新型フォレスターはひどい?7つの欠点とS:HEV・ターボの注意点

新型フォレスターは、視界のよさ、広い荷室、シンメトリカルAWD、アイサイトなどを備えた、スバルを代表するミドルサイズSUVです。

2025年に登場した現行型では、従来の1.8L直噴ターボに加えて、2.5L水平対向エンジンとモーターを組み合わせたストロングハイブリッド「S:HEV」も設定されました。

一方、インターネットで調べると、

「新型フォレスターはひどい」
「価格が高すぎる」
「燃費が悪い」
「買って後悔した」

といった言葉も見つかります。

結論からいえば、新型フォレスターはひどい車ではありません。

ただし、全幅1,830mmの車体、385万円からという価格、ターボ車の燃費、S:HEVとターボの大きな性格の違いなど、購入前に理解しておきたい欠点はあります。

特に、街乗り中心で燃費と価格を最優先する人にとっては、フォレスターのAWD性能や最低地上高が過剰になる可能性があります。

この記事では、2026年改良後の現行フォレスターを対象に、7つの欠点と、S:HEV・ターボの選び方を整理します。

※本記事は2026年9月時点の日本仕様を対象にしています。中古車で旧型フォレスターを検討している場合は、サイズ、燃費、装備、ハイブリッドシステムが異なる点に注意してください。

フォレスターそのものが自分の使い方に合うか迷っている方は、フォレスターはやめとけ?後悔しやすい人と購入前の注意点もあわせてご覧ください。

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目次

新型フォレスターの価格・燃費一覧

現在のフォレスターには、1.8L直噴ターボと2.5Lストロングハイブリッドの2種類があります。

グレードパワートレイン価格(税込)WLTC燃費
Touring1.8Lターボ3,850,000円13.6km/L
Touring EX1.8Lターボ3,993,000円13.6km/L
SPORT EX1.8Lターボ4,191,000円13.6km/L
SPORT EX Black Selection1.8Lターボ4,301,000円13.6km/L
X-BREAK S:HEV2.5L+モーター4,378,000円19.1km/L
X-BREAK S:HEV EX2.5L+モーター4,521,000円19.1km/L
Premium S:HEV EX2.5L+モーター4,642,000円18.5km/L

全車がAWDで、2WDは設定されていません。

ボディサイズは全長4,655mm、全幅1,830mm、全高1,730mm。最低地上高は220mm、最小回転半径は5.4mです。

価格や装備を見る限り、フォレスターは手頃なファミリーSUVというより、悪天候や長距離、アウトドアまで含めた総合性能を重視するSUVです。

この性格が自分の使い方と合わないと、購入後に「ここまでの車は必要なかった」と感じる可能性があります。

新型フォレスターで後悔しやすい7つの欠点

1.全幅1,830mmで狭い道では大きい

新型フォレスターの全幅は1,830mmです。

大型SUVほどではありませんが、軽自動車やコンパクトカーから乗り換えると、かなり大きく感じる可能性があります。

特に注意したいのは、次のような場所です。

  • 古い住宅街の細い道路
  • 対向車とのすれ違いが多い道
  • スーパーの狭い駐車場
  • 横幅に余裕のない自宅駐車場
  • 機械式駐車場
  • コインパーキングの精算機付近

フォレスターは窓が大きく、運転席から車両周囲を確認しやすい車です。デジタルマルチビューモニターを備えるグレードでは、前方、側方、後方の死角もカメラで確認できます。

最小回転半径も5.4mなので、全長と全幅のわりには極端に小回りが苦手な車ではありません。

それでも、ボディそのものが小さくなるわけではありません。

普段使う道や駐車場が狭い場合は、販売店周辺の広い道路だけで試乗を終わらせず、自宅付近に近い環境で取り回しを確認しましょう。

2.最廉価グレードでも385万円から

2026年に追加されたTouringによって、フォレスターの最低価格は385万円まで下がりました。

ただし、385万円はあくまで車両本体価格です。

ボディカラー、フロアマット、ドライブレコーダー、販売店装着オプション、登録諸費用などを加えると、実際の支払総額は400万円を超える可能性があります。

S:HEVは最も安いX-BREAK S:HEVでも437万8,000円。最上級のPremium S:HEV EXは464万2,000円です。

オプションや諸費用を含めれば、支払総額が500万円近く、あるいは仕様によって500万円を超えることも考えられます。

この価格帯になると、フォレスターだけでなく、他社のハイブリッドSUVや上級SUVも候補に入ります。

フォレスターには全車AWD、最低地上高220mm、アイサイト、広い荷室といった強みがありますが、これらを必要としない人にとっては割高に感じられるでしょう。

車両価格だけで判断せず、必要な装備を含めた見積もりを作り、他車の同等装備と比較することが大切です。

ハイブリッド車とEVの違いや、それぞれが向いている使い方については、EVとハイブリッドはどちらを選ぶべき?違いと選び方でも詳しく解説しています。

3.1.8Lターボ車の燃費は13.6km/L

1.8L直噴ターボ車のWLTCモード燃費は13.6km/Lです。

現在のSUVとして極端に悪い数値ではありませんが、ハイブリッドSUVと比較すると見劣りします。

通勤や送迎で毎日走る人、年間走行距離が多い人、渋滞の多い市街地で使う人は、燃料代を負担に感じる可能性があります。

さらに、フォレスターは全車AWDです。

安定性や悪路走破性では強みになりますが、街中しか走らない人にとっては、燃費や重量の面で不利に働く部分もあります。

一方、ターボ車には低回転域から300N・mのトルクを発生する力強さがあります。使用燃料もレギュラーガソリンです。

高速道路への合流、追い越し、坂道、荷物を多く積んだ状態では、ターボの余裕が魅力になります。

つまり、ターボ車は「燃費が悪いから選んではいけない」のではなく、燃費より加速感と購入価格を優先する人向けです。

街乗り燃費を最優先する人がターボ車を選ぶと後悔しやすいでしょう。

4.S:HEVは燃費がよくても価格差が大きい

S:HEVのWLTCモード燃費は、X-BREAK系が19.1km/L、Premiumが18.5km/Lです。

ターボ車の13.6km/Lと比べれば、燃費性能は大きく改善されています。

また、S:HEVは燃費だけが魅力ではありません。

2.5L水平対向エンジンとモーターを組み合わせ、発進時や低速時にはモーターを活用します。街中では滑らかに走りやすく、高速道路でもエンジンとモーターによる余裕のある加速が期待できます。

ただし、S:HEVの最低価格は437万8,000円です。

ターボ車のTouringとの価格差は52万8,000円あります。グレードや標準装備が違うため単純比較はできませんが、燃料代だけでこの差額を回収しようと考えると、走行距離や保有期間によっては難しくなります。

S:HEVには、X-BREAK S:HEVでAC100V・1500Wのアクセサリーコンセント、12.3インチフル液晶メーター、ハンズフリーパワーリヤゲートなどが標準装備されています。

そのため、S:HEVは単なる節約グレードではありません。

  • 街中での滑らかさ
  • 静かに発進できること
  • 燃費性能
  • モーターを使った加速
  • 1500Wの外部給電
  • 上級装備

これらを含めて価値を判断する必要があります。

「ハイブリッドなら燃料代ですぐに元を取れる」と考えて選ぶと、価格差で後悔する可能性があります。

S:HEVを検討しているものの、フォレスターほどの悪路性能や最低地上高を必要としない場合は、レヴォーグレイバックS:HEVの後悔ポイントも比較材料になります。

5.全車AWDで2WDを選べない

フォレスターは、すべてのグレードがシンメトリカルAWDです。

雪道、雨天、高速道路、未舗装路、キャンプ場へ向かう道などでは、AWDによる安心感がフォレスターの大きな魅力になります。

最低地上高も220mm確保され、X-MODEやヒルディセントコントロールも備えています。

一方で、次のような人には性能を持て余す可能性があります。

  • 雪がほとんど降らない地域で使う
  • 街中の買い物や送迎が中心
  • 未舗装路や山道を走らない
  • 高速道路をほとんど利用しない
  • 少しでも燃費と購入価格を抑えたい

他社SUVでは2WDを選んで価格や燃費を抑えられる場合がありますが、フォレスターにはその選択肢がありません。

もちろん、舗装路でもAWDは雨天時やカーブ、高速走行時の安定感に貢献します。

ただし、その価値をどこまで必要とするかは使い方によって異なります。

「SUVだから何となく安心そう」という理由だけではなく、自分の生活でAWDを生かせるかを考えて選びましょう。

6.11.6インチ縦型ディスプレイの操作は好みが分かれる

現行フォレスターには、11.6インチの縦型センターインフォメーションディスプレイが採用されています。

画面が大きく、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応しているため、地図や音楽アプリを表示しやすいことは利点です。

一方、エアコンや車両設定など複数の機能がディスプレイ内に集約されています。

従来の物理スイッチ中心の操作に慣れている人は、目的の機能を呼び出すまでに時間がかかったり、走行中の操作に気を使ったりする可能性があります。

特に冬場に手袋を使う人や、画面を見ずにエアコンを操作したい人は、実車で確認しておきたいポイントです。

また、画面が大きいぶん、指紋や映り込みが気になる場合もあります。

スマートフォンのような操作に慣れている人には使いやすい一方、車の操作はスイッチで完結させたい人には合わない可能性があります。

試乗ではナビを眺めるだけでなく、温度変更、風量調整、シートヒーター、車両設定などを実際に操作してみましょう。

7.グレードが多く、装備差が分かりにくい

現行フォレスターは、ターボ4グレード、S:HEV 3グレードの合計7グレードです。

選択肢が多いことは利点ですが、車名だけでは装備差が分かりにくくなっています。

特に注意したいのが、グレード名に「EX」が付くかどうかです。

EX系グレードには、高速道路での運転支援を強化するアイサイトXが搭載されます。

例えばTouringとTouring EXでは、パワートレインと燃費は同じですが、Touring EXにはアイサイトXと12.3インチフル液晶メーターが追加され、価格は14万3,000円高くなります。

X-BREAK S:HEVとX-BREAK S:HEV EXにも14万3,000円の差があります。

高速道路を頻繁に使うならEXの価値を感じやすい一方、街乗り中心なら標準のアイサイトで十分と考える人もいるでしょう。

また、SPORT EX、X-BREAK S:HEV、Premium S:HEV EXでは、外観、シート素材、タイヤ、荷室装備、快適装備なども異なります。

見た目だけで決めると、必要な装備がなかったり、使わない装備に費用をかけたりする可能性があります。

グレードを選ぶ順番は、次のようにすると分かりやすくなります。

  1. ターボとS:HEVのどちらにするか
  2. アイサイトXが必要か
  3. アウトドア装備と内装の上質感のどちらを優先するか
  4. 必要な快適装備が標準かオプションか確認する

先に予算だけでグレードを決めるのではなく、パワートレインと使用環境から絞り込みましょう。

新型フォレスターの内装は安っぽい?

新型フォレスターの内装は、高級SUVのような華やかさを前面に出したものではありません。

水平基調のダッシュボード、大型ディスプレイ、太めのステアリング、アウトドアでも使いやすいシートや荷室など、機能性を重視した設計です。

そのため、価格が400万円を超える車として見ると、「もう少し高級感が欲しい」と感じる人もいるでしょう。

一方で、前後席のシートヒーター、運転席と助手席のパワーシート、USB電源、電動パーキングブレーキ、オートビークルホールドなど、実際に使う装備は充実しています。

Premium S:HEV EXでは、ナッパレザーとウルトラスエードを組み合わせたシートも選択できます。

フォレスターの内装は、見た瞬間の豪華さよりも、長距離移動やアウトドアでの使いやすさを重視しています。

ハリアーのような都会的な高級感を求める人には地味に見える可能性がありますが、道具としての機能性を好む人には合いやすいでしょう。

後席や荷室が狭いという評価は正しい?

新型フォレスターの後席を、一律に「狭い」と評価するのは適切ではありません。

SUBARUは、前後席の乗員間隔と後席の足元空間を広く取り、家族で長距離移動しやすい室内を設計しています。

ただし、チャイルドシートを複数設置する場合や、後席に大人3人で乗る場合は、実際の広さを確認したほうが安心です。

荷室についても、フォレスターはミドルサイズSUVとして十分な大きさがあります。

荷室部分サイズ
荷室高887mm
荷室開口部最大幅1,250mm
荷室フロア長928mm
ホイールハウス間の荷室幅1,100mm

最低地上高を確保したSUVなので、低床ミニバンと比べれば荷物の積み込み位置は高くなります。

しかし、荷室開口部が広く、カーゴフック、床下収納、ユーティリティナットなども備わっているため、キャンプ用品や旅行用バッグを積みやすい車です。

荷室の絶対的な広さよりも、普段使う道具が入るか、積み込み位置が負担にならないかを確認しましょう。

アイサイトは不自然・怖いという声をどう考える?

アイサイトを含む運転支援機能は、運転を完全に自動化するものではありません。

道路形状、天候、前走車の位置、車線の状態などによって、ドライバーが想定した動きと異なる場合があります。

ただし、個別の体験だけをもとに「突然加速する」「誤作動が多い」と一般化することはできません。

現行フォレスターにはステレオカメラや広角単眼カメラ、前側方レーダーなどを使った安全支援が採用されています。EX系グレードでは、渋滞時ハンズオフアシストなどを含むアイサイトXも利用できます。

購入前には、販売店スタッフから機能の作動条件と限界について説明を受けたうえで、試乗中に追従走行や車線維持支援の感覚を確認しましょう。

運転支援機能は「任せきりにする装置」ではなく、ドライバーの確認と操作を補助する装置として考える必要があります。

S:HEVとターボはどちらを選ぶべき?

新型フォレスター選びで最も重要なのが、S:HEVと1.8Lターボの選択です。

比較項目1.8LターボS:HEV
最低価格385万円437万8,000円
WLTC燃費13.6km/L18.5~19.1km/L
エンジン1.8L直噴ターボ2.5L+モーター
主な魅力低回転からの力強さ、価格燃費、滑らかさ、モーター加速
使用燃料レギュラーレギュラー
向いている用途高速道路、山道、走り重視市街地、長距離、燃費と快適性
注意点燃費が高くない車両価格が高い

ターボがおすすめの人

  • 購入価格を抑えたい
  • 力強い加速を重視する
  • 高速道路や坂道をよく走る
  • 燃費より走行感覚を優先する
  • 年間走行距離がそれほど多くない

ターボ車は燃費面では不利ですが、Touringなら385万円から購入できます。価格と走りのバランスを考えると、依然として魅力的です。

S:HEVがおすすめの人

  • 街中で滑らかに走りたい
  • 年間走行距離が多い
  • 燃費とAWDを両立したい
  • モーターによる静かな発進を重視する
  • キャンプや災害時に1500W給電を使いたい
  • 車両価格より装備と快適性を重視する

S:HEVは燃料代だけで選ぶのではなく、走り、静粛性、装備、給電機能まで含めて選ぶグレードです。

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新型フォレスターで後悔しにくい人

新型フォレスターは、次のような人に向いています。

  • 雪道や雨の日の安心感を重視する
  • キャンプ、釣り、スキー、登山を楽しむ
  • 家族と長距離ドライブへ出かける
  • 後席と荷室の広さを重視する
  • 見切りがよく、周囲を確認しやすいSUVが欲しい
  • 最低地上高の高い車が必要
  • 派手な高級感より実用性を重視する
  • AWDとアイサイトに価値を感じる

特に、悪天候でも移動する必要がある人や、荷物を積んで郊外へ出かける人には、フォレスターの長所を生かしやすいでしょう。

新型フォレスターをおすすめしにくい人

反対に、次のような人は他車も比較したほうがよいでしょう。

  • 街中の買い物や送迎だけに使う
  • 自宅周辺の道路や駐車場が狭い
  • 燃費を最優先する
  • できるだけ安くSUVを購入したい
  • 2WDで十分だと考えている
  • 内装の華やかさや高級感を重視する
  • タッチパネル中心の操作が苦手
  • AWDや最低地上高220mmを生かす機会がない

フォレスターは、街中だけで乗るには性能を持て余しやすいSUVです。

視界、AWD、走破性、荷室、安全装備、長距離性能のうち、複数の項目に価値を感じられるかが判断基準になります。

購入前に確認したいチェックリスト

試乗や見積もりでは、次の点を確認しましょう。

  • 自宅駐車場へ余裕を持って入れられるか
  • 家族も全幅1,830mmの車体を運転できるか
  • 普段使う狭い道で取り回せるか
  • ターボとS:HEVの加速感が好みに合うか
  • 後席の足元と乗り降りに問題がないか
  • 普段使うアウトドア用品やベビーカーが入るか
  • 11.6インチディスプレイを直感的に操作できるか
  • アイサイトXが本当に必要か
  • オプションと諸費用を含めた総額はいくらか
  • 年間走行距離からターボとS:HEVのどちらが合うか

可能であれば、普段車を使う家族全員で販売店へ行き、後席、荷室、運転席をそれぞれ確認することをおすすめします。

フォレスター以外の今後のスバル車も含めて検討したい方は、スバルの新型車・モデルチェンジ情報も参考にしてください。

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まとめ|新型フォレスターはひどくないが、街乗りだけでは過剰

新型フォレスターは「ひどい車」ではありません。

広い視界、シンメトリカルAWD、最低地上高220mm、アイサイト、広い後席と荷室など、SUVとしての基本性能は非常に充実しています。

一方で、全幅1,830mmの車体、385万円からという価格、ターボ車の燃費、S:HEVの価格差、AWDのみという構成には注意が必要です。

街乗りと買い物だけで使う人が選ぶと、車体の大きさや維持費を負担に感じる可能性があります。

反対に、雪道、悪天候、高速道路、アウトドア、家族旅行などで使うなら、フォレスターの性能を生かせます。

ターボは燃費より価格と加速力を重視する人向け。S:HEVは車両価格より燃費、滑らかさ、装備、給電機能を重視する人向けです。

「人気のSUVだから」「安全そうだから」だけで決めず、自分の道路環境と使い方に必要な性能かを確認することが、フォレスターで後悔しないための一番のポイントです。

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