スバルのトレイルシーカーは、「EVでも、家族と荷物を乗せて遊びに行きたい」という人に気になる一台です。長い航続距離だけでなく、大きな荷室とルーフレール、AWDの走りを組み合わせたSUVとして検討できます。
日本仕様は2026年4月9日に発表。ET-SSには前輪駆動のFWDと四輪駆動のAWD、上位のET-HSにはAWDを設定しています。[1]
ただし、「最長734km」「最大633L」「AWD」といった紹介の数字は、すべて同じ仕様の条件ではありません。734kmはFWD車の航続距離で、AWDの18インチ仕様は690km。荷室容量もグレードと床の位置によって異なります。[2][3]
この記事では、価格と補助金、ET-SS・ET-HSの選び方、荷室とアウトドアでの使い方を整理します。同じスバルのソルテラと比べて、トレイルシーカーへ予算を増やす意味があるかも確認していきましょう。
※情報確認日:2026年10月7日。価格は税込のメーカー希望小売価格です。補助金差引参考額は、対象の国のCEV補助金を受給できた場合の単純差引額で、購入時の支払総額ではありません。諸費用、有料色、オプション、充電設備工事、自治体補助金、値引きは含みません。航続距離はWLTCモードの公表値で、実際の走行距離を保証するものではありません。

トレイルシーカーは買いか?荷物とAWDを重視するなら候補に入れたい
トレイルシーカーは、自宅充電ができ、家族の旅行やキャンプ、スポーツの道具を積む機会が多い人に向いた購入候補です。
私なら、まずET-SSのAWDを基準にします。この車を選ぶ理由を、広い荷室に加えて、雪道や山道へ出かける使い方に置くなら、AWDまで比較したいからです。
一方、舗装路が中心で、価格と航続距離を優先する人にはFWDも選択肢になります。スバルのSUVだから全車AWDと思って注文しないよう、駆動方式を確認してください。
| 優先したいこと | まず検討する仕様 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 大きな荷室を使い、購入費も抑えたい | ET-SS FWD | 四輪駆動が必要な行き先があるか |
| 雪道やアウトドアにも使いたい | ET-SS AWD | FWDとの差額55万円に価値を感じるか |
| 内装・快適装備・運転支援にもこだわる | ET-HS AWD | SS AWDとの差額44万円で欲しい装備がそろうか |
| 普段の駐車や予算を優先する | ソルテラも比較 | トレイルシーカーの長さと積載性が必要か |
他のEVも含めて候補を整理したい方は、EVおすすめランキング2026も参考にしてください。
価格・補助金・航続距離を一覧で比較
主要3仕様の価格と、国のCEV補助金を受給できた場合の参考額を整理します。[2][4][5]
| グレード・駆動方式 | 車両価格(税込) | 国の補助金 | 補助金差引参考額 | 航続距離(WLTC) |
|---|---|---|---|---|
| ET-SS FWD | 5,390,000円 | 1,290,000円 | 4,100,000円 | 734km |
| ET-SS AWD | 5,940,000円 | 1,290,000円 | 4,650,000円 | 690km |
| ET-HS AWD・標準18インチ | 6,380,000円 | 1,290,000円 | 5,090,000円 | 690km |
※補助金は2026年10月6日現在の対象車両一覧に掲載された額です。ET-HSの20インチホイール装着車は航続距離627kmとなり、オプション費用も別途必要です。
補助金後410万円から。ただしAWDは465万円から
最も低い差引参考額410万円は、ET-SSのFWDです。アウトドア向けのAWDとして選ぶなら、ET-SS AWDの465万円を予算の出発点にした方が分かりやすいと思います。
さらに充電設備や用品を含めた支払総額を確認しましょう。サーフボード用のキャリア、荷室の保護用品、冬用タイヤなど、使い方に必要なものを加えると予算は増えます。
現在のCEV一覧には、主要仕様の2027年1月1日以降登録分も129万円と記載されています。ただし、将来の受給が確約されるわけではありません。予算・受付状況と、登録日・対象型式・申請条件を契約時に確認してください。[5]
制度と購入時期の考え方は、2026年のEV購入と補助金を整理した記事でも解説しています。
FWDとAWDの違い|55万円を何に使うか
ET-SSのFWDからAWDへの価格差は55万円です。公表航続距離はFWDの734kmに対し、AWDが690kmとなります。
長く走れる方が必ず上位という関係ではありません。FWDは価格と航続距離、AWDは前後のモーターを使う走りや駆動力の配分を重視して選ぶ仕様です。
舗装路中心なら、FWDも検討できる
通勤、家族の送迎、旅行先の舗装された駐車場が中心なら、FWDを候補から外す必要はありません。広い荷室を使いたいけれど、四輪駆動を必要とする場面が少ない人には、予算を抑える選択肢です。
私なら、普段の行き先を挙げてから決めます。「アウトドアが好きだからAWD」とまとめるより、実際に雪道や未舗装路へ行くかを考える方が、追加費用の理由がはっきりします。
雪道や山道へ行くなら、AWDを比較したい
AWDモデルはシステム最大出力280kW、0-100km/h加速4.5秒という社内測定値が公表されています。[1] ただ、家族で使う車として見るなら、速さだけでなく、普段の速度域で扱いやすいかも確認したいところです。
試乗では、アクセル操作に対する反応、回生ブレーキの減速感、家族が乗ったときの乗り心地を確かめましょう。
雪道ではタイヤも重要です。AWDを選んでも、タイヤや路面に関係なく走れるわけではありません。利用地域に合わせた冬用タイヤと、その費用まで含めて比較してください。
ET-SSとET-HSの違い|快適装備に44万円を出すか
同じAWDで比べると、ET-SSからET-HSへの価格差は44万円です。バッテリー総電力量はどちらも74.7kWhで、標準18インチ仕様の公表航続距離も690kmです。[2]
ET-HSを選ぶ理由は、バッテリーを大きくすることではなく、内装や快適装備、運転支援機能を充実させることにあります。
| 項目 | ET-HSで追加・変更される主な内容 |
|---|---|
| シート | ナッパレザーを用いた本革シート※ |
| 暑い時期の快適性 | フロントシートベンチレーション |
| オーディオ | ハーマンカードンサウンドシステム |
| 運転支援 | Advanced Drive(渋滞時支援)など |
| 駐車支援 | Advanced Parkのリモート機能 |
※本革シートの一部には合成皮革を使用。ET-SSへのオプション設定や組み合わせ条件は最新装備表で確認してください。[4]
ET-SSにも、キックセンサー付きパワーバックドアや14インチディスプレイなどを備えています。[4] 私なら、荷物を積んで遊びに行く使い方を優先する場合は、まずSS AWDを見ます。そのうえで、日常の快適性に44万円を使いたいかを考えます。
ET-HSは標準で20インチではない
ET-HSの標準ホイールは18インチです。メーカーオプションの20インチを選ぶと、航続距離は690kmから627kmへ変わります。[2]
見た目の好みだけでなく、乗り心地やタイヤ交換費用も比べたいところです。私なら、長距離移動やアウトドア用途を重視する場合、まず18インチ仕様を基準にします。
荷室容量633Lの条件|グレードと床の位置で変わる
トレイルシーカーを検討する大きな理由が荷室です。ただし、最大633Lという数字を、全グレード共通の容量として考えないようにしてください。
SUBARUの公式資料では、定員乗車時のVDA容量は次のように案内されています。[3]
| グレード | デッキボード上段 | デッキボード下段 |
|---|---|---|
| ET-SS | 609L | 633L |
| ET-HS | 595L | 619L |
同じグレードでも、床の位置で荷室容量が変わります。容量を増やすことと、荷物を滑らせて載せやすい床の使い方は、実車で両方試したいところです。
公式資料には、定員乗車時にゴルフバッグ4個を積める目安もありますが、バッグの大きさなどに条件があります。[3] キャンプ用品やベビーカーも、容量だけでなく形と積み方が関係します。
私は、家族で遊びに行く車ほど、後席を使った状態の荷室を重視したいと思います。後席を全部倒せば大きくなる車でも、家族全員が乗る日に同じ使い方はできないからです。
試乗時に持ち込みたい荷物
キャンプなら、テント、チェア、テーブル、クーラーボックスなど、かさばる道具を想定します。大きなものだけでも販売店で積ませてもらうと、購入判断が進みます。
さらに、帰りの荷物も考えてください。濡れたテントや汚れた靴を、衣類や食品と分ける場所があるか。積める量に加えて、使った後に片づけやすいかまで確認すると、荷室の価値が見えてきます。
荷室を軸に他のSUVも比べたい方は、SUVの荷室容量ランキングも参考にしてください。

サーフィンやキャンプに使える?長い道具は容量だけで判断しない
トレイルシーカーはラダータイプのルーフレールを備え、キャリアを使う積載も検討できる車です。[1] 長い道具を運ぶ人には、荷室の大きさとは別の判断材料になります。
ただし、ルーフレールがあるだけで、サーフボードをそのまま固定できるわけではありません。対応するベースキャリアやアタッチメント、許容荷重、取り付け条件を確認する必要があります。
ロングボードを車内に積みたい場合も、633Lという容量から「入る」とは判断できません。前席までの長さ、ボードの厚さ、同乗者の座席、固定方法を合わせて実車で確認してください。
私なら、サーフィン用の車としては次の点を見ます。
- 家族の座席を確保したまま、ボードを運べるか。
- 雨の日にボードを載せ降ろしするとき、どこで作業するか。
- ウェットスーツや濡れた道具を、ほかの荷物と分けられるか。
- キャリア装着後の高さで、普段の駐車場や施設を使えるか。
こうした使い方まで考えると、単なる「荷室の大きいEV」から、自分の遊びに合う車かどうかを判断できます。

アクセサリーコンセントと給電|キャンプでも使い道を考えたい
トレイルシーカーにはAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントを備えています。[1] 電源を使えることは、キャンプや屋外での道具の使い方を考える際の利点です。
ただし、複数の機器を同時に使う場合や、起動時に大きな電力を必要とする機器は注意が必要です。対応条件は取扱説明書で確認してください。
また、住宅への給電は車内コンセントとは別の仕組みです。V2Hを使うには、対応機器と設備工事などが必要になります。[6]
購入時には「キャンプで家電を使いたい」「停電時に家へ電気を送りたい」を分けて相談すると、必要な設備と費用を整理しやすくなります。
サイズの注意点|全長4,845mm、全幅1,860mm
荷物を積みやすい車である一方、普段の駐車環境は確認が必要です。車体は全長4,845mm、全幅1,860mm、全高1,675mm。最低地上高は210mm、最小回転半径は5.6mです。[2]
| サイズ | トレイルシーカー |
|---|---|
| 全長 | 4,845mm |
| 全幅 | 1,860mm |
| 全高 | 1,675mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 210mm |
| 最小回転半径 | 5.6m |
※最低地上高は社内測定値です。
自宅の駐車場では、車が収まるかに加え、ドアを開ける余裕とバックドアを使えるスペースも見たいところです。
機械式駐車場なら、寸法に加えて重量も照合してください。車両重量はFWDが1,900kg、ET-SS AWDが2,010kg、ET-HSが2,020kgで、オプションによって増える場合があります。[2]
特に重量上限2,000kgの設備を使う場合、標準状態でもAWD車の数字を確認する必要があります。駐車場管理者には、注文する仕様で利用可否を判断してもらいましょう。
ソルテラとの違い|長さと積載性に予算を増やす意味があるか
ソルテラと迷ったら、同じ駆動方式・グレードで比較するのが分かりやすい方法です。[2][4][7][8]
| 比較項目 | トレイルシーカー | ソルテラ |
|---|---|---|
| 全長 | 4,845mm | 4,690mm |
| 全幅 | 1,860mm | 1,860mm |
| 全高 | 1,675mm | 1,650mm |
| ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm |
| ET-SS FWDの価格 | 5,390,000円 | 5,170,000円 |
| ET-SS AWDの価格 | 5,940,000円 | 5,610,000円 |
| ET-SS FWDの航続距離 | 734km | 746km |
| ET-SS AWDの航続距離 | 690km | 687km |
※航続距離はWLTCモード。現行の日本仕様の公表値です。装備が完全に同じという比較ではありません。
トレイルシーカーはソルテラより155mm長い一方、車幅とホイールベースは同じです。「大きいから後席も必ず広い」と考えるより、荷室や車体の形、必要装備を具体的に比較したいところです。
ET-SS同士では、FWDで22万円、AWDで33万円の価格差があります。公表航続距離の差はFWDが12km、AWDが3kmなので、航続距離だけでトレイルシーカーを選ぶ理由は作りにくいと思います。
私なら、家族と荷物を乗せた使い方を優先する場合に、トレイルシーカーを先に見ます。反対に、普段の駐車や購入費を重視し、ソルテラに必要な荷物が収まるなら、そちらも十分候補です。
両車はルーフレールなどの装備設定も異なるため、キャリアを使う人は必要な用品までそろえた見積もりで比べてください。
充電と航続距離|約28分という数字にも条件がある
全仕様のバッテリー総電力量は74.7kWhです。急速充電前にバッテリー温度を整えるプレコンディショニング機能を採用し、出発時刻やナビの目的地設定に応じた利用方法も案内されています。[6]
公式ページの「約28分」は、満充電量の10%から80%まで充電する目安です。150kW出力の急速充電器やバッテリー温度などの条件があり、毎回同じ時間で充電できる保証ではありません。[6]
旅行では、航続距離の長さに加えて、利用ルートにある充電器の出力、混雑、故障時の代替場所も確認しましょう。目的地で充電できるかまで調べると、帰りの予定を立てやすくなります。
自宅充電についても、設備と工事費を契約前に見積もってください。大きなバッテリーがあっても、毎回外へ充電しに行く生活が自分に合うかは別の問題です。
バッテリー容量保証は8年・16万km
SUBARUは、駆動用バッテリーの初期容量70%以上について、新車登録から8年間または走行距離16万kmまでの容量保証を案内しています。[6]
これは、新車時の容量を100%維持する保証ではありません。適用条件や、故障に対する保証との違いは、契約時に説明を受けておきましょう。
購入前に確認したいこと
| 確認する項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| FWDかAWDか | 最安価格と最長航続距離はFWDの条件 |
| 18インチか20インチか | ET-HSの航続距離と費用が変わる |
| ET-SSかET-HSか | 荷室容量と快適装備が異なる |
| 家族を乗せた状態の荷物 | 後席を倒さずに必要な道具が入るか |
| 駐車場の幅・長さ・高さ・重量 | 日常で問題なく使えるか |
| 自宅充電と旅行先の充電 | 所有後の手間と費用を把握するため |
| 運転支援の名称と搭載条件 | 欲しい機能が注文仕様に含まれるか |
予防安全パッケージの名称は「SUBARU Safety Sense」です。[1] 従来のスバル車に慣れている人も、運転支援の機能と操作を同じものと思い込まず、実車で説明を受けてください。
よくある質問
トレイルシーカーの価格はいくら?
ET-SS FWDが539万円、ET-SS AWDが594万円、ET-HS AWDが638万円です。オプションや諸費用などは別途必要です。
国の補助金はいくら?
2026年10月6日現在のCEV対象一覧では、主要仕様に129万円が掲載されています。受給できた場合の単純差引参考額は、ET-SS FWDで410万円からです。
全車AWD?
ET-SSにはFWDとAWDがあり、ET-HSはAWDです。最長734kmはET-SS FWDの公表航続距離です。
ET-HSの航続距離は627km?
標準18インチ仕様は690kmです。メーカーオプションの20インチ装着車が627kmとなります。
荷室は全グレード633L?
633LはET-SSでデッキボードを下段にした場合の容量です。同じ条件のET-HSは619L。床を上段にすると、それぞれ609L・595Lになります。
ソルテラと迷ったら?
同じ駆動方式で、必要な装備と荷物をそろえて比較してください。トレイルシーカーは全長が155mm長いので、積載性と普段の駐車の両方を確認したいところです。
まとめ|荷物を積んで出かける使い方が、選ぶ理由になる
トレイルシーカーは、航続距離だけでなく、家族と道具を乗せて遊びに行く使い方から検討したいEVです。
私なら、雪道やアウトドアへ行く前提ではET-SS AWDを基準にします。舗装路中心で予算を抑えるならFWD、快適装備にもこだわるならET-HSを比較します。
ソルテラとの価格差は、普段の荷物を積んでみると判断しやすくなります。自分の道具が収まり、家族が無理なく座れ、駐車と充電も問題ない。そこまで確かめられれば、トレイルシーカーを選ぶ理由がはっきりするはずです。
参考資料
- SUBARU:新型トレイルシーカー日本仕様車の発表(2026年4月9日)
- SUBARU:トレイルシーカー主要諸元表(2026年4月版)
- SUBARU FAQ:トレイルシーカーの荷室容量および同ページの車両仕様資料(2026年8月19日更新)
- SUBARU:トレイルシーカーのグレード一覧
- 次世代自動車振興センター:令和7年度補正CEV補助金・銘柄ごとの交付額(2026年10月6日現在)
- SUBARU:トレイルシーカーの航続距離・バッテリー・充電・容量保証
- SUBARU:ソルテラ主要諸元表(2026年5月版)
- SUBARU:ソルテラのグレード一覧
