「ボルボXC60はおしゃれだけど、買ってから後悔しない?」
「車幅や維持費は、日本で使うには厳しくない?」
「マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドのどちらがいい?」
ボルボXC60は、北欧らしい上品なデザイン、快適なシート、充実した安全装備が魅力のミドルサイズSUVです。
一方、価格や車幅、タッチパネル中心の操作、グレードによる乗り心地の違いなど、購入後に気になりやすい欠点もあります。
先に結論をいうと、XC60は欠点の多い車ではありません。しかし、「安全なボルボだから間違いない」とイメージだけで購入すると、使い方とのミスマッチが起こる可能性があります。
この記事では、故障の話ではなく、XC60を日常的に使ううえで感じやすい弱点を中心に解説します。
故障やリコール、中古車の注意点については、ボルボXC60は壊れやすい?で詳しく整理しています。
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現行ボルボXC60の基本情報
XC60は、XC40とXC90の中間に位置する5人乗りSUVです。
2026年9月時点のボルボ公式サイトでは、2027年モデルのマイルドハイブリッドが789万円から889万円、2026年モデルのプラグインハイブリッドが1,029万円と案内されています。
| 項目 | XC60の概要 |
|---|---|
| 乗車定員 | 5人 |
| 全長 | 約4,708mm |
| 全幅 | 約1,902mm |
| 全高 | 約1,655mm |
| 荷室容量 | 483L |
| 主なパワートレイン | B5マイルドハイブリッド、T6プラグインハイブリッド |
| 新車価格 | 789万円から |
車両寸法は仕様やホイールによって異なる場合があります。ボルボ公式サポートでは、ドアミラー展開時の全幅が2,117mmと案内されている点にも注意が必要です。
価格・ラインアップの出典:ボルボXC60 ラインナップ・主要諸元
寸法の出典:ボルボ公式サポート XC60車両寸法

ボルボXC60で後悔しやすい10の欠点
1.車両価格がかなり高くなった
XC60の最初の欠点は、購入価格の高さです。
2027年モデルのPlus B5 AWDでも789万円、Ultra B5 AWDは879万円です。プラグインハイブリッドでは1,000万円を超えます。
XC60はボルボの中間サイズSUVですが、価格はすでに一般的な国産SUVより大幅に高く、高級輸入SUVとして検討すべき水準です。
さらに、登録諸費用、ボディコーティング、延長保証、メンテナンス、保険などを加えると、実際の支払総額は車両本体価格より高くなります。
「ボルボはドイツ車より割安」という以前のイメージで検討すると、価格に驚くかもしれません。
2.日本では全幅約1.9mが気になる
XC60の全長は約4.71m、全幅は約1.90mです。
全長だけを見れば極端に大きくありませんが、日本の道路や駐車場では車幅が負担になることがあります。
特に注意したいのは次の場所です。
- 古い立体駐車場や機械式駐車場
- 狭い月極駐車場
- 住宅街のすれ違い
- 幅の狭いコインパーキング
- 柱の多い商業施設の駐車場
ドアミラー展開時は約2.12mあるため、狭い道ではミラー同士の接触にも気を使います。
360度カメラなどの駐車支援機能は便利ですが、車体そのものが小さくなるわけではありません。購入前に自宅駐車場の幅と進入路を測っておきましょう。
3.タッチパネル中心の操作は好みが分かれる
XC60はGoogleを搭載したインフォテインメントシステムを採用し、Googleマップ、Googleアシスタント、Google Playなどを利用できます。
ナビゲーションや音声操作との相性はよい一方、エアコンを含む多くの機能をセンターディスプレイから操作する設計は好みが分かれます。
物理スイッチで素早く操作したい人は、走行中に画面へ視線を移すことを煩わしく感じるかもしれません。
試乗時には走りだけでなく、次の操作も確認してください。
- エアコンの温度と風量
- シートヒーター
- ナビの目的地設定
- オーディオの切り替え
- 運転支援機能の設定
- スマートフォンとの接続
ボルボ公式サイトによると、Google Apps and Servicesは5年間無償で、それ以降は有償となります。長期保有する場合は、この点も確認が必要です。
出典:ボルボXC60公式サイト
4.約800万円でも4気筒エンジン
現行XC60の内燃機関は、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドともに2.0L直列4気筒が基本です。
実用上のパワーが不足しているわけではありません。特にプラグインハイブリッドはモーターの力が加わり、滑らかで力強い加速を得られます。
ただし、800万~1,000万円クラスの輸入SUVに、6気筒エンジンの滑らかさや音を求める人には物足りない可能性があります。
XC60はエンジン音や刺激を楽しむスポーツSUVというより、静かで落ち着いた移動を重視する車です。
価格に対して何を求めるかで評価が分かれる部分でしょう。
5.スポーティな加速感を最優先する車ではない
XC60は十分な動力性能を持っていますが、BMW X3などのように、走る楽しさを前面に押し出した性格ではありません。
ステアリングやアクセルの反応は穏やかで、車内の落ち着きや同乗者の快適性を重視した味付けです。
日常では扱いやすい一方、アクセルを踏んだ瞬間の鋭い反応や、曲がる楽しさを最優先する人には物足りなく感じられる可能性があります。
これはパワー不足というより、XC60のキャラクターの問題です。
試乗では市街地だけでなく、高速道路への合流やカーブの続く道路も走り、自分の好みに合うか確認してください。
6.大径ホイールは乗り心地とタイヤ代に影響する
XC60はシートの快適性に定評がありますが、ホイールサイズやタイヤによっては路面からの衝撃を強く感じることがあります。
見た目を重視した大径ホイールは、ボディとのバランスがよく、XC60をより精悍に見せます。
一方で、タイヤの扁平率が低くなると、段差や荒れた路面で硬さを感じやすくなります。交換時のタイヤ代も高くなる傾向があります。
同じXC60でも、グレードやホイールサイズによって乗り味は変わります。
乗り心地を重視する場合は、展示車の外観だけで決めず、購入予定と同じ仕様の車に試乗しましょう。
7.荷室は広いが、圧倒的な大容量ではない
現行XC60の荷室容量は483Lです。
日常の買い物、旅行用スーツケース、ベビーカーなどを積むには十分な広さがあります。開口部が広く、床面の段差が少ない点も使いやすいところです。
一方、全長約4.71mのSUVとして見ると、荷室容量が圧倒的に大きいわけではありません。
キャンプ用品、大型クーラーボックス、家族分の荷物などを同時に載せる場合は、積み方を工夫する必要があります。
後席を倒すと床面を広く使えますが、5人乗車を維持したまま大量の荷物を運びたい人は、実車で荷室の奥行きと高さを確認してください。
XC60は「荷室が狭い車」ではありませんが、ボディサイズから想像するほど巨大でもありません。
8.新車ではディーゼルを選べない
現在の日本向けXC60は、マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドが中心です。
以前のXC60にはディーゼルモデルがありましたが、現行の新車ラインアップでは選択できません。
長距離走行が多く、ディーゼルの低速トルクや燃料コストに魅力を感じていた人には残念な点です。
中古車ではディーゼルのD4が見つかることがありますが、現行モデルとはエンジン、装備、インフォテインメントが異なります。
中古のD4を選ぶ場合は、価格だけでなく、整備記録、走行環境、排出ガス処理装置の状態などを確認しましょう。
9.プラグインハイブリッドは充電できないと魅力が薄れる
XC60のプラグインハイブリッドは、日常の短距離移動を電気で走り、長距離ではガソリンエンジンを使えるのが魅力です。
公式サイトでは、電気のみで最大81km走行できると案内されています。ただし、実際の走行距離は気温、渋滞、エアコン、運転方法などによって変わります。
問題は、自宅や職場で定期的に充電できない場合です。
充電しないまま使うと、プラグインハイブリッドの長所を十分に活かせません。車両価格も1,000万円を超えるため、税制優遇だけで価格差を回収できるとは限りません。
PHEVを選ぶ前には、次の点を確認しましょう。
- 自宅に充電設備を設置できるか
- 集合住宅で充電できるか
- 1日の走行距離
- 長距離移動の頻度
- 何年間保有する予定か
- マイルドハイブリッドとの価格差
自宅充電が難しい場合は、B5マイルドハイブリッドのほうが使いやすい可能性があります。
10.輸入車として維持費と修理費に備える必要がある
XC60は国産SUVと同じ感覚で維持できるとは限りません。
特に費用差が出やすいのは、次の部分です。
- 大径タイヤ
- ブレーキ部品
- バッテリー
- 電子制御装備
- 純正部品
- ディーラーでの整備工賃
- 車両保険
新車価格が高いため、車両保険の保険料も条件によって高くなる可能性があります。
中古車は車両価格が下がっていても、部品代や整備費まで安くなるわけではありません。
故障リスクや保証の選び方については、ボルボXC60は壊れやすい?故障・リコールと中古車購入の注意点をご確認ください。
ボルボ全体の維持費や注意点は、ボルボは買ってはいけない?後悔する理由と対策でも解説しています。
XC60の欠点を確認するための試乗ポイント
XC60の試乗では、単に走りやすいかを見るだけでは十分ではありません。
購入後の使用環境を想定し、次の項目を確認しましょう。
狭い道と駐車場を試す
可能であれば、自宅周辺に近い幅の道路や駐車場を走ります。
運転席から左前方の距離を把握しやすいか、駐車時に車幅が負担にならないかを確認してください。
インフォテインメントを実際に操作する
停車中に、エアコン、ナビ、シートヒーター、オーディオなどを一通り操作します。
画面の反応だけでなく、目的の機能へ迷わず移動できるかが重要です。
荒れた道路を走る
きれいな幹線道路だけでなく、舗装の荒れた道路や段差も走りましょう。
特に大径ホイールを装着したモデルでは、低速時の突き上げやロードノイズを確認します。
後席と荷室を家族で確認する
運転席だけでなく、家族にも後席へ座ってもらいましょう。
チャイルドシートを使う場合は、ドアの開口部、取り付けやすさ、前席との距離も確認が必要です。
荷室には、普段使用するベビーカーやアウトドア用品が入るか、可能な範囲で寸法を確認してください。
ボルボXC60の欠点を上回る魅力
XC60には注意点がありますが、それでも選ばれるだけの魅力があります。
控えめで上品なデザイン
大きなグリルや派手な装飾で存在感を主張するSUVが増えるなか、XC60は比較的落ち着いたデザインです。
華美になりすぎず、高級感と清潔感を両立した外観は、XC60ならではの魅力でしょう。
長距離でも疲れにくいシート
ボルボは人間の体を支えるシート設計を重視しています。
シートの好みには個人差がありますが、長時間運転したときの姿勢や体の支え方は、XC60を選ぶ大きな理由になります。
短時間の試乗だけでなく、できれば長めの試乗で腰や肩への負担を確認したいところです。
安全装備が充実している
XC60には、衝突回避支援、車線維持支援、ブラインドスポット情報など、さまざまな運転支援機能が用意されています。
ただし、運転支援機能は自動運転ではありません。装備の有無や機能はモデルイヤー、グレードによって異なるため、購入する車両ごとに確認してください。
日常と長距離のバランスがよい
XC60は、XC90ほど大きすぎず、XC40より後席や荷室に余裕があります。
街乗り、家族での旅行、高速道路、レジャーなど、幅広い用途に対応しやすいサイズです。
全幅を許容できる環境なら、日常性と上質さをバランスよく備えたSUVといえます。
XC60が向いている人
XC60が向いているのは、次のような人です。
- 派手すぎない高級SUVが欲しい
- シートの快適性を重視する
- 家族を乗せて長距離を走る機会が多い
- 安全装備を重視している
- 5人乗りで十分
- 車幅約1.9mを問題なく扱える
- 輸入車の維持費も含めて予算を組める
- スポーティさより落ち着いた走りを好む
XC60を慎重に検討したほうがよい人
次のような人は、購入前にほかの車種とも比較したほうがよいでしょう。
- 狭い道路や駐車場を頻繁に使う
- 3列シートが必要
- エンジン音や刺激的な走りを楽しみたい
- 物理スイッチの多い車が好き
- タイヤや整備費をできるだけ抑えたい
- 新車のディーゼルSUVが欲しい
- 充電環境がないのにPHEVを検討している
- 車両価格の安さを最優先したい
ボルボXC60に関するよくある質問
XC60の一番大きな欠点は何ですか?
日本で使う場合は、全幅約1.9mという車体サイズと、789万円からという価格が大きな判断材料になります。
購入前に自宅駐車場と普段使う道路を確認してください。
XC60の荷室は狭いですか?
現行XC60の荷室容量は483Lです。
日常や一般的な家族旅行には十分ですが、ボディサイズに対して圧倒的に広いわけではありません。アウトドア用品を多く積む人は実車で確認しましょう。
XC60は加速が遅いですか?
日常や高速道路で明確に困るほど遅い車ではありません。
ただし、スポーティなレスポンスよりも、滑らかさや落ち着きを重視した性格です。加速感を重視する人は、B5とプラグインハイブリッドを乗り比べてください。
XC60は壊れやすいですか?
XC60全体を一律に壊れやすい車と断定できる公的なデータはありません。
ただし、年式やパワートレインによって注意点が異なり、電子制御装備や輸入部品の修理費にも備える必要があります。
中古のXC60は買っても大丈夫ですか?
整備記録、保証、警告灯、タイヤ、ブレーキ、バッテリー、電装品などを確認できれば、中古車も候補になります。
年式や走行距離だけで決めず、中古車の現車確認で見るべきポイントも参考にしてください。
まとめ
ボルボXC60の主な欠点は、車両価格、約1.9mの車幅、タッチパネル中心の操作、大径タイヤ、維持費などです。
また、現行モデルではディーゼルを選べず、プラグインハイブリッドは充電環境がなければ魅力を活かしにくいという注意点もあります。
一方で、XC60には上品なデザイン、快適なシート、充実した安全装備、扱いやすい荷室など、欠点を上回る魅力があります。
重要なのは、XC60がよい車か悪い車かではなく、自分の駐車環境や使い方に合っているかです。
購入予定と同じグレード、ホイール、パワートレインに試乗し、車幅、乗り心地、操作性、荷室まで確認してください。
そのうえで欠点を許容できるなら、XC60は家族との日常から長距離旅行まで、安心して付き合いやすい上質なSUVです。



