米国工場で生産した車と説明しています。今回は「日本ブランドの車」ではなく「国産車」の順位なので除外しました。日本メーカーの国内正規販売車ランキングなら対象になります。トヨタ公式
GT-R、LC、GR GTは?
日産GT-Rは生産終了、レクサスLCは公式価格ページに販売終了と表示されるため、現行の順位には入れません。GR GTはトヨタが2027年頃の発売を目指す開発車で、現行販売車ではありません。日産GT-R/レクサスLC/トヨタGR GT発表
価格で選ぶ前に確認したい3つのこと
- 自分が運転する時間と後席に乗る時間:センチュリーやLMの価格は後席体験に大きく向けられています。運転席が主役なら、同じ予算でも違う候補が出てきます。
- 車両本体以外の費用:税金、登録諸費用、保険、駐車場、タイヤ、燃料・電気代を含めた総額で比較しましょう。PHEVは充電環境の有無も確認が必要です。
- 買える時期と仕様:メーカーが価格を掲載していても、受注枠や納期は販売店で異なります。見積もり前に価格改定と注文受付状況を確認しましょう。
まとめ
2026年9月30日時点の通常グレード最高額は、センチュリー(SUVタイプ)の2,700万円。上位にはショーファーカー、SUV、高級ミニバンが並びます。価格だけでなく「誰がどの席で、どんな移動時間を過ごすか」で見ると、各車の違いがはっきりします。なお、特別架装車や特別仕様車まで含めるランキングでは順位が変わるため、比較条件をそろえることが大切です。
