「パジェロが復活するなら、パジェロイオも戻ってこないだろうか」。そんな期待を持つ人もいるのではないでしょうか。
大型の本格SUVには惹かれるけれど、普段の買い物や家族での移動にも使いやすい車が欲しい。軽自動車より余裕があり、パジェロほど大きくない一台を求める人にとって、イオという名前は気になる存在です。
パジェロイオの復活につながる可能性を感じさせる材料はあります。ただし、車名や発売時期、国内仕様が正式発表されたわけではありません。
三菱自動車はパジェロのシリーズ展開を公式に示しており、自動車メディアでは、その一員として2028〜2029年頃に新たなSUVが登場する可能性が報じられています。
この記事では、公式情報と報道・予想を分けながら、パジェロイオ復活説、サイズ、電動化、パジェロミニやアウトランダーとの違いを整理します。
※情報確認日:2026年10月26日。発売前の構想・報道を扱う記事です。新型パジェロイオの試乗評価ではありません。本記事では、復活が噂されるSUVを説明するため「新型イオ」「イオに相当するモデル」と表現する場合がありますが、正式車名を意味しません。

パジェロイオ復活の最新情報|決まっていることは?
最初に、情報の確かさを整理しておきましょう。
| 項目 | 2026年10月26日時点の確認状況 |
|---|---|
| パジェロのシリーズ展開 | 三菱が公式に方針を発表 |
| 小型の派生SUV | 発表会でコンパクト・スモールSUVへの展開が報じられている |
| 「パジェロイオ」の車名復活 | 正式決定は確認できていない |
| 2028〜2029年頃の登場 | メディアの報道。国内発売日は未確定 |
| RAV4と競合するクラス | メディアが伝える位置付け |
| モノコック・HEV/PHEV | メディアが伝える検討情報。市販仕様は未確定 |
| 価格・寸法・定員・グレード | 新型イオとしての正式発表は確認できていない |
| 外観・内装 | 予想CGを確定デザインとして扱うことはできない |
三菱は2026年5月29日に発表した新中長期ビジョンで、パジェロの投入と将来のシリーズ展開を示しています。
さらに9月2日の新型パジェロ公式発表でも、同車が今後のパジェロシリーズを率いる位置付けとされています。シリーズ化そのものは、単なる車名復活の噂よりも根拠のある話です。
出典:三菱自動車・新中長期ビジョン(2026年5月29日)、三菱自動車・新型パジェロの世界初披露(2026年9月2日)
ただし、シリーズを広げる方針から、すべての派生車の名前、発売年、サイズまで決まったと読み替えることはできません。
なぜ「パジェロイオ復活」が期待されているのか
期待の背景にあるのは、パジェロより小さいモデルをシリーズに加えるという方向性です。
Car Watchの発表会報道では、パジェロにコンパクトSUV、スモールSUVを加えたシリーズ展開が紹介されています。
ここに、かつてパジェロとパジェロミニの間を担ったイオの立ち位置を重ねると、「新しいイオが登場するのでは」という見方につながります。
旧イオは、パジェロとミニの中間にいたモデル
三菱の公式ヒストリーによると、旧パジェロイオはパジェロジュニアの後継として、1998年6月に3ドアを発売。同年8月に5ドアが追加されました。
軽自動車ベースではない専用の車体を持ち、パジェロとパジェロミニの中間に位置するモデルとして紹介されています。
また、当時のイオには、路面状況に合わせて駆動モードを選べるスーパーセレクト4WD-iが採用されました。
単にパジェロの名前を付けた小型車ではなく、扱いやすさと悪路への対応を両立させようとしたモデルだったことが分かります。
新しいSUVにも、そのような役割を期待するのは自然でしょう。ただし、役割が近いことと、同じ車名・寸法・機構を引き継ぐことは別です。
新型パジェロイオはいつ発売?2028〜2029年説を整理
Motor Fanは2026年10月11日、新型パジェロの下に位置するSUVについて、2028〜2029年頃の登場を伝えています。
同記事では、RAV4と競合するクラス、モノコック構造、ハイブリッドまたはプラグインハイブリッドを組み合わせる方向での検討が報じられています。一方、「パジェロイオ」という名称は確定していないと説明しています。
参考:Motor Fan・パジェロイオ復活の可能性に関する報道
購入を考える人が注意したいのは、ここでいう「登場」を、そのまま日本での発売日や納車開始日と受け取らないことです。
| 今後確認したい段階 | 分かること |
|---|---|
| メーカーによる商品計画の具体化 | 対象市場や投入時期 |
| 正式車名・実車の公開 | 名前、外観、商品の位置付け |
| 国内仕様・価格の発表 | エンジン、駆動方式、装備、購入予算 |
| 注文受付・納期の案内 | いつ契約し、いつ乗れるか |
2028〜2029年という情報は、現段階では検討材料の一つです。買い替え期限が決まっている場合は、その時期を前提に契約や車検の計画を固定しない方が判断しやすいと思います。
サイズは旧イオと同じ?「RAV4クラス」に注意
復活を期待する人にとって、特に気になるのがサイズでしょう。
三菱の公式ヒストリーに掲載されている旧イオの代表的な3ドア車は、全長3,675mm、全幅1,680mm、全高1,700mmです。
※旧型の代表仕様であり、旧イオ全車や復活予想モデルの寸法を示すものではありません。
出典:三菱自動車・車の歴史
一方、今回の報道ではRAV4と競合するクラスのSUVが想定されています。もしその位置付けで商品化されれば、旧イオのような小ささをそのまま引き継ぐとは限りません。
「イオの名前が戻るか」と「昔のイオに近い寸法で出るか」は、分けて確認したいポイントです。
小型・コンパクトという呼び方だけでは判断できない
SUVの分類は、市場やメーカーによって表現が異なります。「コンパクトSUV」と紹介されていても、自宅の駐車場に収まるかは具体的な寸法が出るまで分かりません。
新型のサイズが公表されたら、次の順で確認したいところです。
- 全幅と、ミラーを含めた通過の余裕
- 全長と、前面道路での切り返し
- 全高・車重など、駐車場側の利用条件
- ドアを開けた状態での乗り降り
- 後席と荷室を同時に使える広さ
筆者が期待するのは、見た目の力強さを残しながら、日常で持て余さないサイズです。ただし、これは購入者としての希望であり、開発仕様の情報ではありません。
新型パジェロ、イオ、ミニはどう違う?
名前が似ているため混同しやすいところですが、新型パジェロと、復活が期待されるイオ・ミニでは情報の確かさが異なります。
| 比較項目 | 新型パジェロ | イオに相当するSUV | ミニに相当するSUV |
|---|---|---|---|
| 情報の段階 | 実車を公式公開済み | 派生車に関する報道・予想 | 派生車に関する報道・予想 |
| 位置付け | シリーズを率いるフラッグシップ | パジェロより小さいSUVとして期待 | より小さいSUVとして期待 |
| 車名 | パジェロと正式発表 | イオの名称は未確定 | ミニの名称・国内仕様は未確定 |
| 車体・動力 | ラダーフレーム、2.4Lディーゼルなどを発表 | モノコック・電動化との報道 | 軽SUVの予想があるが正式仕様は未確認 |
| 購入検討での扱い | 国内向けの価格・仕様・納期を確認 | 続報を待つ候補 | 続報を待つ候補 |
出典:三菱自動車・新型パジェロ公式発表、Motor Fan・派生SUVに関する報道
特に「小さいパジェロが欲しい」と考えている場合、軽自動車を求めているのか、家族で使える登録車を求めているのかを整理すると、待ちたいモデルが見えてきます。
イオとミニの復活説を、同じ車の別名として扱わないことも大切です。

HEV・PHEVや電動4WDになる?分かっていないこと
今回の報道には、モノコック構造やHEV/PHEVの検討が含まれます。ただし、国内向けの最終的なパワートレインは確認できていません。
ここで気を付けたいのは、三菱がすでに持っている技術から、未発表車の搭載装備まで決めつけないことです。
三菱のアウトランダーPHEVは、ツインモーター4WDやS-AWCを特長として紹介されています。しかし、その仕組みが新たなパジェロ系SUVに同じ形で採用されると発表されたわけではありません。
また、モノコックという構造だけで悪路性能が低いと判断することも、パジェロの名前だけで同じ走破性があると考えることもできません。最低地上高、タイヤ、駆動制御などを合わせて確認する必要があります。
正式発表後に見るべきポイントは、次のように整理できます。
| 項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| HEVかPHEVか | 自宅充電を含む使い方が変わる |
| 2WD・4WDの構成 | 走る道路や必要な性能に合うか |
| バッテリー・燃費・航続距離 | 普段と長距離移動の費用を比較するため |
| 車重・最低地上高・タイヤ | 駐車条件や未舗装路での使い方に関わる |
| 荷室と後席 | 電動化を含む車両設計が実用性にどう影響するか |
アウトランダーとはどう棲み分ける?
もし新たなパジェロ系SUVが電動化されるなら、アウトランダーPHEVとの違いも気になります。
ただし、現段階では新型イオの仕様が確定していないため、「アウトランダーより小さい」「安い」「悪路に強い」といった比較はできません。
筆者としては、今後の発表で次の違いが見えると選びやすいと感じます。
- 大きさと取り回し
- 後席・荷室・乗車定員
- 舗装路での快適性と、未舗装路への対応
- エンジン・電動システムの構成
- 装備をそろえた支払総額
例えば、同じような電動技術を使っていても、車体寸法や座席構成、タイヤ、サスペンション設定によって、向く用途は変わります。
「どちらが上か」より、家族での移動を重視するのか、道具を積んで山や海に行くのか、自分の使い方で比べたいところです。現時点での商品上の棲み分けは未確定なので、ここでは比較する軸として挙げています。

新型パジェロイオの価格は?予算はまだ決めきれない
イオとしての正式な価格は、確認した資料では発表されていません。
パジェロより小さいモデルになるとしても、車両価格が必ず手頃になるとは限りません。電動システムや装備、グレード構成によって、購入予算は変わります。
そのため本記事では、根拠のない予想価格を購入判断の目安として置きません。
価格発表後は、最安グレードだけでなく、希望する駆動方式、安全装備、快適装備をそろえた見積もりで比較しましょう。PHEVになった場合は、必要に応じて充電設備の費用も確認することになります。
中古の旧イオの価格を、将来の新型価格の基準にするのも難しいでしょう。時代、車格、装備が違うため、別の買い物として考える必要があります。
復活を待つべき人、今の候補も探したい人
新型の話題が出ると待ちたくなりますが、現段階で買い替えを先延ばしにするかは、生活上の条件で判断したいところです。
続報を待ちやすい人
- 現在の車を当面使い続けられる
- 次の買い替えまで数年の余裕がある
- 三菱の新しいパジェロ系SUVに興味がある
- 仕様や価格によって、ほかの車に変更できる
この場合は、車名や実車の公開を確認してから候補に入れても遅くないでしょう。ただし、報道通りの時期や仕様になる保証はありません。
現在買える車も並行して探したい人
- 車検、故障、家族の変化などで期限がある
- 自宅駐車場の条件が厳しい
- 予算や必要な座席数が決まっている
- 旧イオに近い小ささが絶対条件
- すぐに使える趣味の車を探している
特に、旧イオのコンパクトさを求めている人は、同じ名前が復活するかどうかだけで待たない方がよいと思います。新しいモデルが登場しても、希望する寸法とは限らないためです。
中古の旧イオを検討する場合も、復活予想とは分けて、車両状態、整備履歴、部品供給や修理の相談先を確認しましょう。
中古車の探し方は、中古車はどこで探す?検索サイトの違いと失敗しない探し方でも整理しています。
パジェロイオ復活についてのよくある質問
パジェロイオの復活は正式に決まっていますか?
三菱はパジェロのシリーズ展開を示していますが、「パジェロイオ」の名称で復活するという正式発表は確認できていません。
2028年に発売されますか?
2028〜2029年頃の登場を伝える報道はあります。ただし、日本での発売日、注文開始日、納車開始日は確定していません。
昔と同じくらい小さい車になりますか?
新型の寸法は未発表です。報道ではRAV4と競合するクラスが想定されているため、旧イオと同じサイズとは限りません。
パジェロミニとは同じ車ですか?
同じ車として扱うことはできません。旧モデルでは、イオは登録車、ミニは軽自動車という違いがありました。将来の派生SUVについては、それぞれ正式名称と国内仕様を確認する必要があります。
新型イオはPHEVになりますか?
HEV/PHEVの検討を伝える報道がありますが、市販仕様の正式発表は確認できていません。三菱に既存のPHEV技術があることだけで、搭載を断定しないようにしましょう。
ネットで見かける新型イオの画像は実車ですか?
少なくとも本記事で参照したMotor Fanの画像は予想CGとして掲載されています。メーカー公式の実車写真と混同しないよう、画像の説明と出典を確認してください。

まとめ|イオ復活への期待と、購入判断は分けて考えたい
パジェロイオ復活説には、三菱が公式に示したパジェロのシリーズ展開という背景があります。一方、イオの車名、2028〜2029年頃の登場、電動化といった話は、現段階では報道・予想として見る必要があります。
今後の注目点は、名前だけではありません。どの市場に向け、どのくらいの大きさで、いくらで販売されるか。そこが分かって初めて、具体的な購入候補として比較できます。
筆者としては、パジェロらしい道具感と、普段の生活で使いやすい大きさが両立したモデルに期待しています。海や山に出かけたくなる雰囲気があり、家族も無理なく乗れる。そんな一台になるなら、楽しみに続報を追いたいと思います。



